プロが教えるソーシャルリスニングの基本:地方自治体での地域活性化

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングという手法を使って、さらにどのようなことができるのか。

前回は、ソーシャルリスニングを自社のブランディングに役立てるならば、どのような調査ができるのかについて考察した。
今回は、 地方自治体での地域活性化等にソーシャルリスニングがどのように活かせるのか見ていきたい。

ソーシャルリスニングの使い方編その③:地方自治体での地域活性化

著者:gram 福田 さやか 
公開日:2021年5月6日

SNS時代のマーケティング施策「越境ソーシャルリスニング」解説まとめ

観光地の地名でのソーシャルリスニング

地方自治体での地域活性化等にソーシャルリスニングはどのように活かせるだろうか。

その例の1つとして、観光地の地名でのソーシャルリスニングがあげられるだろう。その観光地の名前がどのようにつぶやかれているかを調べることで、観光地の捉えられ方、そこでの過ごし方を分析することができる。

今はインバウンド観光客が見込めないが、海外から多くの訪日観光客が訪れている時期なのであれば、英語表記でその観光地名を入力して、英語やその他の言語でどのようなつぶやきがされているかを見ることもできる。

県内の複数の観光地について、そのつぶやかれ方を比較し、魅力に映っている点などを分析することで、観光地同士のおすすめの組み合わせなども組めるかもしれない。

また逆に、ネガティブな書き込みを見つけ出し、その観光地への観光客の不満点についても洗い出すこともできる。その観光客がその観光地について、いつ行こうと思ったのか、どこの観光地と比較検討したのか、行ってどうだったのか、その観光地を周りの人に薦めたいと思うのか(カスタマージャーニー分析=消費者の興味・関心から購入、周りへの推奨までのプロセス)、また、その観光客はどのような人で、普段どのようなことに関心がある、どのようなパーソナリティの人なのかを知ることで、ターゲット層の特定もできる(ペルソナ分析=消費者のパーソナリティ)。

>名産品でのソーシャルリスニング

また、名産品の固有名詞をキーワードにした分析もできるだろう。

どういう人が買っているのか(ペルソナ)を分析したり、どういうきっかけでその名産品を知り、どのように情報収集をして購入したのか、それが実際気に入っているのか、お勧めしているのか(カスタマージャーニー=)の分析などをすることができる。

むすびに

一見、地方自治体とは関係なさそうに見えるソーシャルリスニングであるが、固有名詞をキーワードにしたリスニングをすることで、その地域の名産品や名所の分析をすることにも使える。

ソーシャルリスニングの活かし方はアイディア次第で様々だと思われる。

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福田 さやか

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