ベトナムに足りないモノ、補いませんか?
現在のベトナムでは、海外生活に馴染みのない人にとっても、想像以上にモノには困らないことを実感できる状態にあります。
日常生活おいては、コロナウイルス感染者がゼロではないことを理解し、コロナウイルスとの共存を覚悟した上で、コロナ禍以前の生活を取り戻している状況です。
それでもベトナムの生活=日本の生活、とはいかないのは、やはりベトナムという国が「先進国に成り得ていないこと」であると思います。
ベトナムに足りないモノ、補いませんか?
著者:ベトナムgramフェロー Saigon A
公開日:2022年12月xx日
あったらいいな、日本の技術と品質
モノに困らないとはいえ、クオリティに関してはまだまだ日本の足元にも及ばないベトナム。
例えば、
・ペットボトルのキャップが非常に開けづらい
・すぐに破れるビニール袋
・ひっついてうまく扱えないラップ
・無駄に厚いコピー用紙
・安くない上にふんわり柔らかとは程遠いティッシペーパー
など。日本では当たり前のクオリティを知っている人にとっては、どれもイライラさせられる製品です。ラップなど一部の商品については既に日本企業が参入していますが、特に紙についてはまだ日本製品クオリティをベトナムでは体感できていません。
病気になってわかる、ベトナムでの医療のレベル
病院にお世話になることがない健康体の方にはイメージしづらいかもしれませんが、ベトナムにおける医療には常に不安・心配事がつきまとっています。
大病や大怪我が発覚した際、ベトナムの医療ではカバーしきれないのが現実です。
ベトナムにも日系の病院があるとはいえ、近隣諸国であるタイやシンガポールと比較すると、日本人でも安心して治療をお願いできる大病院は無に等しいです。そのため、大手術が必要となった場合にはタイやシンガポールに救急搬送というパターンもあります。
大病・大怪我とはならなくとも、常日頃、医療について不安を抱えている在住日本人は多いと思います。その理由として、
・病状や怪我の状況などを伝えるにも「言葉の壁」がつきまとう=日本人の通訳の不足
・皮膚科、耳鼻科など、内科以外の「日本人専門医」が少ないこと
が、挙げられます。
どこの病院に、どんな医師がいて、どこまでの治療ができるか、という情報がなく、こういった情報については在住日本人の口コミを頼りに生活しています。
日本人の専門医がベトナムの病院にいてくれれば、在住日本人にとっては不安材料がひとつ減り、安心感を持てると思います。
そろそろファッションも進化しませんか?
日本の大手ファッションブランドにおいても、「made in Vietnam」の文字をよく見かけることからわかるように、ベトナムにはたくさんの縫製工場があります。
しかし、生産している国ではあるものの、先進国から見るとベトナム人のファッションは数十年前のファッションを彷彿とさせるようなものが多く売られています。
日本でも一時期ブームとなったボディコンのような洋服が未だにウィンドウに飾られている店舗もあります。一方、韓国ファッションの影響を受けて、ナチュラルな雰囲気のファッションを着こなす現地の人達も増えてきています。
UNIQLOもベトナム国内に15店舗を展開しており、高額であるにも関わらず多くのベトナム人が購入しています。
しかし、まだまだファッションの幅が狭いのが現実です。どこのショッピングモールを覗いてみても、同じようなファストファッションの店舗ばかりで、気付けば誰もが似たような雰囲気であったり、同じものを着ていたということも珍しくないようです。
日本には欧米のクリエイターに負けない独創的なデザインを繰り出すファッションデザイナーが多く存在しています。もちろん、ベトナム人と日本人の収入の差を考えると、ベトナム人にとっては簡単に手を出せる商品ではないと思いますが、日本のデザイナーが繰り出すデザインの世界に興味を持つことは間違いないと思います。
まとめ
ベトナム人の若者は、社会主義の国の中でも先進国の情報を仕入れては自分たちの生活に活かそうとしています。誰もが認める「Japan Quality」を対外的に広められるチャンスは山ほどあります。島国ニッポンも自信を持って、海を渡ってみませんか。