アメリカ最大の祝日 サンクスギビングデー!
アメリカにはサンクスギビングデーという祝日があります。日本の方はあまりピンとこないかもしれませんが、アメリカで一番盛大なイベントともいえるほどの、クリスマスに並ぶビッグイベントです。
そのため市場規模も大きいものとなっています。
今回はサンクスギビングデーについてお話ししていきたいと思います。
アメリカ最大の祝日 サンクスギビングデー!
著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年12月2日
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サンクスギビングデーって何?
毎年11月の最終木曜日がサンクスギビングデーです。
ハロウィンが終わるとすぐ、スーパーやショッピングセンターは真っ赤な落ち葉や七面鳥の可愛い飾りで溢れます。
「アメリカ大陸に移住してきたイギリス人たちが様々な困難に直面した際、アメリカでの初めての収穫を神に感謝し、冬を越す知恵を授けてくれた先住民を招待して一緒にご馳走を食べた」ことがサンクスギビングデーの起源とされています。
現在では家族や友達をはじめとした周りの人達に感謝をする日という位置づけになっています。
アメリカ人の多くは、サンクスギビングデーの当日だけでなく、次の金曜日(ブラックフライデー)も休みをとって4連休にしたり、その週丸々を休みにして7連休にしたりします。
たくさんの人が移動するので空港も混むし、道路もあちこちで渋滞します。ホテルなども直前予約はしづらいです。
雰囲気は日本でいうところのお盆のような感じで、家族、親戚、友達とごちそうを食べながら談笑し、楽しい時間を過ごします。
旅行に行く人も多く、航空券の値段やホテルの部屋の値段が釣り上がります。
サンクスギビングデーの料理とは?
サンクスギビングデーのメインの料理は七面鳥の丸焼きです。
七面鳥の中にはスタッフィングとよばれる詰めものを入れるのですが、家庭によってそれぞれこだわりがあるようです。
大体の場合、七面鳥の出汁にさまざまなスパイスや香味野菜、大きなクルトンのような乾燥したパンを混ぜたものを詰めます。筆者が気に入っているのが、パーシュニップというアメリカ野菜です。
人参のような大根のようなセロリのような野菜で、これを入れると格段に美味しさが変わります。
アメリカの家庭には大きなオーブンがあり、朝から数時間かけて、場合によっては前の日から料理係が寝ずの番で七面鳥を焼き上げます。クランベリーのソースやハーブ入りのグレイビーを添えていただきます。
また、パンプキンパイも忘れてはいけないサンクスギビングデーのご馳走のひとつです。
みんなお腹がはち切れるくらいたくさん食べます。
サンクスギビングデーはどのくらいのお金が動く?
あるデータでは、88%のアメリカ人がサンクスギビングデーに七面鳥を食べるといわれています。
様々な人種や宗教が入り混じるアメリカですから、全員が全員サンクスギビングデーを祝うわけではないのですが、この数字はかなり高い割合だと思います。
今年の予想では、七面鳥だけで$1.1 billion(約17億円)のお金の動きがあるそうです。
昨年の$985 million(約11億円)を遥かに上回っているのは、単にサンクスギビングデーを祝う人が増えたというわけではなく、昨今の物価の上昇も手伝っています。
16 lb(約7.3kg)の七面鳥が、今年のサンクスギビングデーの前の週までに$24.69 (約3700円)に値上がりすると予測されています。
昨年はアメリカで47%の人がサンクスギビングデーのパーティを主催したそうです。
平均で$369(約40600円)をパーティで使ったとのことですが、特にミレニアル世代は$461.20(約50700円)と、ベビーブーマー世代の$232.40(約25520円)のおよそ2倍もお金をかけているのは驚きですね。
ミレニアル世代は他の世代と比べてブランド物が好きな世代といわれているので、料理、ワイン、内装、テーブル周りなど様々なところにお金をかけるのでしょう。
以前筆者がサンクスギビングデーの買い出しに酒屋に行った時、ミレニアル世代に該当しそうな見た目の男性が、躊躇することなくオーパスワンなどの高額なワインを買っていました。
驚きつつ彼に話を聞いてみたところ、お祝いだから良いワインを飲みたいとのことでした。
※今年は1ドル150円として計算し、昨年は1ドル110円として計算しています。
まとめ
今回はアメリカ最大の、Theアメリカ!的なイベントであるサンクスギビングデーについてシェアしました。
アメリカの文化を知ることで御社のビジネスのヒントになれば幸いです。