あなたのお得意様はどちらのタイプ?アメリカ人の政治観 民主党編

アメリカ

前回、共和党の支持者の特徴をご紹介したので、今回は民主党の支持者の特徴のお話です。前回と同様に、まずは筆者は過去に日本で営業職をやっていたことがあり、そこでの政治や宗教の話はタブーであると理解しています。
ところがアメリカではどんな政治観をもっているかはとても重要なポイントになってきます。なぜならばどちらの政党を支持するかで考えていることが根本的に違うからです。

今回は、アメリカの民主党支持者の方の特徴をシェアさせていただきます。どんな人がこの党を支持し、どこのニュース局や番組を視聴する傾向にあるのでしょうか。皆さんのアメリカビジネスのお役に立てたら嬉しいです。

【関連記事】
▶︎あなたのお得意様はどのタイプ?アメリカ人の政治観 共和党編

あなたのお得意様はどのタイプ?アメリカ人の政治観共和党編

    著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年5月26日

共和党と民主党とその他

アメリカの政党は主に2大政党制です。
旧政権の共和党Republican Party (リパブリカン パーティ)
現政権の民主党Democratic Party (デモクラティック パーティ)
その他にもありますが、ひとまずこの2つの党を覚えておいてください。今回はその中で特に民主党をみていきます。

民主党 Democratic Party (デモクラティック パーティ)

民主党には現大統領ジョー・バイデン、有色人種の女性で初の副大統領を務めているカマラ・ハリス、若い女性でありながら才覚を発揮しているAOC(アレクサンドリア・オカシオ・コルテス)が所属しています。
ジョー・バイデン現大統領率いる民主党の政策は、トランプ政権下で起こった格差や分断を調整し、白人だけでなくアメリカに住むすべての人の生活の質、賃金や健康の質を改善しようというものです。
最低賃金が上昇したり、移民のビザもトランプ政権下よりは早く発給するよう努力したりと良いことを沢山やっていますが、ジョー・バイデン大統領がトランプ元大統領に比べてイマイチ地味なのと、内側に抵抗勢力などもありなかなか政策がスピーディーに進まないことが課題です。

〈ジョーバイデン〉

〈カマラハリス〉

〈カリーン・ジャンピエール〉

Red statesとBlue States

〈red statesとblue statesの図〉

大統領選挙や上院議員選挙の時にはテレビなどでアメリカの地図が赤と青に塗り分けられます。
民主党は青色で共和党は赤色です。
民主党支持者が多い州をBlue States(ブルーステーツ)と呼び
共和党支持者が多い州をRed States(レッドステーツ)と呼びます。
その州の中にいる人の全員がそうというわけではないですし、選挙の度に変わりますが現在の民主党支持のBlue Statesを示します。

民主党支持者の多い州(Blue States)
アリゾナ、カリフォルニア、コロラド、コネチカット、デラウェア、ジョージア、ハワイ、イリノイ、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ミシガン、ミネソタ、ネバダ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ニューメキシコ、ニューヨーク、オレゴン、ペンシルベニア、ロードアイランド、バーモント、バージニア、ワシントン、ウィスコンシン

民主党支持者

民主党支持者は比較的若い人、様々な人種、様々な宗教、大学かそれ以上の学歴を持っている、海の近くや都会に住んでいる、色々なニュースやインターネットからきちんと情報がとれる、どちらかというとアメリカ北部に住んでいる人が多いです。

〈ザレイトショーのスティーブンコルベア〉

〈ザデイリーショーのトレバーノア〉

前回の共和党の時と同様にこちらもデータに基づいてお話しすると、旧政権が本当に白人の一部のクラスしかケアしない政権だったので、そのケアされなかった人達つまり庶民、ワーキングクラスやミドルクラスと呼ばれる人達が民主党の主な支持者です。また、情報を見分ける目のある人、それに繋がる話で学歴が高い方が民主党支持者に多いようです。18歳から49歳の若い働き盛りの人、白人だけでなく黒人、ヒスパニックといった有色人種の支持も絶大です。クリスチャンの多いアメリカですが、移民もまた多く、移民が多いということは宗教も様々です。クリスチャンだけでなくヒンズー教や仏教など他の宗教の人々の支持もあります。民主党のお抱え報道機関というのは特にありません。共和党やFOXニュースがおかしなことを言っているので、そのニュースに関して様々な番組が取り上げるという構図がほぼ毎晩のように繰り広げられています。民主党支持者は色々なニュース番組を観ています。テレビも観ますがYouTubeなども観ているようです。コメディアンが面白おかしくニュースや社会問題をあつかう番組がアメリカには沢山あります。トレバー・ノアのザ・デイリーショーやスティーブン・コルベアのザ・レイトショーなどがその一部で、ニュースや社会問題を分かりやすく報じています。

その他

実はトランプ元大統領でもジョー・バイデン現大統領でもない、無所属のバーニー・サンダースの支持者もある一定数います。バーニー・サンダースは先の大統領選挙の民主党の予備選で現大統領のジョー・バイデンと争い、敗退しました。バーニー・サンダース支持者はプログレッシブやリベラルといわれます。バーニー・サンダースの政策は、簡単にいうとアメリカにいるどの人種のどんな人にも等しく社会保障を与える、若い世代には教育機会を無償で与えるというものでした。アメリカには日本のような国民皆保険制度はありませんし、学歴にかなりバラつきがあるので、個人的には彼の政策は良いのではないかなと思っています。ただ、当時トランプ政権で完全に右寄りだったアメリカ社会で、万人に基本的な幸せを!というバーニー・サンダースの左寄りなメッセージはちょっと強すぎたこと、財源確保のため増税されるだろうということで万人からは支持されず、そのちょうど間をとったジョー・バイデンに落ち着いたというのが前回の大統領選挙の結果だと考えられています。

〈民主党にももっと頑張れとダメ出しするバーニーサンダース〉

まとめ

いかがでしたでしょうか?前回の大統領選でジョー・バイデンつまり民主党に投票した人は81,284,000 人でした。全投票者の51.3%に相当します。民主党の支持者の多くは比較的若い世代、以前に書いたミレニアル世代やZ世代です。新しいビジネスや環境問題やサステナブルな取り組みなどに興味があり、多様性を受け入れ、考え方が柔軟である印象もあります。この特性を知ることが御社のビジネスのヒントになれば幸いです。

〈民主党の人気議員のAOCと若い人たちの写真〉

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で海外情報ナビをフォローしよう!

関連記事一覧