月収136万円で取得可能!マレーシアの新エリートビザ解説
世界経済の重要なハブとして急成長を続けるASEAN。その中心に位置するマレーシアが、新たな富裕層向けビザ制度「PVIP」を導入し、グローバルビジネス界から熱い注目を集めています。従来の移住ビザ「MM2H」と異なり、就労制限がなく年齢要件もないこの新制度は、アジア展開を検討する経営者や、グローバルな事業基盤の構築を目指すビジネスパーソンにとって、まさに待望の選択肢となっています。月収要件約136万円以上、最長20年の滞在が可能なこの画期的な新しいビザ制度「PVIP(Malaysia Premium Visa Program)」について解説します。
マレーシアのプレミアム ビザ プログラム (PVIP)
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2023年11月11日
外国人富裕層の誘致を目的
この新しいビザ制度「PVIP」は、海外の富裕層や投資家・ビジネスマンをマレーシアに誘致して、経済の活性化を図ることを目的としています。
「MM2H」は日本人の間でも非常に人気がありましたが、この数年の改定によって年齢制限が設けられたり、条件が厳しくなったりして、新規の申請が困難になっています。
「PVIP」は、「MM2H」が申請できない若い世代や、富裕層を主なターゲットとした長期滞在型のビザです。
就労が可能
「PVIP」では、これまでの「MM2H」では認められていなかったビジネスや就労が認められています。
「MM2H」は近年の改定によって年齢制限が設けられてしまいましたが、「PVIP」は年齢制限がありません。
最長20年まで滞在が許可され、さらには不動産の購入も可能です。
条件を表にまとめると以下のようになります。
内容 | 条件 |
年齢 | 規定なし |
収入 | マレーシア国外での収入 ①月収:RM40,000(約136万円)以上 ②年収:RM480,000(約1,634万円)以上 どちらかの条件を満たすこと |
定期預金 | マレーシア国内の銀行にRM1,000,000(約3,400万円)以上の定期預金 |
プログラム参加費の支払い | 申請者:RM200,000(約680万円) 帯同者:RM100,000(約340万円)/ 名 |
その他 | 無犯罪証明書の提出 |
「MM2H」では年間90日以上日マレーシアに滞在しなければいけませんが、「PVIP」ではそのような要件はありません。
背景と理由
このような富裕層向けのビザが始まった背景には以下のことが考えられます。
➀ハイエンドの観光客の誘致:
富裕層向けに特化したビザプログラムを提供することで、ハイエンドの観光客を増やし、高級リゾートや高級ホテルの需要を高めることを狙っています。
②投資の促進
「PVIP」を取得するためには一定額の投資が求められているので、これによって国内の投資が活発化します。
③長期滞在の推奨
最長20年間の長期滞在を許可し、更新も可能です。安定した長期的な経済効果が見込めます。
他国との比較
近隣の国でも、類似のビザを発行している国もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
例えばタイの「エリートビザ」の場合、5年、10年、20年の滞在オプションがあり、富裕層やリタイアメント層を対象としていて、特典には空港でのVIPサービスや特別な医療サービスが含まれますが、就労はできません。
シンガポールには「グローバル投資者プログラム(GIP)」があり、シンガポールへの事業投資を通じて永住権を取得できるプログラムです。
h3 class=”style3a”>マレーシアのビザプログラムに人気他国のビザと比べて、マレーシアの「MM2H」や「PVIP」は、要件が比較的柔軟で人気があります。
シンガポールなどと比べるとマレーシアは生活コストが低いため、長期滞在者にとって非常に魅力的です。
また、熱帯気候で多様な文化が融合しているマレーシアは、多くの外国人にとって住みやすい環境で、一般に英語も通じることが人気の理由になっています。
マレーシアのビザプログラムは、富裕層を引き寄せるための効果的な手段で、他国のプログラムと比較しても多くの魅力を持っています。
政府はこれらのプログラムを通じて、経済成長や国際的な競争力の向上を目指しています。