日本と常識が違う!オーストラリアのスキンケア習慣
日本人がオーストラリアに住み、戸惑うことの一つとして「スキンケア習慣の違い」があります。日本ではおなじみのスキンケア商品が、どこにも売られていないことが多々あるのです。
今回は、オーストラリアと日本のスキンケア習慣の違いをシェアいたします。
日本と常識が違う!オーストラリアのスキンケア習慣
著者:オーストラリアgramフェロー 平澤 歩
公開日:2023年1月31日
- 大谷翔平 史上初の50本塁打50盗塁達成!MLB界に衝撃走る|海外の反応
- リー家から新時代へ:変革期のシンガポール
- 人口880万人の巨大市場へ!クアラルンプールで起きる3つの構造変化|マレーシア
- ウイスキーはアイルランド語!元々は薬だった
泡立つ洗顔料があまり売られていない
日本で洗顔料というと、泡立つタイプが主流です。しかし、オーストラリアでは、泡立たないジェルタイプが一般的です。泡立つタイプもたまに売られていますが見つけるのが難しく、基本的には日本製や韓国製の商品を購入することになります。
そもそも洗顔料は使用せず、「拭き取り化粧水で顏を拭き取って終わり」という人も多いようです。
オイルやクリームタイプのクレンジングがあまり売られていない
日本でクレンジングというと、オイルタイプやクリームタイプ、拭き取りシートタイプなど、様々な種類があります。一方オーストラリアでは、拭き取りシートタイプか、拭き取り化粧水タイプの商品が多いです。拭き取り化粧水で顏を拭き取ることで、洗顔とクレンジング双方の役目を兼ねています。
もしオイルタイプやクリームタイプのクレンジングを購入したい場合は、数少ないオーストラリア製品の中から探すか、日本製の商品を購入することになります。
日本のような化粧水が売られていない
日本で化粧水というと、洗顔後に顏になじませるタイプが一般的です。一方オーストラリアでは、洗顔後に化粧水を使う習慣がない人が多いです。したがって、洗顔後用の化粧水はオーストラリア製品ではほとんどありません。
オーストラリアの化粧水といえば、前述の拭き取り化粧水か、日中に乾燥を感じた際に吹きかけるミスト化粧水が一般的です。
洗顔後用の化粧水を購入したい場合は、日本製や韓国製の商品を購入することになります。
日本とオーストラリアでスキンケア習慣が異なる理由
日本とオーストラリアでスキンケア習慣が異なる理由は主に3つあります。
1つめに「天候の違い」です。日本は年間を通して湿度が高いことから、日本人の肌は汗が蒸発しにくく、べたつきやすいという特徴があります。そのべたつきにより汚れや皮脂が肌に残りやすく、しっかり洗顔しないと毛穴詰まりやくすみの原因になります。
一方、オーストラリアは年間を通して雨量が少なく、南極を除くと世界で最も乾燥した大陸です。実際に住んでいて感じるのですが、夏の35度を超えるような猛暑でも、日本のように汗が噴き出して止まらないということは少ないです。
2つめに「肌質の違い」です。日本人は角質層が薄く、敏感で刺激に弱いという特徴があります。そのため、日本人が毎日拭き取り化粧水を使うと、その刺激により、乾燥やシミの原因となってしまいます。
3つめに「水の違い」です。日本が軟水であるのに対し、オーストラリアは硬水です。硬水はミネラルが多く含まれており、このミネラル分とせっけん成分が化学反応を起こし、乾燥の原因となります。そのため、オーストラリアではクレンジングや洗顔時になるべく水やせっけん成分の入った洗顔料を使わず、拭き取りシートや拭き取り化粧水のみを使用する人が多いのです。
まとめ
スキンケア習慣が異なることで、自分にマッチしたスキンケア商品を見つけられずに困っている日本人も多いオーストラリア。アジアンショップで日本製や韓国製の商品を購入できるとはいえ、本国で購入する2、3倍の価格と大変高価です。日本人の居住者数第3位のオーストラリアで、日本人をはじめアジア人に適したスキンケア商品を展開すれば、大きなニーズが見込めるかもしれません。