【最新情報】コロナ禍のベトナム入国について解説(2022年7月7日現在)

コロナ時代

7月5日現在、ベトナムの新型コロナウイルス感染状況は感染者数(累計)10,750,313人(世界第12位)、死亡者数(累計)43,089人、新規の症例数989件です。
以前はパスポートとチケットさえあれば気軽に旅ができましたが、今は必要書類を準備し、知っておくべき情報もおさえておかなければなりません。
本記事では現状でのベトナム入国時と、日本帰国(入国)に必要な手続き等をまとめて解説いたします。

*入国に関する条件等には政府指示のもと変更の可能性がありますので、日本の厚生労働省、お使いになる航空会社の最新情報を必ずご確認ください。
(本記事は、2022年7月7日の時点での情報をもとに構成しております。)


ベトナム入国について解説(2022年7月8日更新)

  著者:gramフェロー 
更新日:2022年7月8日

ベトナムの今は?

2021年のロックダウンにより、閉業に追い込まれた企業や店舗も多くありましたが、徐々に活気を取り戻しつつあります。国内の移動が活発になるだけでなく、海外からの観光客の姿も多く見られるようになりました。学校などの教育機関もほぼ通常営業となっています。
現在ベトナム国内のコロナ感染状況は一時期より落ち着いていますが、デング熱の流行が懸念されています。

ベトナムのワクチン接種状況

Our World In Dataによると、
ベトナム:接種数 2.33億 (全世界 121億)
必要回数のワクチン接種完了:8120万 (全世界 48億)
必要回数のワクチン接種が完了した割合:83.4% (全世界 61.6%)
現在は、3回目、4回目のブースター接種を促している状況で、5歳~11歳の児童向けの接種も進められています。
ホーチミン市疾病管制センター(HCDC)によると、6月9日時点で市の人口の64%の人が3回目接種を受けていますが、感染者数が減少傾向にあるせいか、4回目の接種は遅れが出ているようです。

日本からベトナムへの入国について

現在の入国方法、滞在について

日本人のベトナム入国については、水際措置適用以前の入国手続きに戻されました。
旅券の種類及び入国目的にかかわらず、入国日から15日間の滞在についてはビザ免除です。

その他、詳細についてはこちら
●ベトナム出入国情報(在ベトナム日本国大使館HP)
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/JP_Shuttsunyukoku.html

ベトナム入国の条件・隔離について

・ワクチン接種の有無や回数は入国の条件としては規定なし
・ベトナム入国前の陰性証明書の取得、持参は入国の条件としては規定なし
・入国後の隔離期間なし

ベトナム滞在中の注意事項

・新型コロナウイルスの症状が出た場合には、直ちに保健当局に報告をすること
・入国から10日以内はご自身で健康観察を行うこと

その他、詳細についてはこちら
●ベトナムへの入国を希望する日本人の皆さまへ(在ベトナム日本国大使館HP)
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20200731nyuukoku.html

滞在中のマスクについて

現在ベトナムにおいては、ベトナム語の「ワクチン」「マスク」「消毒」の頭文字をとった”V2K”がコロナの予防指針となっています。飲食店などでは、飛沫防止の仕切りはありませんが、飲食中以外はマスク着用が基本となっています。
ベトナムはバイク大国で、コロナ禍以前から排気ガス対策でマスクの着用は当たり前なので、ベトナム人はマスクの着用に抵抗はありません。常夏のホーチミンでのマスク着用は辛いかと思いますが、それでも着用することをおすすめします。
また、ベトナムにおいては、昨日までOKだったことが突然NGになったりと、突然ルールが変わることが多々あります。例えば、感染拡大防止のために、マスクを着用していない人への罰金制度などが突然発令されることもありえます。世界中のどこにいても、コロナは未だ収まっていないという意識を持ち続けるのがいいでしょう。

ベトナムから日本への入国について

ベトナムから日本へ帰国する際にはPCR検査と検査証明書の取得が必須です。

PCR検査

出国前72時間以内に検査を受け、医療機関等によって発行される陰性の検査証明書を取得する必要があります。

日本に帰国するために必要なPCR検査を受けることができる医療機関

●ベトナム保健省予防医療局の許可を受けている医療機関・ハノイの医療機関情報(在ベトナム日本国大使館HP)
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20210109PCR.html
●ホーチミン市内でPCR検査を受けることができる医療機関(在ホーチミン日本国総領事館HP)
https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00300.html
●出国前検査証明書について(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
●有効な「出国前検査証明」フォーマット 日本語・英語版(外務省HP)
https://www.mhlw.go.jp/content/000799426.pdf

※証明書が提出できないと日本への上陸は不可です。
※出国時、搭乗前に検査証明書が無い場合には、航空機への搭乗を拒否されます。

ワクチン接種証明書(任意)

検疫措置(検査・待機期間)の緩和を希望する方は、ワクチン接種証明書の提示が必要です。

!Point!
日本入国時の検疫措置は、
・滞在していた国の区分(現時点で、ベトナムは「黄」区分に分類されています。)
・日本政府が定める有効なワクチンの接種証明書の有無
によって異なります。

ワクチン接種証明書

●ワクチン接種証明書(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/border_vaccine.html

MySOS(アプリ)で検疫手続き事前登録(ファストトラック)

MySOSとは?
入国時の検疫手続きの一部を事前に登録できるアプリです。入国時の手続きがスムーズにできるので、利用することをおすすめします。
※搭乗便到着予定日時の6時間前までに登録が必要となります。

MySOSによる検疫手続き事前登録(ファストトラック)の方法

MySOSファストトラックに必要なものはこちらです。

・スマートフォン
・パスポート番号
・ワクチン接種証明書(任意)
・検査証明書(出国前72時間以内のもの)

MySOSファストトラック 概要・ダウンロードページ
https://mysosp.page.link/sfY2kRrviv4t4eFy7

MySOSファストトラック手順

1.MySOSのインストール
以下の専用URLからアプリをインストールする
https://mysosp.page.link/sfY2kRrviv4t4eFy7
2.必要項目に情報を入力する(氏名・生年月日・パスポート番号など)
必要であれば、同行する子どもの情報を入力
3.「検疫手続事前登録」をひらく
4.画面に表示される項目に沿って、手続きを行う

入国時の具体的な手続きはこちらから確認ができます。
日本入国時の検疫措置(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
ファストトラック(厚生労働省HP)
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
検疫手続事前登録(ファストトラック)マニュアル(厚生労働省・入国健康確認センターHP)
https://teachme.jp/111284/manuals/13655051/

①事前準備

①MySOSをインストールする
②登録画面を開く
③必要書類を登録
 質問票・誓約書・ワクチン接種証明書(「有・無」を選択)・出国前72時間以内の検査証明書を登録

搭乗便到着予定日時の6時間前までにアプリ上で事前登録を完了させましょう。

②審査

登録後、審査結果が出ます。
結果によって色が分かれ、緑か青になれば審査が通っている状態です。

MySOSがダウンロードされているが複数の項目に不備がある状態

MySOSがダウンロードされていて、質問票、誓約書、ワクチン接種証明書が登録されている状態 検査証明書はまだ出していないか、審査中の状態

MySOSがダウンロードされていて、質問票、誓約書、ワクチン接種証明書が登録され、検査証明書の審査が通った状態

MySOSがダウンロードされていて、質問票、誓約書、ワクチン接種証明書が登録され、検査証明書の審査が通った状態。空港での検査、待機もなし

6月1日から厚生労働省は世界のそれぞれの国の感染状況を青・黄・赤で色分けして指標にしています。感染状況が落ち着いている国は青となります。

③空港

日本に到着したらMySOSの画面を見せるシーンがあります。MySOSの画面の色を見せて、緑または青であれば待機も検査もありません。そのまま公共機関を使って帰宅できます。

詳しくは、ファストトラック利用方法(厚生労働省HP)
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/

子どもの出国前検査証明書・ワクチン接種証明書について

厚生労働省HPに記載のある以下の内容を参考にしてください。

①子どもの検査証明書の取得について
「子どもも検査証明書を取得するようにお願いしています。
ただし、多数の国において、当該国の制度として未就学の子どもには検査を実施していないことも勘案し、検疫においては、個別の事情をお伺いした上で、 同居する親等の監護者に帯同して入国する 未就学(概ね6歳未満)の子どもであって、当該監護者が陰性の検査証明書を所持している場合には、子どもが検査証明書を所持していなくてもよいものと取り扱うこととしています。」

②子どものワクチン接種証明書について
「追加接種(3回目接種)を受けていない(接種証明書を所持していない)18 歳 未満の子どもについては、 ・原則として追加接種による待機期間の短縮は認められないが、 ・有効な接種証明書を所持する保護者が同伴し、当該子どもの行動管理を行って いる場合は、特例的に、有効な接種証明書を所持する者として取り扱い、当該 保護者と同様の待機期間の短縮が認められることになる。 ※接種証明書を所持していない 18 歳未満の子どもが単独で(接種証明書を所持する保護者 の同伴なしで)入国する場合には、上記の特例は認められない。」

まとめ

コロナ禍が始まった頃は鎖国状態にしていたベトナムも、日本→ベトナム入国ルールは水際対策以前に戻りました。日本への帰国の際のハードルはまだ高いですが、ベトナムの街にたくさんの日本人観光客や赴任される方が増えることを願うばかりです。

関連リンク

◇ベトナム保健省予防医療局の許可を受けている医療機関・ハノイの医療機関情報(在ベトナム日本国大使館HP) https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/20210109PCR.html
◇ホーチミン市内でPCR検査を受けることができる医療機関(在ホーチミン日本国総領事館HP) https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00300.html
◇出国前検査証明書について(厚生労働省HP) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
◇有効な「出国前検査証明」フォーマット 日本語・英語版(外務省HP)
https://www.mhlw.go.jp/content/000799426.pdf
◇日本入国時の検疫措置(厚生労働省HP)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
◇ファストトラック(厚生労働省HP)
https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
◇検疫手続事前登録(ファストトラック)マニュアル(厚生労働省・入国健康確認センターHP)
https://teachme.jp/111284/manuals/13655051/

関連記事一覧