マレーシア生活には欠かせない e Wallet「Touch’n Go(タッチアンドゴー)カード」とは?

マレーシア

マレーシアではここ数年、特にコロナ禍の最中から、さまざまなキャッシュレスの電子決済サービスが一般的になってきました。

その中でも「Touch’n Go」(略して TNG)はいわゆる交通系のICカードで、高速道路、駐車場、ショッピングモールからスーパー、コンビニやレストラン、最近ではフードコートの屋台から市場の露店で決済できるアプリです。

いまやこのカードなしにはマレーシアでの生活は成り立たないほどです。 そこで今回は、この「Touch’n Go」について詳しく解説します。

マレーシア生活には欠かせない e Wallet「Touch’n Go(タッチアンドゴー)カード」とは?  

   著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2023年8月24日

高速料金支払いシステム

「Touch’n Go」は、元々マレーシアの高速道路管理会社であるPLUS社が、高速道路の料金所のキャッシュレス化のために、1997年に発行したプリペイドカードでした。

その後、電車やバス、駐車場の支払いシステムに導入され、2017年にはフィンテックを活用してモバイルアプリ「Touch’n Go eWallet」を開始しました。キャッシュバックがあったり、ポイントがたまったりするので便利です。

NFC機能を搭載

2022年には新たにNFC機能(Near Field Communication :近距離無線通信)が付きました。この機能が付いたことにより、これまでは料金所のブースやガソリンスタンド、コンビニなどでチャージしなければなりませんでしたが、スマホの e Wallet のアプリ経由でいつでもどこでもチャージできるようになりました。

登場当時は枚数も限定的だったので、Touch’n Goの販売オフィスには長蛇の列ができ、オンラインでの販売も大人気でした。

シンガポールで利用可に

Touch’n Go eWallet は、2022年からシンガポールのタクシーでの利用が可能になっています。利用できるのはシンガポールのタクシー会社最大手「コンフォート・デルグロ」社のタクシーで、国内で9,000台以上を運行しています。

中国アリババグループのAlipay+と提携し、Touch’n Goにとっては初の海外進出でした。

このおかげでマレーシアからの出張者にとってはずいぶん楽になりました。

日本でも利用可能に

Touch’n Go eWalletは、日本、中国、韓国、タイ、インドネシアなどでも利用できます。

今年6月にはPayPayとの連携を開始して、日本での利用範囲が広がりました。PayPayは2018年にAlipay+の加盟店でのスマホ決済が可能となっていました。

Touch’n Go eWalletも、先月からPayPay加盟店での利用が可能になり、日本で利用可能な店舗は100万カ所を超えたようです。

これで海外駐在などで日本に一時帰国する際の面倒ごとが、またひとつ解消されます。

国内では独占を問題視

アンワル首相は、Touch’n Goによる決済システムのマレーシア国内での独占を問題視しており、独占を解消する手始めとして、今年9月以降に、高速道路の料金収受システムで、「オープン決済システム」導入を予定しています。この導入によって、デビットカードやクレジットカードでの支払いが可能になり、Touch’n Goによる独占が阻止されることになります。

広がる電子決済サービス

世界的にますます電子決済サービスは広がっていくでしょう。さらに便利な時代になっていきますね。

マレーシアに滞在予定のある人は、Touch’n Goを1枚持っていると、またTouch’n Go eWalletをダウンロードしておけば、非常に便利なのは間違いありません。

ぜひ活用してみてください。

関連記事一覧