マレーシア:日系・韓国系が参戦するコンビニ競争 

マレーシア

近年、マレーシアのコンビニ争いが加熱しています。先行していたセブンイレブンに対して、各国のコンビニエンス企業がそれぞれの特徴を活かして出店を行なっています。もちろんローカルのいわゆるミニマート店も負けておらず大健闘しています。
コロナを経験して、ワンストップで気軽に買えるコンビニの需要が、以前以上に高まっているようです。
そこで今回は、マレーシアの市場拡大している、現在のコンビニ競争を解説します。

マレーシアのコンビニ競争

   著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon 
公開日:2022年9月12日

マレーシア市場への先行者

1984年、マレーシアでいわゆるチェーン型のコンビニを最初にオープンしたのは「セブンイレブン」でした。その後順調に出店を続け2014年にはマレーシアで上場。現在マレーシア全土で2400店舗以上を展開し、毎日の客数が90万人を超えるマレーシアNo.1のチェーンストアになっています。
現地法人の経営のためローカライズしており、日本のセブンイレブンとの共通点は少ないです。
日本のコンビニと同じように、ホットミールエリアではマレーシアのホットスナックが売られており、ミーゴレンなどのマレーシアの軽食もあります。

日系コンビニの躍進

2016年には「ファミリーマート」がオープンしました。小さいイートインスペースを持った店舗が特徴です。スイーツの品揃えはセブンイレブン以上で、初めて開店した頃はソフトクリームに毎日大行列ができていました。イートインでおでんを食べている人も多いです。日本の定番商品であるおにぎり、サンドイッチ、お弁当など品揃えが豊富で、日本の商品も扱っています。
現在マレーシア国内に270店舗以上を展開しています。

ローカルストア

ローカル系で一番店舗数が多いのは「99 Speedmart」で、1987年にオープンし、現在は国内に1750店舗以上展開しています。コンビニというよりはミニスーパーといった感じです。規模が大きいので、品物によってはハイパーマートなどよりも低価格で買えます。
町の至るところにショップロットで展開しており、使い勝手のいい店舗です。私も普段使いをしております。

次に店舗数が多いのが「KK Super Mart」で、2001年のオープン以来590店舗以上展開しています。やはりミニマートの要素が強く、たくさんの商品を狭い通路の周りに高く陳列しており、品揃えが多いのが特徴です。ほとんどの店舗が24時間営業です。

その次が「myNEWS.com(マイ・ニュース・ドットコム)」です。
1997年にオープンし、現在は530店舗以上展開しています。
駅構内やショッピングモール、コンドミニアム内など人の出入りが多い、立地の良い場所に店舗を構えています。
もともとは名前の通り、駅の新聞販売キオスクのような業務形態でしたが、2017年の日系企業のグルメ杵屋、リョーユーパンと提携して合弁会社を設立したのを機に、日本風のお弁当、おにぎり、惣菜パンなどを販売するようになり、コンビニ形態に近づきました。

独自性をいかす韓国勢

最近店舗展開を開始し人気を集めているのが韓国系の「CU」で、1号店は2020年の10月にオープンし、これまでに50号店、1か月に15店舗開店していることになります。
CUマレーシア店舗の1日平均売上は、現地1位の日系ライバル会社の5倍に上るそうです。
また、トッポッキやのり巻きなど、韓国ドラマによく登場する即席調理食品や自社ブランド(PB)製品の売上が全体の75%を占めるほど、コリアンフードの割合が高いのも、日系コンビニと違う点です。
 (出所:The Korea Economic Dairy記事)
最近、世界的に人気のNetflixドラマ「イカゲーム」など、韓国コンテンツの爆発的な人気を上手くマーケティングや商品開発に取り入れ、売り上げを急速に伸ばすための触媒となっていると評価されています。

また、韓国で5500店舗を展開している「emart24」が昨年6月にオープンしました。
韓国料理と焼きたてのペストリー、韓国の美容製品、スナックなど、やはり韓国製品の品揃えが豊富です。

市場規模拡大

コンビニは大型店に比べて販管費が少なく、スピードと利便性と地域密着性を武器に、マレーシアで著しく成長を遂げました。MCO期間とそれ以降も堅調に成長しています。
明るいインテリアと洗練されたレイアウトでより近代的な小売店へと進化し、さらに、フレッシュな商品の供給、より安価な価格設定、事業展開に適したロケーションの選択、コミュニティとの優れた連携性、そしていち早く進めた電子決済によって、さらに戦略を洗練化させています。
今後もコンビニから目が離せませんね。


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