マスクもワクチンもなし !世界中から人々が集まるコロナ禍の楽園
大統領が「ワクチン接種の強制、ワクチンパスポートの強制をしない」と宣言し、世界中からワクチンを打ちたくない人、所謂陰謀論を信じている人が集まるリゾート地があります。当たり前となっている隔離、陰性証明書もなしで入国できます。
カンクンからバスで南下して2時間半ほどの場所にあるメキシコの小さな町トゥルム。
海沿いの奥まったホテルエリアに行くには車でないと難しいですが、街中は自転車で十分行動できる便利な街です。
マスクもワクチンもなし !世界中から人々が集まるコロナ禍の楽園
著者:メキシコ在住ライター 松本 由美子
公開日:2021年12月21日
ワクチン・マスク・隔離・陰性証明書もなしの国
メキシコには(頭文字をとって通称)A M L O大統領がワクチン接種の強制・ワクチンパスポートの強制をしない、と言っているため、世界中からワクチンを打ちたくない人、所謂陰謀論を信じている人が世界中から集まっています。
しかも、隔離、陰性証明書もなしで入国可能です。
メキシコの他の場所ではパーティーをしたい人が世界中から続々と集まっていますが、トゥルムはマヤ遺跡があるスピリチュアルな場所なので、パーティーというよりも癒しを求めてくる人が多いです。
ここトゥルムでももちろんパーティーはでき、素敵な音楽がかかっているバー、レストランもたくさんあります。
私は香港(パーティープレイスと呼ばれているくらいパーティーを行っていた)に2011~2012年の間住んでいたのですが、ここは香港の雰囲気とはまるで違ってとてものんびりとしています。カリブ海の青い海、白い砂浜、マヤ遺跡でまるで時間が止まったかのようにゆっくりと時が流れる、マジカルな場所です。
街中にある、フランス人デザイナーのコットン素材の素敵な服(少しヒッピーが着ているような服)を売っているお店の店員さんは、自分はメキシコシティ出身だけれどここのゆったりとした雰囲気にはまってもうメキシコシティには帰りたくない、と言っていました。
メキシコでヨガ
1月にはDay Zero Festivalという有名な音楽のフェスティバルがあります。
テクノ、ハウス、トランスなどの音楽が好きな人にはたまらないフェスティバルだと思います。
私もそういった音楽が大好きなのでとても楽しみにしています。
私のように一人で来る人、家族やパートナーと来る人とそれぞれですが、一人で来るほうが友達はたくさんできると思います。
ここには同じ思いで来ている人ばかりなので、有名なカフェに行って話しかけるとすぐ友達になれます。
私のお勧めカフェはHolistikaというホテルにあり、ヨガ、ヒーリングでトゥルムで一番有名なところにあるカフェです。
ここのヨガはいわゆるスポーツとしてのヨガではなく、本来の心と体をつなぐため、精神を解放していくためのヨガ、レイキサークル(レイキヒーリングを受けるだけのクラス)、サウンドヒーリング(音の癒しを受けるだけのクラス)、ブレスワーク(様々な呼吸法を行うだけのクラス、呼吸法ですが立って体をシェイクしたり結構動きがあります)、5リズムズ、エクスタティックダンスと言ったダンス瞑想(素敵な音楽に合わせて踊り、インストラクターの心地良いガイダンスで心と体を解放していく)、瞑想など、バラエティにあふれたクラスがあります。
私自身もヨガインストラクターで、音のヒーリング、レイキヒーリング、声のヒーリングもしています。日本では私のような人は見つけづらかったのですが、ここにはそういったヨガ以外も何かできる先生が当たり前のようにいます。
治安は良いがメキシコで一番物価が高い街
ここはメキシコの中で一番物価が高く、そして治安が良い場所です。
日本のようにぼーっと歩いたりはできず、歩きスマホをしない・意識を持って歩く・自転車に乗る・夜一人で歩かない・どこに行くか、誰と行動するかに気をつける、などはしなければいけませんが、それは日本以外の海外では結構当たり前のことです。
20代前半より、スペイン、イギリス、アメリカ、タイ、台湾、韓国、香港、中国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、イタリア、カナダ、オランダでほとんど一人旅、もしくは長期滞在していた私が思うに、ここトゥルムの治安は良く、日本人が描くメキシコのイメージとはかけ離れていると思います。そして今まで経験したどの場所とも違うとても特別な場所だと感じます。
コロナ禍で疲れた人や非日常的な癒しを求めている人、癒しだけではなくパーティーも求めている人にここトゥルムは最高にお勧めの場所です。