SDGs 17の目標をソーシャルリスニングで分かりやすく読み解く:Goal10 人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequalities)
2030年までの達成目標であるSDGs17の世界的目標が、SNSでどのようにつぶやかれているのかをソーシャルリスニングの手法を使い、分かりやすく読み解く。
前回までのSDGs1~9番の目標の分析に続き、今回は10番目の目標についての書き込みを見ていく。
10番目の目標は、「人や国の不平等をなくそう」である。
【関連記事】
Goal1:貧困をなくそう( No Poverty )
Goal2:飢餓をゼロに ( Zero Hunger )
Goal3:すべての人に健康と福祉を ( Good health and well-being )
Goal4:質の高い教育をみんなに (Quality Education)
Goal5:ジェンダー平等を実現しよう(Gender Equality)
Goal6:安全な水とトイレを世界中に(Clean Water and Sanitation)
Goal7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに(Affordable and Clean Energy )
Goal8 働きがいも経済成長も(Decent work and economic growth )
Goal9 産業と技術革新の基盤を作ろう(Industry, Innovation, and Infrastructure)
SDGs 17の目標をソーシャルリスニングで分かりやすく読み解く:人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequalities)
著者:gram 福田 さやか
公開日:2022年1月6日
SDGsのトータルメンションとユニークオーサー
2020年12月1日から2021年12月1日までの約1年間の書き込みは4,656件、ユニークオーサー(同じ人が書き込んでいるものを排除して総勢何人書き込んだか)数は1,736人。歴代の書き込み件数を整理すると以下の通り。
No. | 目標 | 書き込み件数 | ユニークオーサー |
1 | 貧困をなくそう | 8,127 | 4,311 |
2 | 飢餓をゼロに | 7,222 | 4,794 |
3 | すべての人に健康と福祉を | 12,000 | 5,691 |
4 | 質の高い教育をみんなに | 6,470 | 1,767 |
5 | ジェンダー平等を実現しよう | 7,472 | 3,528 |
6 | 安全な水とトイレを世界中に | 2,715 | 1,082 |
7 | エネルギーをみんなにそしてクリーンに | 4,729 | 1,265 |
8 | 働きがいも経済成長も | 8,698 | 1,949 |
9 | 産業と技術革新の基盤をつくろう | 1,074 | 742 |
10 | 人や国の不平等をなくそう | 4,656 | 1,736 |
書き込みの推移は以下の通り。
盛り上がっている地点がいくつかある。5月頭は以下で、ジョーク的な書き込み。
6月頭と中旬の山は以下NHKの番組の模様。
9月末、10月中旬の山もNHK。
11月頭はラジオ。
ワードクラウドで見てみる
傾向をワードクラウドで見ると以下である。
一番大きいワード「平等」を含む書き込みから個人の目立つ書き込みを取り上げる。
「悪しき平等」について取り上げるものや、「平等」ではなく「公平」が良いという意見、日本にも多くの不平等問題があるという指摘などが見られた。
平等という概念は確かに色々と難しい側面を持ち、機会の平等と結果の平等などの議論もあるだろう。「親ガチャ」「国ガチャ」などの流行語も生まれるなど、日本人の間で平等に対する意識は高まっているのではないだろうか。
次回以降、引き続き11番目の目標以降もみていく。
ソーシャルリスニングとは?
「ソーシャル」を「リスニング」=傾聴する、ということ。
ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディア(SNS)などの投稿から情報を収集し、分析することで課題に役立てる、SNS時代の新しいマーケティング施策。これからの企業マーケターにとって絶対的スタンダードとなっていくマーケティング施策です。