2025年よりタバコの規制を強化!スモークフリーの国へ
ガンのような深刻な病気を引き起こしたり、タバコが私たちの体に大きな影響を与えていることが問題視されています。ある調査では、ニュージーランドでタバコによる死者が年間5000人もいることが発覚し、国はタバコへの取り締まりを強化しました。どのような取り締まりが行われ、愛煙家は今後どうなっていくのでしょうか。
タバコフリーの国へ!日本と異なるニュージーランドのタバコ事情
著者:ニュージーランドgramフェロー
公開日:2023年1月12日
政府が2025年よりタバコの規制を強化する
ニュージーランド政府は2022年12月13日、2009年以降に生まれた人たちに対してタバコを売ることを法律で禁止すると決定しました。これは世界で最初のタバコの取り締まりに対する法律です。
ニュージーランドではタバコ税を上乗せしたり禁煙エリアを広げたりと、タバコに対する取り締まりを始め、11月の調査では1年間で喫煙者の数が9.4%から8%まで下がっています。また同様に、喫煙率の高いマオリ民族の喫煙者の数も22.3%から19.9%まで下がっていることがわかりました。
2025年までには、タバコを売る店を6000店舗から600店舗まで縮小し、スモークフリーの国にすることを目標に進めています。
若者を中心に人気を集めているVAPEの販売はこのまま続行
タバコの取り締まりを強めている一方で、若者を中心にVAPEが使われるようになっています。日本でもVAPEは使用されていますが、ニコチンフリーのものなので体への影響が少ないです。しかし、ニュージーランドではニコチンフリーのものからニコチンの含まれたものまで販売されているため、タバコの代わりとして利用している人が急増しています。
VAPEを吸う人は現在25万人を上回り、18歳から24歳の若者は2020年から2021年までの1年間で5%から15%まで上昇しました。体への影響はタバコに比べて少ないものの、15歳から使う若者がいること、VAPEによってニコチン依存が続いていることが問題視されています。
海外からニュージーランドへ訪れる際にはタバコにおける注意を
2025年からはニュージーランドがスモークフリーな国となることを目標に掲げていることから、タバコの需要が大きく減ることが予想されます。また、日本の感覚でタバコを買おうとしても販売している場所が見つからない、価格が高く大金を使う可能性があります。今後、喫煙者にとってニュージーランドは過ごしにくい国になっていくことが想像できます。
まとめ
ニュージーランドのタバコの取り締まりと今後の見通しをみてきました。タバコのみで考えると強い試みではありますが、ニコチンが含まれるVAPEが使われていることは新たな問題ともいえるでしょう。他国でタバコを入手しようとする人たちが出てくるかもしれません。
引用
◇REUTERS: New Zealand bans future generations from buying tobacco under new laws
https://www.reuters.com/world/asia-pacific/new-zealand-bans-future-generations-buying-tobacco-under-new-laws-2022-12-13/
◇THE WASHINGTON POST: Born after 2008? You’ll never be able to buy cigarettes in New Zealand.
https://www.washingtonpost.com/world/2022/12/14/new-zealand-tobacco-cigarettes-ban/
◇THE CONVERSATION: Young non-smokers in NZ are taking up vaping more than ever before. Here are 5 reasons why
https://theconversation.com/young-non-smokers-in-nz-are-taking-up-vaping-more-than-ever-before-here-are-5-reasons-why-185400