話題の「オリエンタル・コピ」ついに上場!

「オリエンタル・コピ」は、マレーシアのカフェ市場で急速に成長している企業です。
同社はマレーシアの伝統的なコピティアム文化を現代的に再構築し、幅広いメニューと洗練された店舗デザインで多くの顧客を魅了しています。
今回は、創業からわずか5年で上場した「オリエンタル・コピ」について紹介します。

話題の「オリエンタル・コピ」 ついに上場!
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2025年3月23日
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マレーシアコーヒー市場で急成長!

「オリエンタル・コピ」は2020年12月に設立され、現在マレーシア全土に20店舗、シンガポールに1店舗を展開し、急速に事業を拡大しています。
店内ではコーヒーや紅茶のほか、ペストリーやスプレッド、インスタントラーメンから月餅などの季節商品まで、幅広い食品を販売しています。
圧倒的な支持獲得
「オリエンタル・コピ」は、マレーシアのカフェ市場において独自の地位を築きつつあります。
同社は、マレーシアの伝統的なコピティアムの雰囲気を残しつつ、大人気のエッグタルトや、日本のメロンパンに似たポロパンなどの人気メニューを提供することで、多様な顧客層の支持を得ています。
同社の急速な成長は、マレーシアのカフェ市場全体にも影響を及ぼしています。特に、伝統的なコピティアム文化を現代的なカフェ体験として再構築することで、若年層や観光客など新たな顧客層を市場に引き込むことに成功しています。
新規株式公開から上場へ
同社の売上は好調で、売上高は2021年度末の500万リンギット(約1億7,000万円)から2024年度末には2億7,730万リンギット(約94.5億円)約55倍へと急増しています。粗利益も増加しており、収益性が顕著に向上しています。
同社の成功は、マレーシアのカフェ市場における競争を活性化させています。
同社のIPO(新規株式公開)は個人投資家から非常に高い関心を集め、個人投資家から約16億1,000万リンギット(約549億円)の申し込みを受け、約60倍の応募超過となりました。
そして2025年1月23日にマレーシアのACE市場に上場し、公開価格の0.44リンギットに対し、初値は約80%増の0.791リンギットを記録しています。
売上高 | 応募超過 | 公開価格 |
約55倍 | 約60倍 | 約80%増 |
急成長の要因
同社の急成長の要因には以下の点が挙げられます。
伝統と現代の融合:伝統的なマレーシアのカフェ文化を尊重しつつ現代的な要素を取り入れることで、幅広い年齢層の顧客にアピールしています。
多彩なメニュー:エッグタルトやパイナップルケーキなどの高品質なペストリーや、ホワイトコーヒーなどの伝統的な飲み物を提供し、他のカフェとの差別化を図っています。
戦略的な店舗展開:ショッピングモールや空港など人が集まる場所に店舗を展開してブランドの認知度を高めています。
マーケティングとブランディング:洗練された店舗デザインやパッケージング、そして効果的なマーケティング戦略により、ブランドイメージを強化しています。
さらなる事業拡大を目指す
同社が調達した資金は、主に新店舗の開設や既存店舗の改装、セントラルキッチンの拡張、そして運営資金の強化に充てられる予定です。これらの取り組みにより、同社は国内外での事業拡大を目指しています。
上場後の市場の反応は非常に好調で、投資家からの高い期待と信頼を反映しています。
今後の事業展開と成長に引き続き注目が集まるでしょう。
新規参入者があっという間に市場のトップに躍り出るマレーシアのコーヒー市場から目が離せません。