ペット所有数2位のイタリア、ペットにかけるお金の驚きの額とは?
パンデミックによってペットブームが到来。多くの人がペットを飼い始め、ロックダウンによるストレスフルな生活をペットと共に過ごした。しかし日常が戻ったイタリアでは、ペットが家でひとりぼっちになってしまった。そんな中で増加しているのがドッグシッターである。街中を歩くと、何匹もの犬を散歩させている人をよく見かける。ドッグシッターは単なる犬の散歩ではなく、れっきとした職業になっているのだ。今回はペット市場やドッグシッターについて紹介する。
単なる犬の散歩ではない?増加しているイタリアのドッグシッター
著者:イタリアgram fellow たなかさき
公開日:2023年4月28日
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イタリアのペット市場
イタリアでは魚や鳥を含むペットの数が6,200万匹になり、イタリアの人口(6,036万人)を超えている。この数はヨーロッパで第2位、パンデミックによって増加したとされる。その中で犬の数は2020年では820万匹で前年に比べると100万匹増加した。猫の数も2019年に比べて60万匹増加の790万匹となっている。それに伴い、2020年6月から1年間で猫砂の売上高は7,830万ユーロ(約112億円)を記録した。
世界的にもパンデミックによってペットの数は増加しており、ペット市場は2020年の2,320億ドル(約30兆円)から2027年には3,500億ドル(約46兆円)に増加すると予測されている。イタリアではペットに年間9億4000万ドル(約1,230億円)費やしており、子どもにかける6億3300万ドル(約830億円)よりもはるかに大きな金額なのは驚きだ。
(参考:Il sole 24ore:
https://guidominciotti.blog.ilsole24ore.com/2021/06/08/piemonte-nasce-lalbo-dei-dog-sitter-italia-54mila/?refresh_ce=1)
ドッグシッターは職業になっている
パンデミックによって増加したペットの数と共に増えているのがドッグシッターである。ドッグシッターとは飼い主が留守にしている間、飼い主に代わって餌をあげたり遊んだり、散歩をしたり世話をしたりする人のことだ。
ドッグシッターになるために資格は必要ないが、犬に関する必要最低限の知識は持ち合わせておくべきだろう。昨今はドッグシッターのための専門コースもあり、専門性を高めて確かな知識を習得することが飼い主の信頼を得ることにもつながる。
ドッグシッターの相場
ドッグシッターの相場は、1時間あたり10〜30ユーロと幅がある。これはサービスの内容や犬の種類、年齢などによって変動するためだ。価格は自分で設定可能なので、経験を積めば金額をアップすることもできるだろう。
顧客を獲得するため、ドッグシッターサイトに登録する方法がある。口コミで広がることもあるので、丁寧な犬の世話が顧客獲得につながることは明らかだ。
(参考:Money.it: https://www.money.it/Come-diventare-dog-sitter-quanto-guadagna-cosa-fa-partita-iva)
まとめ
イタリアはヨーロッパで2番目にペット所有数が多い国だ。パンデミックによりペットを飼う人が急増したのも要因となっている。世界のペット市場が増加しているように、イタリアでも今後拡大していく予想だ。それに伴いドッグシッターもさらに増えていくだろう。
1ユーロ=143円、1ドル=131円で計算(2023年4月現在)