マレーシア 友好度世界ランキングで上昇

「U.S. News & World Report」の調査によると、世界で最も友好的な国にマレーシアが22位にランクインしました。昨年より16位上昇しています。
2024年の1~8月にマレーシアを訪問した外国人観光客数は1,645万人にのぼり、前年の同期比で29.5%増でした。年間目標の2,730万人達成も確実視されています。
今回は、マレーシア観光がなぜ人気なのかについて解説します。

マレーシア 友好度世界ランキングで上昇
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2025年4月10日
- マレーシアとシンガポール 経済特区設立で合意
- BYD「Seal」 2024年カーオブザイヤーに選出
- マレーシアの新車販売 2024年 初の80万台越え
- 2024年 50万人以上のマレーシア人が日本を訪問
東南アジアでは3位

東南アジア地域では、9位のタイ、19位のフィリピンに続き3位となり、人気のシンガポールやインドネシアより高くランクインしています。
このランキングは世界中で17,000人以上が参加する調査を基に作成されていて、2024年3月から5月にかけて実施されました。
世界1位はカナダで、以下スペインとニュージーランドが続いています。
人気の観光先マレーシア
マレーシアはすでに、旅行愛好家による投票によって決定される「TripZilla Excellence Awards 2024」で「今年の旅行先」にも選ばれています。
また「インサイダー・モンキー」が2024年6月に実施した調査によると、シンガポールやタイなどのアジア地域の競合国を抑えて、アジアで最も愛される国となっています。
さらに「インターネーションズ・エクスパット・インサイダー2024」の調査では、マレーシアは駐在員にとって最も良い国として22位にランクされており、30位だった隣国シンガポールを上回っています。
多民族・多文化社会
マレーシアはマレー系、中華系、インド系などの多様な民族が共存している多民族・多文化国家です。
各民族は長い間互いの文化を尊重し、一定の距離を保ちながら共生するという独特の風土を築いています。
この多様性が、他国の文化や人々に対する寛容さや受容性につながっていると考えられています。
ホスピタリティ
マレーシア人は概してフレンドリーで親切なことで知られていて、観光客に対しても温かく接します。
多様な文化と美しい自然を持つマレーシアは、訪れる人々にとって魅力的な場所であり、人々のホスピタリティも高く評価されています。
古くから親日的
マレーシアは親日国としても知られています。
ルックイースト政策などの歴史的な経緯や長年にわたる経済的な協力関係もあり、日本に対して非常に好意的な感情を持つ人々が多く、日本文化や日本企業に対する関心度も高いです。
そのため、近年では日本からの訪問者も多く、人気の観光地になっています。
持続可能な取り組み
マレーシアは持続可能な観光に取り組んでいて、大きな進歩を遂げています。緑豊かな熱帯雨林でのエコツーリズムや海洋保護の活動、地域密着型の観光プログラムは多くの旅行者を魅了しています。
豊かな自然を保護するだけでなく、持続可能な取り組みをさらに推進することで、将来の世代もマレーシアの魅力を楽しめるように努めています。
マレーシア観光の今後の展望
多文化共生のモデルとして、マレーシアは国際的な評価をさらに高める可能性があります。
人々のフレンドリーさや豊かな文化や伝統だけでなく、他国との交流を深め友好関係を強化していくことで、観光業における評判を高めています。
観光業のみならずビジネスの分野での発展、教育や文化交流を通じて、次の世代にもこの友好性を継承していくことが重要です。
マレーシアの友好性はその多様な社会構造や歴史的な背景によるものなので、今後もその独自の魅力を発展させていくことが期待されています。