フィリピン:日本、フィリピンの防衛庁に災害支援機材を寄贈 / 新型コロナウイルス新規症例数が1万2千件を記録 / オーストラリアへのパイナップル缶詰輸出が可能に
フィリピン PICKUPニュース 2021.10.18
著者:gramフェロー
公開日:2021年10月18日
10月6日(水)、日本政府からフィリピンに様々な災害支援機材が寄贈された。寄贈されたのは、自衛隊の標準装備と同じ機能を持つ電動油圧式救助器具など、最高品質の人道支援・災害救助用装備品の数々である。この支援は、2015年に日本とフィリピンの間で締結された5億円相当の書簡の交換によって実現したもの。日本政府は10月4日にフィリピン国家警察(PNP)に救助車両、浄水器、捜索・救助機材なども寄贈しており、同日、日本は自然災害に対する脆弱性という点でフィリピンと同じ運命を共有していることから、人道支援および災害救援活動において、引き続きフィリピンを支援することを約束していた。
ソース:Manila Bulletin
https://mb.com.ph/2021/10/06/japan-donates-disaster-relief-equipment-to-phs-defense-agency/
フィリピンでは10日、コロナウイルスの陽性反応が出た人が12,159人を記録した。これにより、全国の累計感染者数は2,666,562人となり、うち約3.4%にあたる90,927人がまだ感染していることになる。治療を受けている患者のうち、72.2%が軽度の症状、16.2%が無症状、6.70%が中等度の症状、3.4%が重度の症状、1.4%が重篤な症状となっている。新たに119人が亡くなって死者数は39,624人となり、コロナウイルスの症例数全体の1.49%を占めている。一方、回復者数は2万7,727人となり、2,536,011人(全症例数の95.1%)に増加した。
ソース:Manila Bulletin
https://mb.com.ph/2021/10/10/ph-covid-19-active-cases-dip-below-100k-with-12k-new-cases/
オーストラリア政府は、2006年に課したフィリピンに対するアンチダンピング措置の解除を決定した。これにより、フィリピンは10月17日から15年ぶりにオーストラリアにパイナップルの缶詰を無税で輸出することができる。フィリピンの農務省長官は「パイナップルは、バナナに続いて輸出市場の大きな一角を占めることができる果物であり、この商品の生産におけるフィリピンの比較優位性を考慮すると、パイナップルは最適である」と述べた。2006年、オーストラリアで唯一のパイナップル缶詰生産者であるゴールデンサークル社が、フィリピンから輸入されるパイナップル缶詰に対してアンチダンピング措置を講じるようオーストラリア政府に申請したことを受けて、オーストラリア政府は初めて5年間のアンチダンピング措置を実施した。この措置は、2011年にさらに5年間延長され、その後2016年にさらに5年間延長されていた。そして、10月6日(水)にオーストラリアの反ダンピング委員会(ADC)は、フィリピンからのパイナップル缶詰に対する同措置の期限切れが当該製品のダンピングにつながらず、国内産業に重大な損害を与えないことが明らかになったため、同措置を中止することを決定した。
ソース:Manila Bulletin
https://mb.com.ph/2021/10/07/ph-can-now-export-canned-pineapples-to-australia/
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