フィリピンのカピバラ人気について

フィリピン

2022年頃からTikTokを中心に、世界中でブームとなったカピバラ。フィリピンでも各地の農場や動物園でのふれあいスポットの登場、ECサイトでのカピバラグッズの人気急騰など、その需要が着実に高まっています。今回は、なぜフィリピンでカピバラがここまで人気となっているのか、そしてどのようなビジネスチャンスを生み出しているのかについて探っていきます。

フィリピンのカピバラ人気について

   著者:フィリピンgramフェロー たこ坊
公開日:2026年 04月27日

フィリピン国内におけるカピバラ人気の理由

(SMモール内のぬいぐるみ屋にて)

① BLACKPINKのJENNIEによる影響
フィリピンがカピバラ人気の高い国となった大きな要因のひとつが、BLACKPINKのメンバーJENNIEの影響です。JENNIEはバラエティ番組Knowing Brosでカピバラを「地球上で最も社交的な生き物」と熱弁するほどの愛好家として知られています。2020年リリースの「Ice Cream(Selena Gomez共演)」のミュージックビデオには、JENNIEが監督にリクエストして実現した本物のカピバラが登場。さらに2025年3月のソロ曲「Like JENNIE」のMVラストシーンにも実物のカピバラが登場し、世界中のファンの間で大きな話題となりました。

(引用元:Koreaboo │ BLACKPINK’s Jennie Explains Why She Loves Capybaras So Much
https://www.koreaboo.com/news/blackpink-jennie-capybara-love-animals-cute/

(引用元:allkpop │ Adorable capybara who appeared in Jennie’s ‘Like JENNIE’ MV and its lizard friend steal the hearts of netizens
https://www.allkpop.com/article/2025/03/adorable-capybara-who-appeared-in-jennies-like-jennie-mv-and-its-lizard-friend-steal-the-hearts-of-netizens

フィリピンはBLACKPINKのファンベースが特に大きい国のひとつです。2023年の「Born Pink World Tour」マニラ公演は2日間とも即完売し、フィリピン人セレブリティがJENNIEのファンであることをSNSで公言する例も多数見られます。JENNIEへの強い親近感を持つフィリピン人ファンにとって、JENNIEが愛するカピバラは非常に身近な存在となっており、カピバラ人気への追い風となっています。

(引用元:ZALORA PH(THREAD by ZALORA) │ Why Is Capybara So Famous? Read This and Join the Cult
https://www.zalora.com.ph/blog/lifestyle/capybara-blackpink-jennie-favorite-animal/

② SNSとフォトジェニック文化との相性
フィリピン人はSNSへの投稿を非常に好む国民性を持っています。鏡を見つければ自撮り写真を撮り、絵になる景色があれば何度もポーズを変えて撮影する姿はごく日常的な光景です。のんびりとした表情と丸みを帯びた体型を持つカピバラは、まさにインスタ映え、フォトジェニックを体現した存在です。マニラ動物園でのカピバラ導入を紹介したTikTok動画(@yssabee)は20万いいねを超え、「日本や台湾に行かなくてもフィリピンでカピバラが見られる!」というコメントとともに大きな反響を呼びました。

@yssabee Capybaras are now in Manila Zoo! THEY'RE SO CUTE I KENNAT 😭🤣🥹 No need to visit Japan or Taiwan to see an actual capybara dahil meron na here sa Pelepens 🤎 #capybara #manilazoo #manila #philippines #animals #zoo #foryou #fyp #foryoupage ♬ Capybara – Сто-Личный Она-Нас & Betsy

③ 口コミの強さと若い人口構成
フィリピンは平均年齢約24歳と非常に若い国であり、TikTok・Facebookを通じてカピバラ関連コンテンツが拡散しやすい環境にあります。また、家族や親族を巻き込んだ大きなコミュニティで生活するフィリピン人の口コミの速さは際立っており、ひとつの体験が瞬く間にコミュニティ全体へ広がります。Yoki’s FarmのカピバラとアルパカのTikTok動画(@mavs.faller)は62,700いいねを超え、週末には家族連れが押し寄せる光景が各SNSで確認されています。

@mavs.faller Alpacas and Capybaras in one place! Share this to your friends to see them here in the PH. 😍 Location: Yoki’s Farm (Mendez, Cavite – around 20 mins near Tagaytay) The entire area has an animal sanctuary, orchidarium, hydroponics farm and museum. Availed the Animal Encounter Package (P900 adult/P800 children). You can get up-close to the animals and feed some of them. Pause at the end of the video to see their other packages. Enjoy! #YokisFarm #Capybara #Alpaca #Tagaytay ♬ A Summer Place – Hollywood Strings Orchestra
(SMモール内ぬいぐるみ屋にて展開されるカピバラグッズ)

フィリピン国内のカピバラ体験スポット

フィリピン国内ではカピバラとふれあえるスポットが急速に増えています。マニラ動物園は新たにカピバラを導入し話題を集めています。カビテ州メンデスのYoki’s Farmでは、アルパカやシマウマとともにカピバラとのふれあいが楽しめるアニマルエンカウンターパッケージ(大人900ペソ・子供800ペソ)を提供しており、フィリピン有数のファミリー向け観光施設として定着しています。ラグナ州のAPA Wildlife Rescue and Conservation ParkやダバオのCrocodile Park&動物園でも導入が進んでおり、ルソン島から南部まで全国規模でカピバラ人気が広がっています。

(引用元:When In Manila │ I Finally Revisited the Manila Zoo After 20 Years—and Found a Capybara Waiting
https://www.wheninmanila.com/i-finally-revisited-the-manila-zoo-after-20-years-and-found-a-capybara-waiting/

(引用元:Facebook(Yoki’s Farm Official) │ Yoki’s Farm, Mendez
https://www.facebook.com/yokisfarmofficial/

カピバラ関連市場の規模と広がり

EC市場分析によれば、『カピバラ』のGoogle検索数は2023〜2024年にかけて1,900%増加し、グッズ需要も急拡大しています。フィリピン国内でもShopee・Lazada・TikTok Shopを中心にカピバラのぬいぐるみやキーホルダーが流通しており、「SMモールでは799ペソだったのに、TikTok Shopなら400ペソ以下で買える!」という投稿がバズるなど価格感度の高い消費者の関心を集めています。

(引用元:Accio.com │ Hot Selling Capybara Products: Top 2025 Trends & Suppliers
https://www.accio.com/business/hot-selling-capybara

体験型施設においても需要の高まりは顕著です。Yoki’s FarmのアニマルエンカウンターはKlook(現地体験予約サイト)でも取り扱われており、週末には家族連れで混雑するほどの人気を誇っています。カピバラのぬいぐるみはマニラ動物園の土産品としても販売されており、入場者からの人気を集めています。

まとめ

フィリピンにおけるカピバラ人気は、JENNIEというK-POPアイコンの影響力、SNS・フォトジェニック文化、そして口コミが速く若い人口を持つフィリピン市場特有の要因が重なり合って生まれたものです。『見た目のインパクト』『手頃な価格』『SNSでシェアしたくなる体験』の3条件を押さえることが、フィリピン人の心を動かす鍵となります。カピバラ関連ビジネスは今まさに参入タイミングといえるでしょう。ぜひ本稿がビジネスアイデアの参考になりましたら幸いです。

たこ坊

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フィリピン在住のgramフェロー 経済上から時事ネタ、現地のマナーまで幅広く執筆。

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