オーストラリアのカフェ文化

オーストラリア

オーストラリアはバリスタ経験を積むために渡豪する人もいるほどのカフェ大国です。地域に根ざしたカフェが多く、オーストラリアではあのスターバックスの店舗も大都会に数店舗しか展開できないほどです。そんなオーストラリア独自のカフェ文化について見ていきましょう。

オーストラリアのカフェ文化

   著者:オーストラリアgramフェロー 平澤 歩
公開日:2023年8月22日

オーストラリアのコーヒー文化の特徴

戦後、数多くのイタリア人がオーストラリアに移民として渡り、イタリア発祥のエスプレッソが流行しました。その流れを汲んだコーヒー文化はシドニーから始まりましたが、その後メルボルンでカフェの数が急増し、今では約2万店の個人経営カフェが軒を連ねる「世界一カフェが多い街」と言われています。

オーストラリア人は1日3,4杯コーヒーを飲むと言われるほどのコーヒー好き。朝、カフェでコーヒーをテイクアウトしてから出勤する人も多く、6,7時には開店しているカフェがほとんどですが、逆に夕方は14~17時と早い時間に閉店するお店が多いです。

カフェはもちろんですが、ベーカリーやドーナツショップなどでも本格的なエスプレッソマシーンで抽出されたコーヒーが提供されるのもオーストラリアの特徴です。

コーヒーメニューの種類

オーストラリアのカフェでは、日本でもおなじみのメニューから、聞きなじみのないメニューまで多様に揃います。また、各々が自分の好みのメニューを覚えているため、メニューが置かれていないカフェもあります。オーストラリアでカフェを利用する場合は、事前にどのメニューがどんなドリンクなのか把握した方がよいかもしれません。

Long Black(ロングブラック)
エスプレッソをお湯で割ったものです。日本のブラックコーヒーに一番近い味わいです。似たものにAmericano(アメリカ―ノ)があり、Long Blackがお湯を入れてからエスプレッソを加えるのに対し、Americanoはエスプレッソを入れてからお湯を加えます。

Flat White(フラットホワイト)
オーストラリアで発祥したコーヒーメニューで、オーストラリアやニュージーランドでは定番の飲み方です。エスプレッソにスチームミルクを注いだものです。日本で定番のラテよりミルクの割合が少ないため、エスプレッソのコクと香りが楽しめます。

Latte(ラテ)
エスプレッソにFlat Whiteより多めのスチームミルクを注ぎ、その上にミルクフォームを乗せたものです。ミルク感を味わいたい人におすすめです。

Cappuccino(カプチーノ)
エスプレッソにスチームミルクを注ぎ、その上にLatteより多めのミルクフォームとチョコレートパウダーを乗せた、少し甘いドリンクです。

Macchiato(マキアート)
オーストラリアのMacchiatoはエスプレッソにスプーン1、2杯のフォームミルクを注いだものです。ショートマキアートと、エスプレッソの量が2倍のロングマキアートがあります。

エスプレッソにフォームミルクを注ぎ、キャラメルなどのフレーバーやホイップクリームなどのトッピングを加えた日本でおなじみのMacchiatoはアメリカ式。これを想像してオーストラリアでマキアートを注文すると、全く異なるドリンクが提供されるのでご注意を!

Iced Coffee(アイスコーヒー)
日本人がオーストラリアで注文してびっくりすること間違いなしのドリンクがこのIced Coffee。オーストラリアではエスプレッソに冷たいミルクが注がれ、アイスクリームやホイップクリーム、チョコソースなどがトッピングされた、甘ーいデザートドリンクを指します。日本人の想像する冷たいブラックコーヒーを頼みたい場合は、「Iced Long Black(アイスロングブラック)」か「Cold Brew(コールドブリュ―)」を注文しましょう。

まとめ

オーストラリアのカフェ文化について、いかがでしたでしょうか。コーヒーが日本より身近な存在のオーストラリアでは、独自のドリンクがたくさん楽しめます。オーストラリアに旅行に来た際は、ぜひ日本ではなかなか味わえないオーストラリアのカフェメニューを楽しんでみてください!

【引用】 ◇メルボルン留学センター: https://melbourne-study.com/cafe/

◇International Comunicaffe: https://www.comunicaffe.com/australia-coffee-giant/

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