筑波大学、マレーシア海外分校設立へ!2024年9月に開校予定
2023年3月20日、筑波大学は同校のマレーシア海外分校の設立に向け、3月14日に日本・マレーシア両政府間の協力覚書の署名式を行ったと発表しました。
筑波大学によると、マレーシア分校は両政府間の設置認可に係る諸手続きを経て、2024年9月に開校する見通しだとしています。
そこで今回の記事では、この筑波大学に関するニュースについてと、マレーシアにある海外大学の分校について紹介します。
筑波大学、マレーシア海外分校設立へ!2024年9月に開校予定
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2023年4月20日
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日本の大学として初めて海外分校設立
筑波大学は「マレーシアは人的資源のハブとしての可能性をもっており、アメリカやイギリスとは異なる、強い独自性を有している国である」とし、マレーシアでの分校設立を決断しました。
国際的な高等教育の場ではオンライン教育と本国以外での分校の設立がトレンドとなっている中、同大学は「欧米の大学が先行しており日本の大学は大きく出遅れ、日本の高等教育をなんとかしたい」という思いを抱いていたということです。
「Campus-in-Campus」というコンセプトで世界の10の大学と提携している筑波大学において、提携先の大学の教授が講義を行ったり、筑波大学の学生が提携先の大学で学ぶことができるようなバリアフリーなカリキュラムを備えています。
「ルックイースト(東方)政策」
今回の筑波大学のマレーシア分校の設立は、3年前に首相に返り咲いていたマハティール元首相が筑波大を訪問し、筑波大の名誉博士号を受けた際に、分校設置を依頼したことからはじまりました。マハティール氏の「ルック・イースト」政策がまた実を結んだといえるでしょう。
世界の海外大学の分校
世界の海外大学は米国や英国からの分校が多く、その設立先は中国やアラブ首長国連邦、シンガポールに多いです。
マレーシアにもこの数年で多くの大学の分校が設立されています。
海外分校(大学)とは、本国以外の国にキャンパスを持ち、本校と同じカリキュラムを行う大学です。
キャンパスが本国にないだけで、学ぶ内容や取れる学位もすべて本校に準じており、希望があれば本校に留学することも可能です。
海外分校の最大のメリットは、学費が本国よりも非常に安いことです。
マレーシアにある海外大学の分校
現在マレーシアには10の海外大学の分校がありますが、その中でも有名な2校を紹介したいと思います。
「モナッシュ大学」
マレーシアに初めてキャンパスを開校したオーストラリアの大学です。オーストラリアのトップ8大学群のうちの一校で、世界大学ランキングでも常に50位内にランクインしている名門大学です。現在では、8,000名以上の生徒数を誇る規模に成長しています。
「ノッティンガム大学」
ノッティンガム大学はイギリスに本校があり、イギリスのトップ24大学によって構成されるグループに加盟しています。世界大学ランキングで常に100位以内にランクインしています。
ロンドン大学から独立した歴史のある大学で、ノーベル賞を3人輩出しており、第10代マレーシア国王が卒業した由緒正しきイギリスの名門大学です。
大学のブランドマネジメント
人口の減少に歯止めがかからず子どもの数も激減している日本においては、大学も差別化やマーケティング戦略が極めて重要となるでしょう。
教育面に関しては、「ジャパンブランド」は決して魅力のあるものではなく、日本への留学生も増加しているわけではありません。
日本の大学も、国公私立に関わらずそのブランドマネジメントが非常に重要になってくるでしょう。