インドネシア:ジョコ・ウィドド大統領、米国主催のサミットに参加 / Bakrie & Brothers社、EVと再生可能エネルギーに注力 / 経済の基幹である零細・中小企業の支援を強化 / HPがインドネシアのハイブリッドワーカー向けにエリートフォリオを発売

インドネシア

インドネシア PICKUPニュース 2021.12.15

著者:gramフェロー
公開日:2021年12月15日

1. ジョコ・ウィドド大統領、米国主催のサミットに参加(Jokowi Shares Session with New German Chancellor in Biden’s Summit for Democracy)

12月9日、ジョコ・ウィドド大統領は米国のジョー・バイデン大統領がバーチャル主催した「民主化へのサミット」で、ドイツの新しい首相オラフ・ショルツ氏を含む11人の首脳とのセッションに参加した。 ウィドド大統領は、100人以上の指導者が集まる2日間のサミットの双方向対話セッションで、最初のゲストとして発言した。今回のサミットは、世界中の民主主義を活性化し、包括的で持続可能な社会を促進することを目指す目的で行われた。インドネシアは、ASEAN人権政府間委員会の設立を提唱し、9年ぶりに人権対話の再開に着手したことについて発表した。さらにインドネシアのイニシアティブのもと、ASEANはミャンマー軍に対して外交的アプローチをとり、暴力の即時停止、平和的解決のための関係者間の対話、対話プロセスを仲介するASEAN特使の任命、人道的支援、特使と代表団がミャンマー国内の関係者と会談するためのアクセスなど、5項目のコンセンサスを得たことも述べた。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/news/jokowi-shares-session-with-new-german-chancellor-in-bidens-summit-for-democracy

2.Bakrie & Brothers社、EVと再生可能エネルギーに注力(Bakrie & Brothers to Focus Increasingly on EV, Renewable Energy)

12月10日、Bakrie & Brothers(BNBR)社は、これまで会社の事業の中心となってきた製造業やインフラ事業から電気自動車や再生可能エネルギー事業に移行する方針を進めている、と同社取締役社長であるAnindya Novyan Bakrie氏が発表した。「気候変動、デジタル化、新型コロナウイルスパンデミックなどにより、世界は変わってきています。まだ危機的状況にある私達ですが、経済回復の兆しもあります。したがって、当社が取り入れている変革は必然的なものであり、危機を成長の機会に変えるための非常に重要なステップです」と、ジャカルタで行われたバーチャル登壇の場でAnindya氏は述べた。パンデミックの経済的影響が依然として残っているため、第3四半期の売上高は前年同期の1兆9,800億ルピアから21%減の1兆5,700億ルピアとなっていたが、純損失は、前年同期の2,400億ルピアから450億ルピアへと大幅に減少した。Anindya氏は「創業80周年を迎えたBakrie Groupは、コアビジネスを一般貿易から鋼管製造へと転換し、国家規模のインフラプロジェクトに加え、アグリビジネス、鉱業、エネルギーへと拡大してきました。今こそ、電化や再生可能エネルギーに参入するときです」と、親会社について言及した。Bakrie & Brothersは、プレハブ住宅や3Dプリントにも事業を拡大しており、Quantum Venture Fundと協力してテクノロジー企業の設立も検討しているという。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/bakrie-brothers-to-focus-increasingly-on-ev-renewable-energy

3. インドネシア、経済の基幹である零細・中小企業の支援を強化 (Indonesia in Full Swing to Strengthen its Economic Backbone)

インドネシア政府と民間企業は現在、インドネシアの経済をパンデミックから回復させるため、インドネシアの経済的な基幹として機能する零細・中小企業(MSME)の成長支援に注力をしている。今年、政府は新型コロナウイルスへの対応と経済回復プログラムに744.7兆ルピア(518億ドル)を割り当てており、この予算のうち、162.4兆ルピアが運転資金援助を含む中小企業・協同組合支援に充てられているという。小売業向けにアプリやPOSシステムやQRISを介してキャッシュレス決済を行えるようにするなど、パンデミック時代に適したデジタルソリューションを提供することでサポートを試みている。Youtap Indonesiaは、2021年1月から11月にかけて、同社の加盟店におけるキャッシュレス取引が8倍に増加したMSMEである。Youtap Indonesiaの最高経営責任者Herman Suharto氏は、「MSMEは経済成長の原動力となるが、デジタル化が必須だ」と述べている。Youtapは、中小企業と銀行、請求書発行者、企業の販売店などを繋ぐ、インドネシア最大のデジタル・エコシステムの構築を目指し、PHP(「Pesan dari Hape」:「スマホで注文」)を立ち上げたり、店内での食事、ピックアップ、デリバリー、ドライブスルーなどのサービスを提供したりしている。これまでにYoutapは、インドネシアの510都市で20万社以上の中小企業をデジタル化してきたとHerman氏は述べている。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/indonesia-in-full-swing-to-strengthen-its-economic-backbone

4. ヒューレット・パッカードがインドネシアのハイブリッドワーカー向けにエリートフォリオを発売(HP Launches Elite Folio for Indonesia’s Hybrid Workers)

世界的企業であるヒューレット・パッカード(HP)・インドネシア社は12月9日、現在のハイブリッドワーク時代のニーズに応える最新の2-in-1ノートPC「HP エリートフォリオ」を発表した。世界はハイブリッド・ワーク(テレワークとオフィスワークを組み合わせた働き方)の新時代に突入している。HP インドネシア社のマネージングディレクターであるFiona Lee氏は、バーチャル記者会見で、「従業員と雇用者は、常に接続性、生産性、コラボレーションを促進するハイブリッドカルチャー体験を形成し適応しようとしています。これを実現するために、HPは2-in-1 HP エリートフォリオの発売をします」と述べた。この製品は、クアルコムのSnapdragon 8cx11 Gen 2を採用したインドネシア初のノートブックだ。13.5インチのノートPCは、WiFi 6と4G-LTE接続に対応していて、最大24時間のバッテリー駆動が可能で、インスタント充電機能も付いている。また、HP エリートフォリオには、プライバシーフィルター「HP Sure View Reflect」とノイズリダクション技術が搭載されているため、カフェなどの公共スペースで仕事をする際に、覗き見や騒音を気にする必要もない。HP エリートフォリオのインドネシアでの価格は3,170万ルピア(約2205ドル)からとなっている。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/tech/hp-launches-elite-folio-for-indonesias-hybrid-workers

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