338億円使われる!日本とは違うアメリカのバレンタインデー
アメリカはホリデーシーズンが終わり、完全に通常モードに戻りました。季節のイベントを大事にしているアメリカで、人々は次のイベントを心待ちにしています。今回はバレンタインデー一色のアメリカの情報をシェアします。
バレンタインデーがやってくる!
著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2023年2月11日
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アメリカのバレンタインデーは誰が主役?
クリスマスと同様に日米共通してあるのが、このバレンタインデーというイベントです。
日本では、女性が男性に愛の告白をしたり、チョコレートやプレゼントをあげる日だと筆者は認識しています。
アメリカのバレンタインデーは違います。
カップルで過ごすならどちらかというと女性が主役で、男性から女性にバラの花束をあげているシーンをよく見ます。そのためか、バレンタインデー付近のバラの花束が通常の2倍以上の値段に跳ね上がることもあります。カップルはバラの花とシャンパンと素敵なディナーを楽しみながら、愛を囁き合います。
もちろん家族や友達と楽しむ人もいます。カード文化のアメリカなので、バレンタインデーのカードをみんなで送り合います。子どもたちは親しい友達同士でカードやハート型のボードのようなものを作って交換したり、クッキーやお菓子をみんなでシェアします。
なので、アメリカではバレンタインデーの日に男の子がソワソワしたりしません。
みんなチョコやクッキーをもらうことができます。みんなに愛や感謝を伝える日なのです。
バレンタインデー何にいくら使う?
1月末のあるデータで、アメリカ人は今年のバレンタインで$26billion(338億円)をチョコレートやおしゃれなディナーに使うそうです。
全体の平均は1人当たり$193(25100円)ですが、2つの年齢層、ひとつの世代で特に高い数字が示されています。
35歳から44歳で平均$336(43700円)。
25歳から34歳は平均$238(30940円)。
これらの年代はミレニアル世代と位置付けられ、この世代はブランド好きな世代といえます。高級レストランを予約したり良いワインを買って家で楽しむ人も多いです。
以下は今年のバレンタインにアメリカの人が何を買うかを示したものです。
チョコレートなどのお菓子: 57%
バレンタインカード: 40%
お花:37%
外食:32%
ジュエリー: 21%
ギフトカード: 20%
服: 19%
ギフトカードとはAmazonのカードやスタバのカードなどです。クリスマスや誕生日の、ちょっとしたプレゼントの定番で、コーヒーショップ、レストラン、ホームセンターなど色々なお店のギフトカードが売っています。
ホワイトデーはあるの?
アメリカにはホワイトデーというものはありません。
バレンタインデーは男性から女性に愛や感謝を伝えますが、女性も男性にちょっとしたプレゼントを用意していることが多いです。
どちらか一方だけではなく、お互いに愛を囁き合うのがアメリカのバレンタインデーのようです。
大きいことは良いことだ!を形にした大きなハート型のチョコレート、リーズナブルなメーカーからちょっとお高いメーカーまで種類は様々。リーズナブルなメーカーは2つ買ったら1つタダのセールをしています。
ばら撒き用のお菓子
ギャレンタインデーって何?
ホワイトデーがないならビジネスチャンスがひとつ減るなと思った方、ご安心ください。
アメリカにはGalentainday(ギャレンタインデー)というものがあります。
日本では、彼女のいない男性がソワソワするバレンタインですが、アメリカではその反対のことが起きています。シングルの女性が、バレンタインデーが来るのを嫌だなと思う人もいるそうです。
2月13日、バレンタインデーの前日がギャレンタインデーです。彼氏のいない女の子が集まって、女の友情に乾杯します。最近では、旦那さんや彼氏がいる人でも女の子だけで集まってパーティーしたりするそうです。
ちなみにこのギャレンタインデーはカレンダーに書いてあるオフィシャルなイベントではありません。2010年に放送されたアメリカの人気ショー「Park and Recreation」から始まったイベントなので、知らない世代もいることでしょう。若い女性が部屋を可愛く飾り付けて、可愛いケーキを食べたり、パーティーをしているイメージです。日本でいうところの女子会的な位置付けでしょうか。
LGBTQ+向けの商品も!
日本人である筆者は男性、女性と分けて考えることがまだあるのですが、大半のアメリカ人は性別で考えるのは古いと思っています。
LGBTQ+の方々に寄り添う考えが若い方を中心に起こっています。パートナーが同性の方も多く存在するのがアメリカで、同性同士が腕を組んで歩いたり、カフェでキスしたりしているのを見ても、多くの方が何とも思いません。LGBTQ+向けのバレンタインカードや商品も多数販売されています。
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まとめ
アメリカでは、バレンタインデーはみんなのものです。ビジネスチャンスがいっぱいですね。
今回の記事が御社のビジネスのヒントになれば幸いです。