アメリカ人が高額商品を買う時!ブラックフライデーを体験

アメリカ

アメリカ人が高額商品を買う時期というのは大きく2つあると言われていて、税金の返ってくる時期と、11月の最終木曜日アメリカ最大の祝日「サンクスギビングデー」が行われた次の日「ブラックフライデー!」の時期です。
今回はアメリカのブラックフライデーを解説いたします。

ブラックフライデーを体験してみた。

    著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年12月5日

ブラックフライデーとは?

11月の最終木曜日はサンクスギビングデーでした。日本ではあまり馴染みがないと思うのですが、アメリカではクリスマスに匹敵するくらい大きなイベントです。家族や親戚、親しい友達とパーティをします。ターキーやスタッフィング、マッシュポテトにグレイビー。デザートにはパンプキンパイと、たくさんのご馳走を食べます。また、ギフトを持ち寄って贈りあったりします。
そんなサンクスギビングデーの次の日は、ブラックフライデーという買い物の日です。
ブラックフライデーの由来は、たくさんの人がお店に集まるので「黒山の人だかりができる」、たくさんの人が買い物をするので「お店が黒字になる」など諸説あります。
昔はサンクスギビングデー用のギフト商品が値下げになる売れ残りセールのような雰囲気だったそうですが、現在は違います。一年で一度この期間だけ、売れ残りではなくこれからのクリスマスギフト用品や家電や化粧品など、なんでも安くなります。クリスマスプレゼント用にブラックフライデーでお値打ち品を買うというようなイメージです。
ちなみにサンクスギビングデーの次の月曜日には、オンライン上の大規模なセール、サイバーマンデーがあります。

アメリカの家電量販店のベストバイのブラックフライデー

ブラックフライデーでは家電が狙い目です。アメリカ人が高額商品を買う時期というのは大きく2つあるといわれています。2月から4月頃のいわゆる確定申告が終わり税金の返ってくる時期と、このブラックフライデーの時期です。
筆者もブラックフライデー当日、アメリカの人気家電量販店「Best Buy」に足を運びました。現在はブラックフライデーはネット販売もあり、サイバーマンデーも手伝って昔ほど店内が混み合うことはありません。ただ、お店の方の気合いがいつもと違います。通常であれば、数名の店員さんが店内にいて、お客さんがいてもだいたい放っておくといったアメリカらしい接客なのですが、ブラックフライデーの日は数十人の店員さんが店内にいて、質問に迅速に答えてくれたり、店員さんから話しかけてくれたり、荷物運びを手伝ってくれます。日頃からこれくらい働いてくれたらいいのに…なんて思ってしまいそうです。
商品の購入については、当日店舗で選んで買う、事前にネットでピックアップして商品を引き取りに行く、オンラインで選んで決済して家に商品が届くというような方法があります。
特別割引の期限はサンクスギビングデーからブラックフライデーとその翌日の土曜日まで、もしくは期限は特に設けていないものもありました。特別割引の条件や期限はお店お店で様々です。

テレビの値段は?

ブラックフライデーの人気商品はテレビのようです。アメリカでは「大きいことは良いことだ」という思想をある一定数の人は確実に持っています。それが顕著にあらわれているのが、車とテレビです。ミレニアル世代からその上の白人男性に特にその傾向があります。筆者の知り合いや親戚の家は、大体どこの家も75インチや80インチといった大きなテレビをリビングに置いています。
アメリカに来て驚いたのがテレビの大きさと値段です。家が広い分、テレビが大きいのはまだ納得できるのですが、その値段に驚きました。
筆者は昭和生まれの40歳なので、テレビは高額なものと脳にインプットされています。しかし、アメリカでは日頃からLGやサムソンなどの80インチのテレビが1000ドル(約14万円)以下で手に入ることに驚きを隠しきれません。※1ドル140円計算
次にブラックフライデーの日に筆者が目撃した、衝撃のプライスタグをご紹介します。

ブラックフライデーSONYのテレビのタグを見てみよう!

アメリカではSONYのテレビはステータスのひとつです。日本人としては嬉しいですね。さすがにSONYのテレビは1000ドルでは買えないのですが、とても良い条件で販売されているのを見かけました。SONYの85インチのテレビです。
プライスタグを見ると、上の左側にいくらの値引きかが書いてあります。300ドル(約42000円)の値引きです。
上記の真ん中辺りに元値が書いてあります。1999.99ドル(約28万円)です。


そしてその下にこの価格の期限が書いてあります。11月26日、つまりブラックフライデーの翌日土曜日までが適応です。他の商品では適応期限が書いていないものもありました。
さすがに人気のSONYとくれば、いつまでもブラックフライデーディールとはいかないようです。
左の赤枠はブラックフライデー特別条件の商品を意味しており、真ん中の大きな値段はブラックフライデーディールの適応値段です。
1699.99ドル(約24万円)です。その隣には月々の支払いは70.84ドル(約9800円)と書いてあります。

SONY85インチ札のアップSONY85インチ札の説明

まとめ

ブラックフライデーには多くの人の購買意欲が高まり、アメリカでは大きなお金が動きます。このビッグイベントを意識して商売のタイムスケジュールやセールの打ち出し方を練ってみるのも面白いかもしれません。

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