【最新情報】コロナ禍のフィリピン(Philippines)入国について解説(2021年9月28日現在)
フィリピンは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、外国人のフィリピン入国を禁止してきましたが、新型コロナウイルス感染症に関する省庁間タスクフォース(IATF)が公布した決議に伴い、2021年8月1日よりビザ発給が一部解除されました。
◇在京フィリピン共和国大使館 令和3年8月1日からの ビザ発給一部解除 および 特定カテゴリーの外国籍渡航者への入国制限の情報について:https://tokyo.philembassy.net/ja/01announcements/advisory-travel-restrictions-on-foreign-passengers-from-22-march-to-21-april-2021/#nav-cat
また、2021年9月16日、フィリピン政府は渡航制限区分(レッド・イエロー・グリーン国/管轄地域)を発表し、日本は「イエロー」国/管轄地域に該当することとなりました。
本記事では、現状におけるフィリピン入国資格、入国制限、入国手続きなどについて解説致します。
*入国に関する条件等は政府指示のもと変更がある可能性がありますので、必ず最新情報をご確認ください。
(本記事は、2021年9月28日の時点での情報をもとに構成しております。)
コロナ禍のフィリピン入国について解説
著者:gramフェロー
公開日:2021年9月28日
1. どんな人がフィリピンに入国できるの?
フィリピン政府は外国人のフィリピン入国を禁止してきましたが、2021年5月1日以降、下記に該当する特定の外国人の入国を許可することを発表しました。
- 1. フィリピン国籍を持つ重国籍者
- 2. バリクバヤンプログラム(フィリピン国籍者または元フィリピン国籍者の配偶者とその子供と同行すること)
- 3. フィリピン国籍者と渡航しない外国籍の配偶者、外国籍の未成年の子供、フィリピン国籍者の介助が必要な外国籍の子供、フィリピン国籍者(未成年)の外国籍の親
- 4. 有効な永住権(移民ビザ)の保有者
- 5. 駐在または任務で渡航する外国政府職員(外交/公用)
- 6. フィリピン貿易産業省(DTI)フィリピン経済特区庁(PEZA)フィリピン運輸省(DTOr)ならびにその他のフィリピン官庁(NGA)や政府機関より推薦を受けた外国人
- 7. 外国籍の船員(船員の交代を目的とした入国)
- 8. 有効な特別(非移民)ビザの保有者
- 9. IATF決議98号により入国を許可された外国籍者
- 10. 9(G)ビザならびに47(A)(2)ビザの発給資格を有する外国籍者
◇在京フィリピン共和国大使館(コミュニティ隔離下における外国人のフィリピン入国のためのビザ申請書類):https://tokyo.philembassy.net/ja/01announcements/advisory-visa-requirements-for-foreign-nationals-allowed-to-enter-the-philippines-while-under-community-quarantine/
◇在京フィリピン共和国大使館:https://tokyo.philembassy.net/ja/01announcements/advisory-travel-restrictions-on-foreign-passengers-from-22-march-to-21-april-2021/#nav-cat
2. フィリピンへの入国手続きについて
フィリピン入国時の隔離措置義務について
2021年9月16日、フィリピン政府は渡航制限区分(レッド・イエロー・グリーン国/管轄地域)を発表し、日本は「イエロー」国/管轄地域に該当することとなりました。「イエロー」国/管轄地域から来た渡航者、及びフィリピン到着前の14日間以内に「イエロー」国/管轄地域に渡航歴のある渡航者は、以下の入国、テスト及び検疫プロトコルに従うことが義務付けられています(新型コロナウイルス感染症に関する省庁間タスクフォース(IATF-EID)による2021年第114号決議、2021年5月8日より発効):
1.全ての入国者は、到着時に14日間の検疫を受ける。最初の10日間は隔離された検疫施設で監視され、残りはそれぞれの目的地の地方自治政府の自宅検疫を受ける。
2.到着日を初日として、7日目にPCR検査を受けることとなり、検査結果が陰性であっても、隔離施設で10日間の検疫期間を完了する必要がある。
フィリピン入国後の流れ
1日目 :フィリピン到着/隔離施設チェックイン
7日目 :RT-PCR検査(鼻咽頭検査)
9日目 :検査結果通知
10日目 :隔離施設チェックアウト
11-14日目 :残りの期間を自宅または宿泊施設にて隔離を行う (必須)
◇在京フィリピン共和国大使館(令和3年5月8日からの検査ならびに隔離措置について):https://xn--tokyo-sm4dtmga4qnd.philembassy.net/ja/01announcements/advisory-testing-and-quarantine-protocols-from-8-may-2021/
入国ビザ申請について
入国ビザ申請に必要な書類は、1. どんな人がフィリピンに入国できるの?で挙げられている入国資格により異なってきます。詳しくは、大使館のサイトで最新情報をご確認ください。
◇在京フィリピン共和国大使館(コミュニティ隔離化における外国人のフィリピン入国のためのビザ申請書類):https://tokyo.philembassy.net/ja/01announcements/advisory-visa-requirements-for-foreign-nationals-allowed-to-enter-the-philippines-while-under-community-quarantine/
3. フィリピンの現在の状況
現在、外務省はフィリピンに対して「感染症危険情報レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています:
◇外務省海外安全ホームページ フィリピン:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html#ad-image-0
ロイター社のCOVID-19トラッキングサイトによると、フィリピンでの感染者数は減少傾向にあり、平均で1日17,729人の新規感染者が報告されています。
また、パンデミック(世界的大流行)の開始以降、同国では感染者2,490,858人、死者37,405人が報告されています。
4. 参考・引用リンク
◇外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
◇在京フィリピン共和国大使館ホームページ:https://tokyo.philembassy.net/ja/
◇フィリピン渡航情報:https://www.tokutenryoko.com/news/passage/13164#entry_restrictions
◇ロイターCOVID-19トラッキングサイト:https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/philippines/