イオンマレーシア 創立40周年
イオンマレーシアは創立40周年記念に、マレーシア全域で新たな植樹プログラムを開始しました。
これはマレーシア教育省との協力によるもので、同社の地域開発と環境保全に対する取り組みの一環です。
今回は、マレーシア人の日常生活には絶対に欠かせない企業に成長した「イオンマレーシア」について解説します。
イオンマレーシア 創立40周年
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2024年11月28日
植樹プログラム
イオンの植樹活動は、日本だけでなく、マレーシアや中国、タイなどのアジア各国でも展開されていて、世界各地のお客様と共にその輪が広がっています。
今回、40周年記念にスタートした植樹プログラムのテーマは「未来への成長の種を植えよう:学校に庭園を創ろう」です。
クアラルンプールのケポン地域にあるタマン・ブキマリ国民学校で植樹が行われ、約100人の生徒と30人のイオンボランティアが参加して、300本の苗木を植えました。
今後、マレーシア国内の他の27校でも行われる予定です。マレーシア教育省の支援を受けて選定された、全国28カ所のイオンモールに近い学校に、約1万本の苗木が植えられる予定です。
40年の植樹活動
イオンは1984年にマレーシアで事業を開始して以来、55万本以上の植樹を行っています。
岡田常務取締役は、植樹の式典で「イオンは生態系に関わるさまざまな取り組みを通じて、前向きな変化を推進することに引き続き取り組む」と述べています。
さらに「植樹のような屋外活動は、生徒たちに豊かな教育体験を提供し、自然の重要性と、学校や環境に貢献する役割について学んでいる」と植樹の意義を強調しました。
そして「今回の植樹プログラムは、持続可能な未来を創造するための旅の新たな一歩」新たなプログラムの重要性を伝えています。
イオンのマレーシアへの貢献
イオンはマレーシア人の日常生活には欠くことのできない企業になっていて、現在マレーシア国内にイオンモール28店舗、イオンストア35店舗、イオンマックスバリュ6店舗などを展開しています。
イオンのマレーシア社会への貢献は幅広く、主に以下があげられます。
1、経済的な影響
マレーシア国内での雇用を創出しており、現在では数万人を雇用しています。
地域の経済に対する影響が大きく、地元経済を支援しています。
2022年、イオンの売上高は約40億リンギット(約1,385億円)に達し、マレーシアの小売市場における重要なプレイヤーとなっています。
2、社会貢献活動
地域社会への貢献にも力を入れています。
植樹活動などの環境保護のみならず、教育、福祉活動などに関するプログラムを展開しており、毎年数百万リンギットを社会貢献活動に投入しています。
「AEON環境基金」を設立し、環境保護に向けた啓発活動や地域の清掃活動を行っています。
3、小売業界の革新
最新のテクノロジーを導入しており、オンラインショッピングの強化や、顧客体験を向上させるためのデジタルサービスを展開しています。コロナ禍を経験してオンライン販売が急増し、AEONのデジタル戦略の重要性が再確認されています。
多岐にわたる貢献活動
イオンの社会貢献活動は多岐にわたっていて、学生向けに奨学金プログラムを提供しており、特に経済的に困難な家庭の学生を支援しています。
さらに、学校と連携して教育プログラムやワークショップを開催し、職業体験プログラムでは学生に実社会での経験を提供しています。
また、自然災害や社会的な課題に対して寄付金を提供していて、例えば、洪水被害に遭った地域への支援を行い、必要な物資や資金を届けています。
地元の福祉施設や慈善団体とも協力し、生活困難者や高齢者への支援活動を行っています。
イオンの活動は、単に企業の利益追求にとどまらず、地域の人々の生活の質を向上させることを目的としており、長期にわたって社会的責任を果たしています。