アラブ首長国連邦 (UAE)

アラブ首長国連邦

概要

アラブ首長国連邦は、7つの首長国から成っている中東の連邦制国家で、首都はアブダビである。7首長国とは、アブダビ首長国、ドバイ首長国、シャールジャ首長国、アジュマーン首長国、ウンム・アル=カイワイン首長国、フジャイラ首長国、ラアス・アル=ハイマ首長国である。各首長国の名称は、それぞれの首都である都市の名前に由来しており、最も大きいアブダビ首長国の首都アブダビが、連邦全体の首都として機能している。
近年は外国資本の流入によりドバイが急成長しており、「政治のアブダビ、経済のドバイ」と言われるようになってきている。民族構成は、在来のアラブ人は2015年の推計では11.6%に過ぎず、南アジア人(インド人、バングラデシュ人、パキスタン人など)が59.4%、エジプト人10.2%、フィリピン人6.1%など、ほとんどが外国籍の住民であり、これらの多くは石油収入により豊かなアラブ系首長国連邦に出稼ぎとして来た人々である。しかし、家族同伴の居住は許可されていなかったり、長期在住者であっても国籍の取得は非常に難しかったりと、外国人には厳しい管理体制が取られている。その一方で、在来のアラブ人には手厚い社会保障があり、民間と比較して給与が高い公務員への優先的な登用がある。
国教はイスラム教であるが、信教の自由があり、規制は緩く、外国人労働者によりヒンドゥー教、キリスト教、仏教なども信仰されている。イスラム教に関しては、戒律の厳しさが首長国によって異なり、ドバイは最も自由で開放的、シャールジャ首長国は最も敬虔で厳格で、例えば女性の服装や酒類の販売において大きな違いが存在する。
2018年のGDPは4,246億ドル、一人当たりGDPは40,711ドル(ともに推計値)と一人当たりの所得は世界でもトップレベルである。GDPの約4割が石油及び天然ガスで占められ、そのほとんどがアブダビ首長国で採掘されている。それに対し、貿易、工業、金融がドバイの主要産業となっており、ビジネス環境や都市のインフラを整備し、外国企業への優遇制度のあるフリーゾーンも設立され、日本や欧米企業が急速に進出している。
オイルショック後、周辺アラブ諸国の余剰資金がドバイに流入し、その爆発的発展の原動力となった。なお、近年は天然資源への経済依存度を低め、中東の金融・流通・観光の一大拠点を目指すなど、産業の多角化を推進している。また、農業にも多大な投資を行い、野菜類の自給率は8割に達している。

国名 アラブ首長国連邦 (United Arab Emirates)
首都 アブダビ(Abu Dhabi)
人口 977万人(2019年推計値、世界銀行)
国土面積 83,600㎢(JETRO)
通貨 UAEデイルハム(AED) 1AED=29.26円(2020年7月)
言語 アラビア語(公用語)、英語、ヒンズー語、マラヤム語、ウルドゥー語、パシュトー語、タガログ語、ペルシア語(アメリカ中央情報局)
識字率 93.2% (2015年、knoema)
宗教 イスラム教(国境) 76%, キリスト教 9%, その他(主にヒンズー教と仏教、その他15%) (2005年推計、アメリカ中央情報局)
時差 UTC +4(日本より5時間遅れている)
GDP 4,246(億USドル / 2018年推計値、IMF・WEO)
GDP成長率 1.69%(2018年推計値、IMF・WEO)
1人あたりの名目GDP 40,711(USドル/2018年推計値、IMF・WEO)
最低賃金 定められていない(UAE政府ホームページより)
日系企業進出数(拠点数)・在留邦人 342・ 4,280人(2018年10月、外務省)

関連記事一覧