韓国のビーガン化粧品市場、2025年には1兆ウォンに達する予想!注目の「メリクサー」がアジア12か国に進出予定!

東アジア

韓国では、動物性原料を完全に排除した植物性原料で作られたビーガン化粧品の需要が増加しています。ビーガン化粧品市場の規模は2025年には1兆ウォン(約1,009億円)に達すると予想され、ロッテ百貨店やオリーブヤングなどの店舗でも扱われるようになっています。特に30代以下のMZ世代がビーガン化粧品に関心を持っており、人気が高まっています。また、注目のビーガン化粧品ブランド「メリクサー」のリップバターが全世界で累計110万本を販売し、アジア12か国に進出予定です。
今回は韓国の「ビーガンビューティー」ブームについてレポートいたします。

韓国でビーガン化粧品が大人気!「メリクサー」リップバターが全世界で110万本販売!

   著者:韓国gramフェロー 田中 桃子
公開日:2023年3月27日

「高級化粧品」から「ビーガン化粧品」へ

現在韓国では、動物性原料を完全に排除して植物性原料で作られた、ビーガン化粧品への関心が高まっています。

国内のビーガン化粧品市場の規模は2013年までは1600億ウォン(約160億円)程度でしたが、昨年は5700億ウォン(約576億円)と4倍ほどに増え、 2025年には1兆ウォン(約1,009億円)に迫ると予想されています。

(引用元:“반갑다 노마스크”…변화 맞은 화장품 업계 ‘화색’ (kukinews.com) https://www.kukinews.com/newsView/kuk202302030137

百貨店でもビーガン化粧品の店舗が増加

ヒュンダイデパートでは16店舗のみで運営していたビーガン化粧品店「B.CLEAN」を今後、全国30店舗に拡大すると発表。

新世界百貨店もビーガンビューティー「ディアダリア」を百貨店5店舗、免税店2店舗にオープン。

ロッテ百貨店は昨年末、サムスン物産が運営するビーガン化粧品店「レーベルシー」を本店にオープンした。オンラインモールロッテオンでは、ビーガンビューティー専門モールを別に設けました。

(引用元:뷰티누리 – 화장품신문 (Beautynury.com) :: ‘비건 뷰티’ 백화점에서도 귀빈 대접 https://www.beautynury.com/m/news/view/100103/cat/10?mobile=yes

MZ世代が「ビーガン化粧品」に注目

ビーガン化粧品は30代以下のMZ世代、若い消費者の売上シェアが圧倒的です。最近のMZ世代は商品を購入する際、に環境や生命を尊重する価値観と信念を持っている人が多く、動物実験なしで作られた植物ベースのビーガン化粧品が彼らの関心を集めました。

現代百貨店のビーガン化粧品ブランド「ビクリーン」の売上高は、開店当初の2021年2月から今年2月までの2年間で3倍になり、全売上高の67%が30代以下の消費者からのものでした。3人に2人は30代以下という結果でした。

(引用元:’MZ세대를 잡아라’…뷰티업계 올해 핵심키워드로 ‘비건’ 급부상 :: 매일경제TV 뉴스 (mbn.co.kr) https://mbnmoney.mbn.co.kr/news/view?news_no=MM1004854449

韓国ではスキンケアに力を入れている人が多く、筆者も街中で老若男女問わず肌がきれいな人を多く見かけます。そんな中登場した肌にも自然にも優しいビーガン化粧品は、やはりとても人気のようです。

オリーブヤングでもビーガン化粧品コーナーに若い世代の女の子たちが集まっていたり、韓国のメイクアップ系ユーチューバー達もビーガン化粧品を紹介していてその人気が伺えました。

韓国で注目のビーガン化粧品ブランド「メリクサー」

ビーガン化粧品ブランド「メリクサー」のリップバターが注目を集めています。

2018年に設立された「メリクサー」は、29歳の韓国人女性によってつくられました。自身の肌荒れの経験から体に良い化粧品を作ろうと、わずか100万円の資金で事業をスタートさせました。

「メリクサー」のリップバターはAmazonだけで20万本、全世界で累計110万本を販売し、Amazonのリップバターカテゴリ第一位を獲得しました。

現在はアメリカ、日本、ドイツなどに輸出され、今後シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピンなどアジア12か国に進出予定です。

(引用元:아마존1위·110만개 팔린 ‘립버터’…한국 여성이 만들었다 [남돈남산] – 매일경제 (mk.co.kr) https://m.mk.co.kr/amp/10629913

メリクサーのリップクバターを愛用している友人は「柔らかいテクスチャーが使いやすく、これ以外は使いたくない」と言っていました。敏感肌以外の人にも需要があり、今後も新商品が出ることに期待しています。筆者も購入を試みましたが、現在は品切れ状態で残念ながら購入できませんでした。

まとめ

現在韓国では、動物性原料を完全に排除し植物性原料で作ったビーガン化粧品への関心が高まっています。ビーガン化粧品は環境、生命を尊重する価値観を持った30代以下のMZ世代若い世代の関心を集め、消費者の3分の2がMZ世代です。

ヒュンダイデパート、新世界百貨店、ロッテ百貨店でもビーガン化粧品ブランドを次々に販売拡大し、これからもビーガン化粧品市場が広がって行くことが予想されています。

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