AKB48の新グループKLP48|クアラルンプールに誕生

マレーシア

AKB48の姉妹グループで、クアラルンプールを拠点として活動する「KLP48」が、Zepp KLで初ライブを成功させました。

2024年1月1日に結成発表、第1期メンバーが7月27日に発表されていた「KLP48」が、ついに初ライブを果たしました。

今回はこの話題を中心に、日本文化のマレーシアでの浸透度について深掘りしようと思います。

AKB48の新グループKLP48|クアラルンプールに誕生  

   著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2024年10月31日

AKB48の海外姉妹グループ

(画像出典:AKB48 公式サイトから)

初ライブを成功させた「KLP48」は、日本国外の「AKB48」の姉妹グループとしては10グループ目、名前のKLPはクアラルンプール(Kuala Lumpur)からきています。

ロゴカラーは緑で、制服の鮮やかな緑色が美しいですね。

この緑色は、マレーシアの名産のヒスイに由来していて、「異なる価値観の融合」を表しているそうです。

マレーシア初のガールズグループ

彼女たちは国際的な活躍も視野に入れているそうで、そのため、構成するメンバーもマレーシア人が7人に、インドネシア人が1人、香港人が1人、そして日本人が4人の13人からなります。

当初、元AKB48の松井珠理奈さんがプレイングマネージャーに就任することが発表されていましたが見送りとなり、7月末に1期生の最終合格者が発表され、ブキッ・ビンタン シティ センターのららぽーとで行われた盆踊りのイベントでお披露目されました。

日本文化好きなマレーシア人

マレーシアには日本文化に対する人気や憧れが根付いていています。

これは、以前紹介したマハティール元首相が行った「ルックイースト政策」の影響が大きいと思われます。

日本の経済発展を学ぶために始まった「ルックイースト政策」ですが、当時マレーシアでは、日本に親しみを感じ憧れを抱く人が増えました。それに従って日本語を学ぶ人が増え、日本の文化が浸透し、アニメやマンガなどのポップカルチャーが人気となりました。

先日も、クアラルンプールにおける日本文化の最大の祭典である「盆踊り」が盛大に行われました。

日本文化の人気の理由

日本文化に人気がある原因は、「ルックイースト政策」の影響も大きいですが、やはり日本文化そのものに人気を博すだけの理由があるからです。

➀ポップカルチャーの影響
日本のアニメやマンガ、そして音楽は、若者を中心に非常に人気があります。

2000年代以降、インターネットの普及によりアニメやマンガがより手軽に楽しめるようになり、『ドラゴンボール』や『ナルト』『クレヨンしんちゃん』などのアニメが広く視聴され、日本のポップカルチャーのファン層が広がりました。

例えば、2019年にクアラルンプールで開催された「Comic Fiesta」には約65,000人が来場し、その多くが日本のアニメやマンガに関連するコスプレを楽しむファンでした。

その後も各モールで頻繁にアニメのコスプレ大会が開催されています。

②日本料理の人気
寿司やラーメン、天ぷらといった伝統的な料理は、マレーシア人の間でも広く知られています。ショッピングモール内には日本食レストランや日本風カフェが数軒は必ずあります。

マレーシア国内での寿司チェーン「Sushi King」は、国内に100店舗以上を展開しており、マレーシア人の日常生活に深く根付いています。

新たな分野への拡大

近年では、日本のライフスタイルや、茶道や書道、剣道などの日本の伝統文化に対する関心も高まっており、これらの分野でも日本文化がさらにマレーシアで定着していく可能性があります。

今後もデジタルメディアの発展とともに、日本文化の人気は続くと予想されますが、近年、日本文化同様に人気が出た韓国文化との競争や新たな分野の台頭により、日本文化にもさらなる進化が求められるでしょう。

Malay Dragon

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マレーシア・シンガポール在住のgramフェロー 経済上から時事ネタ、現地のマナーまで幅広く執筆。

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