香港・中国 : 厳格なコロナ予防措置で上海港の半分が麻痺状態 / 新型コロナウイルスの影響でサービス業の経営圧迫 / 香港特別行政区行政長官の選挙が1年延期

海外ビジネスニュース

香港 ・中国 PICK UPニュース 2022.4.4

著者:Adrian Poon
公開日:2022年4月4日

1. 厳格なコロナ予防措置で上海港の半分が麻痺状態

2022年3月31日

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、上海市は予防措置を打ち出し、事実上のロックダウン状態となった。中国メディア「財新」によると、コンテナ輸送量世界一の上海港の運営がこの影響を受けている。報道によると、港に出入りする車両の運転手が通過許可証をもらうためには48時間以内のコロナ抗体検査の陰性証明書が必要とされているが、検査能力不足により、通過可能な車両が少なくなっている。そのため、上海港は半分程度しか機能していない状況である。
現在、一部の海運会社は上海港着の船を寧波港にシフトしている。しかし、寧波ではコロナ感染者が発見されたため、今後の状況は不透明となっている。上海や寧波の港で待機しているコンテナ船舶数は数日前の120隻から急増し、3月30日には168隻となった。
ソース:Epoch Times
http://www.etnet.com.hk/www/tc/news/categorized_news_detail.php?newsid=ETN320331835&page=2&category=latest

2. 新型コロナウイルスの影響でサービス業の経営圧迫

2022年3月31日

中国国家統計局のデータによると、中国の3月の非製造業商務活動指数は先月比3.2ポイント減の48.4%となり、全体の企業経営活動は鈍化した。
統計局サービス業調査センターの高級アナリスト趙慶河氏の解説では、サービス業はコロナの影響でサービス商務指数が先月比3.8ポイント減、前年同期比8.5ポイント減の46.7%となり、サービス業の市場は鈍化した。 業界別では、鉄道、航空、ホテル、外食業界などへの影響が比較的大きく、商務活動指数は20ポイント以上減少し、企業への経営圧力が高まっている。一方で、一部の業界の商務活動指数水準は比較的高く、通信・メディア、衛星サービス、金融業界などの業務活動指数は60%以上と高水準を維持している。建設業界では、建設施工件数は以前より増加し、商務活動指数は前月比0.5ポイント増の58.1%で、そのうち土木建設業の商務活動指数は前月比6.1ポイント増の64.7%と、高水準を維持した。
3月のPMI(購買担当者指数)は先月比2.4ポイント減の48.8%となり、中国企業全体の生産水準は下落した。総合PMIを構成する製造業生産指数及び非製造業商務活動指数はそれぞれ49.5%、48.4%となった。中国経済全体の景気水準は小幅に下落したが、製造業生産経営活動の予想指数及び非製造業商務活動の予想指数はそれぞれ55.7%、54.6%であり、多くの企業は市場の発展に期待をもっている。

ソース:Etnet
http://www.etnet.com.hk/www/tc/news/categorized_news_detail.php?newsid=ETN320331851&page=8&category=latest

3. 香港特別行政区行政長官の選挙が1年延期

2022年3月31日

「香港01」の報道によると、 第3代香港特別行政区行政長官を務めた梁振英氏が北京の支持を得て、次回香港特別行政区行政長官になる可能性が高くなった。また、4月8日ごろに重大発表がある模様で、その際に特別行政区行政長官の選挙の延期についての発表があると予想されている。報道によると、選挙の延期の理由として、現在は新型コロナウイルスの感染拡大予防措置が講じられている最中であり、選挙結果に悪影響になる可能性を憂慮したことが挙げられている。
ソース:Etnet
http://www.etnet.com.hk/www/tc/news/categorized_news_detail.php?newsid=ETN320331917&page=3&category=latest


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