公開2週間で100万人突破!韓国でも大人気の映画スラムダンク!

東アジア

1990年から7年間、週刊少年ジャンプで掲載された井上雄彦の大人気バスケットボール漫画「スラムダンク」。単行本の累計発売部数は1億7000万冊で、外国語に翻訳された海外版の単行本も多数存在し、中国、台湾、シンガポール、韓国など東アジアを中心にすさまじい人気を誇っています。
今回は2022年12月に日本で上映が始まった「THE FIRST SLAM DUNK」の韓国人気についてシェアいたします。

公開2週間で100万人突破!韓国でも大人気の映画スラムダンク!

   著者:韓国gramフェロー 田中 桃子
公開日:2023年1月30日

韓国でも大人気なスラムダンク

日本の大人気漫画スラムダンクの映画版、「THE FIRST SLAM DUNK」が今年1月4日に韓国で公開されました。

公開2週間で観客100万人を動員し、座席販売率は「アバター;ウェイ・オブ・ウォーター」などを含む全作品の中で1位になりました。

観客の男女比率6:4で、観客のほとんどがアニメスラムダンクの放送当時10代だった30代が42.3%、40代が35.2%と非常に高い割合でした。映画の評価もCGVエッグインデックス97%、ロッテシネマ9.7点、メガボックス9.4点とかなりの高評価でした。

(引用元:90년대로 돌아간 3040, 슬램덩크에 열광…평점 9.7·좌석판매율 1위 – 머니투데이 (mt.co.kr)
https://news.mt.co.kr/mtview.php?no=2023011207145030924#amp_tf=%251%24s%20%E3%82%88%E3%82%8A&aoh=16742232527221&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com

韓国版のスラムダンクは日本版とは違う?

1992年に韓国に初めてスラムダンクの漫画が入ってきました。当時、韓国では日本文化を厳しく制限していたため、日本人の名前や地名をそのまま使うべきではないという審議規則の対象になり、登場するキャラクターの名前や地名は韓国語に直されていました。

「湘北高校」は「북산(北山)高校」に変更され、キャラクターは櫻木花道(カン・ベクホ)、流川楓(ソ・テウン)、赤木剛憲(チェ・チス)、三井寿(チョン・テマン)、宮城リョータ(ソン・テソプ)などに変更されました。

映画「THE FIRST SLAM DUNK」でも韓国語の名前や地名に慣れ親しんだ韓国のファンを考慮し、そのまま韓国の名前と地名が使用されています。

韓国のスラムダンク魅力度ランキングもキャラクターの名前が韓国語表記になっている
画像出典元:ppomppu커뮤니트 만화 슬램덩크에서 가장 매력적인 캐릭터는 누구였나요…. – 뽐뿌:자유게시판 (ppomppu.co.kr)

(引用:슬램덩크(만화) – 나무위키 (namu.wiki) https://namu.wiki/w/%EC%8A%AC%EB%9E%A8%EB%8D%A9%ED%81%AC(%EB%A7%8C%ED%99%94)

映画スラムダンクで再びNO JAPAN運動か

韓国でも大人気のスラムダンクですが、その一方でネガティブなニュースも出ています。

一部のオンラインコミュニティで「NO JAPAN」(日本製品不買運動)の議論が再燃しており、「スラムダンクを見るなんて、プライドの無い犬だ」「昔の思い出だが、スラムダンクは見ない」などの意見がありました。

その反面「まだそんなことをしているのか?」「NO JAPANの強制はやめろ」などの声も上がっています。

また、今年1月、「日本製品不買運動」に参加した中央省庁の掲示板にスラムダンクのイラストを使用したバスケットボール同好会のポスターが掲載され、物議を呼びました。

ポスターは来月2月まで掲載される予定でしたが、雇用局のバスケットボール同好会は論争の懸念からポスターを削除したそうです。

実際に掲載されていたバスケットボール同好会のポスター
画像出典元: MoneyS ‘노재팬’ 앞장섰던 고용부 게시판에 ‘日만화 동원 포스터’ 게재 논란 – 머니S (mt.co.kr)

(引用:”슬램덩크 보면 자존심 없는 개돼지”…다시 ‘노재팬’ 논란 (dcinside.com) https://issue.dcinside.com/427772/

(引用:’노재팬’ 앞장섰던 고용부 게시판에 ‘日만화 동원 포스터’ 게재 논란 – 머니S (mt.co.kr) https://moneys.mt.co.kr/news/mwView.php?no=2023011617010523130

韓国人の「ザファーストスラムダンク」のインターネットでの感想

映画「THE FIRST SLAM DUNK」を観た100万人以上の人たちが高評価を残し、多くの人がリピートで映画館に足を運んでいるそうです。

韓国人のTwitterでもレビューも高評価が多くみられました。

「原作の作画を損なわないのが良かった。子供の頃に戻れたような感覚になった。」

「一番うれしいのはスラムダンクを見たことがない人が、絶対に観に行かなきゃいけないと言っていたことだ。」

「吹き替えよりやっぱり字幕がいい。」

「スラムダンク漫画購入欲求アップ」

「何度見ても初めて見る時の感覚。途中から涙が止まらなかった。」

その他、原作を読んでから観に行ったほうがいいというレビューも多くみられました。

「映画を見る前に原作を見ておくべきかも」

「原作を読んでいないので、ちょっと分からない部分もあったけど面白かった。」

Twitterに映画レビューのイラストを投稿している人もたくさんいました。

筆者も実際に旧正月中に観に行ったのですが、男女問わず幅広い年代の観客を見かけました。感動シーンではすすり泣くような声が聞こえ、白熱の試合シーンでは「お~!」と歓声が上がっていました。映画終了後、韓国人はエンドロールを見ずにすぐ出ていく人がほとんどなのですが、7割程度の人がエンドロールが終わるまで席につき、最後の最後まで映画を楽しんでいました。

スラムダンクの巨大パネル

まとめ

今年1月4日に韓国で公開された映画「THE FIRST SLAM DUNK」。韓国で大ヒットし、公開2週間で観客100万人を動員しました。映画のレビューも非常に好評ですが、その反面、日本のアニメということで、NO JAPAN運動も再燃しました。

今月21日から旧正月の連休に入った韓国ですが、旧正月で映画「THE FIRST SLAM DUNK」の観客が200万人に到達し、長期的な興行収入になると予想されています。

関連記事一覧