アフターコロナの海外旅行:アメリカの常識はイタリアでは非常識!?
アメリカ人とアメリカ在住の日本人が、アフターコロナの海外旅行にイタリアへ。
そこでアメリカ人がカルチャーショックだったと語ったことを、アメリカ人の常識と共にお話します。
日米伊文化 の違いは、どういうところに見ることができるのでしょうか?
アメリカをワールドスタンダードだと考えるアメリカ人は、イタリアのどこに違和感を感じるのでしょうか?
こんなにある文化の違い!?アメリカって特殊な国!
著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年8月26日
世界の共用語って英語じゃないの?
英語は世界中の多くの方が使っている言語ですが、地球上のすべての人が使っているわけではありません。
その国に行けば土着の言語があり、みんながみんな英語を話せるわけではありません。
地元のイタリア人に道を尋ねた時、ほとんどの場合、その人は英語を話せませんでした。
もしくはイタリア風英語といった感じで、アメリカ英語とはかなり異なったものでした。
一緒に行ったアメリカ人は『何でみんな正しい英語を話せないんだ?』と文句を言っていました。
『イングレーゼ!』と言うと英語ができる人は英語で話してくれるのですが、単語の中にある文字を全て発音する感じで、たしかにアメリカ英語とは雰囲気が違いました。
例えばInternet。日本では”インターネット”と発音します。
アメリカでは単語の中に「nt」があるとtは発音しないことが多いので”インラーネッ”のように発音する人が多いです。
しかし、イタリア人は”インターネット”と発音し、Rはかなり巻き舌という印象でした。
イタリア英語は日本で習う英語に近いかもしれません。筆者はイタリア英語も好きだなと思いました。
高速道路ってタダじゃないの!?
アメリカでは高速道路の事をフリーウェイと呼ぶのですが、ほとんどの区間で料金がタダであることや、スピードをいくら出してもいいと考えている人が多いのがその由来ともいわれています。
イタリアの高速道路は日本と同様有料でした。
普段高速道路にお金を払わないアメリカ人は、高速道路使用料を払うことに少し戸惑い、イタリア語表記の料金所で更に戸惑い、支払い方法の兼ね合いで入っては行けないレーンに入ってしまい、やっと話せた係員の人もイタリア語しか話せずと、大変な目に遭いました。
また、アメリカの標識ではスピードはマイル表記ですが、イタリアではキロ表記でした。
イタリアの高速道路は多くても2〜3車線と車線数も少なく、有料であるところが日本に似ていて親しみを感じました。
返品できないの?
アメリカは返品大国です。家電、服、生鮮食品、大体なんでも返品できます。
レシートがなくても、一度身に着けても、袋を開けても返品できます。
以前、筆者の知り合いは牛乳を購入し、『冷蔵庫にしまい忘れて悪くなってしまったから、返品したい。』とお店に申し出ました。
筆者としてはその理由では返品に応じてもらえないのではと思っていましたが、お店の人は笑顔で『もちろんよ!』と言い返品を承諾、返金に応じていました。
一説によると、アメリカの物価が高いのは、ある一定数の返品があるものと仮定し、その分を値段にプラスしていると言われています。
イタリアで買い物をした際、筆者は間違えてサイズが違う商品を購入してしまいました。
購入したお店に持って行ったところ、「商品に落ち度がない限り、どんな理由であっても返品は受け付けられない」と言われました。
日本人の筆者としては『まぁ、当たり前の事だ』と納得しましたが、同行したアメリカ人はかなり不満を口にしていました。
アメリカは言ったもの勝ちの世界なので、こんな感じで不満を言うと結果が覆ることがあります。
しかし、イタリアではそうはいきませんでした。
それについてもアメリカ人は怒っていました。
ほぼ100%返品を受け付けてくれる。アメリカはこういう文化があり、みんな返品を普通の事だと思っている。
まとめ
今回のイタリア旅行で感じたことは二つあります。まず、イタリアが日本に似ているということ。そして、アメリカが世界の中でもかなり特殊な国であることです。
良い意味でも悪い意味でも、アメリカ人はアメリカがワールドスタンダードだと思っています。
国の面積は広いのに意外と視野が狭いなと感じました。
アメリカ国外に出たことがないアメリカ人は、尚更そうだと思います。
アメリカでのビジネスを成功させるためにはアメリカ人の考え方を知ることが大事だと思いました。
今回の記事が御社のビジネスのヒントになれば幸いです。