中国でエアフライヤーブーム!人気になった背景と急成長中の市場について

中国

近年、中国では大型家電よりも小型家電の市場が拡大している。小型家電のなかでも、エアフライヤー(空气炸锅)が飛ぶように売れていると現地の情報誌は述べている。エアフライヤーは少量の油を使って調理する小型家電。日本で馴染みのあるノンフライヤーとはまた違うもので、「オーブンがない家庭なら絶対購入するべき」と中国人の友人から強くおすすめされるほどの人気ぶりだ。当記事では中国でエアフライヤーが人気となった背景とその市場について紹介する。

中国でエアフライヤーブーム!人気になった背景と急成長中の市場について

   著者:上海gramフェロー 米久 熊代
公開日:2022年6月1日

隔離中でもエアフライヤーを買い求める人々

健康志向ブームの中国では、極少量の油でヘルシーに揚げものなどを作ることができるエアフライヤーが人気となっている。ボタン1つで温度設定やタイマー操作など簡単操作で料理ができ、お手頃価格、コンパクトで場所を取らない、そしておしゃれなデザインもあるエアフライヤーは、1人暮らしを始めたZ世代などの若い人達を中心に特にブームとなっている。

筆者が住んでいる上海市のマンションでは、ゼロコロナ政策の影響で現在も厳しい外出制限がある。そのため食材や日用品などが欲しい場合は、マンション住民で団体購入をして手に入れることが多い。先日の団体購入では、エアフライヤーが3度も販売された。1回目と2回目はBRUNOのエアフライヤーで、1台399元。3回目の販売はマカロンカラーがおしゃれな乐扣乐扣のエアフライヤーで、1台319元だった。

筆者が住んでいるマンションでは、デザインが良くお手入れが簡単なBRUNOの方が人気で、隔離中の巣ごもり需要を満たしてくれる商品の1つのようであった。既にエアフライヤーを持っている人も多く、皆口を揃えて便利だという。「冷凍唐揚げやフライドポテトの調理が楽にできて、油をほとんど使わないから健康的!他にもステーキや魚料理、デザートも作れる」と中国人ママは絶賛していた。

デザインにこだわりが無ければ、2~300元ほどでエアフライヤーは購入できる。容量も選べるため、それぞれの生活シーンに合わせた使い方が可能だ。筆者の周りではエアフライヤーを持っていない中国人はいないくらい生活に浸透している。なぜこんなにも中国でエアフライヤーが人気となっているのか。次にエアフライヤーが人気となった背景と市場について紹介する。

エアフライヤーが人気になった背景と市場動向

エアフライヤーが爆発的に普及した根拠として、消費環境の変化が挙げられる。 近年、「おうち経済」「レイジー経済」「シングル経済」「健康経済」等の概念が普及し、使いやすく、コンパクトで、油分ゼロ、低脂肪といったエアフライヤーの機能は現在の消費者の嗜好に完全に適合している。 つまり、製品属性としては、エアフライヤーは爆発的に売れる可能性を秘めているのだ。Z世代が購入したいと考える革新的な家電製品で、食器洗い機、エアフライヤー、スチームオーブン、掃除機ロボットなどがあげられ、回答者のうち25%もの人がエアフライヤーの購入を希望し、全家電製品の中で人気カテゴリーの掃除機ロボットよりもさらに上位の2位にランクされている。

昨年1年間のエアフライヤー業界の国内市場は40億元を超える市場規模になり、第2の成長を遂げた。中国工業研究院のデータによると、2021年の世界のエアフライヤーの市場規模は23億米ドルで、2026年には36億米ドルに達すると予想されている。 中国のエアフライヤー市場の需要の後半発生を考えると、最近では2倍以上の成長率を維持し、世界平均よりも今後数年間でさらに大きく成長すると予想され、2026年の世界シェアは40%、中国のエアフライヤー市場規模は94.5億元に達する見込みだ。
(引用:新浪网 https://finance.sina.com.cn/stock/hyyj/2022-05-07/doc-imcwipii8484638.shtml

調理する食材やメニューがパターン化してしまい数回使ってタンスの肥やしになること、メーカーによっては小さい容量や使用後の手入れのしにくさなどを不満に思う声もある。しかし中国のSNSでは、エアフライヤー関連の投稿に何万ものいいねがつくほど人々のエアフライヤーに対する関心は高く、宣伝効果は抜群だ。買うつもりはなくとも毎日SNSなどで目に入ってきてしまうため、自然と欲しくなってしまい、家にオーブンがあるにもかかわらずエアフライヤーを購入したという友人もいた。

まとめ

「家電の農村への普及」が推進され、多くの企業が小都市・農村部市場を開拓するようになった。電気スチームオーブン、フットバス、こたつテーブルなどの小型家電が小都市、農村部でよく売れていることからわかるように、市場の立ち上がりが遅かった地域にはなお多くの消費ニーズがあり、満たされることを待っている。
(引用:人民网 http://j.people.com.cn/n3/2021/0317/c94476-9829864.html

小型家電であるエアフライヤーは今後も発展する余地が十分にあり、市場が拡大し続ける一方で参入ブランドが増加し、業界内の競争は激化している。容量を増やすことが業界の開発トレンドになってきており、エアフライヤーは更なる進化をし続けている。エアフライヤーがオーブンに取って代わる日も近いかもしれない。

 

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