香港・中国 : 香港経済調査:64%の香港企業、第1四半期は楽観できず 70%が来年に回復を期待 / 香港の就職展望指数はアジア最低位のマイナス2を維持 / 中国の国家エネルギー局、バイオマス産業関連の政策を推進
香港 ・中国 PICK UPニュース 2021.3.15
著者:Adrian Poon
公開日:2021年3月15日
財務及び人材会社のIT系ベンダーWorkdayの調査によると、60%以上の香港企業が2021年第1四半期の業績回復に対し、楽観できないとする見方を示した。しかし、70%の企業が2022年に業績改善を期待しているとする。
当調査は、ほかのアジア諸国(シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドを含む)の調査結果と一致する。
調査の結果によると、過去1年間、世界各国はコロナに対する予防対策の実施により経済回復を促進している。但し、金融・財務分野でのデジタル化には円滑に対応できていないため、調査の対象者の 64% に業務障害が発生しているという結果が判明した。さらに、61%の対象者が業務障害により、障害から回復まで最低4日が必要だったという。
人材コンサルティング企業萬寶盛華大中華社が香港136社(従業員数10~250名規模)の代表者を訪問した結果、22%の代表者が2021年第2四半期に人材を採用したいとし、この数字は前期より6ポイント下落した。また、24%の代表者が人材採用を縮小するとし、同じく前期より6ポイント下落した。
萬寶盛華大中華社によると、コロナワクチン接種計画が開始されたものの、各業界の採用は依然として保守的であり、特に、小売、旅行、ホテル業界の採用件数はさらに減少する傾向である。
《上海證券報》の報道によると、中国の関連機関は「十四五」の期間中にバイオマス産業の非電力利用政策を推進する。国はバイオマス産業の非電力利用方針を明確化し、熱源供給や地熱発電などの利用を促進するほか、今後農村部の地域に対おける太陽光発電、風力、地熱、バイオマスなどクリーンエネルギーの利用を促進する。
「十四五」の計画目標を達成した場合、約1.2兆人民元(約20兆円)の社会投資、100万人の雇用、600億人民元(約1兆円)の農民収入に繋がる。
<参考元>
《本港經濟》調查:64%港企對首季不樂觀,但70%料明年復甦 – 經濟通 ET Net
《本港經濟》調查:香港就業展望指數維持負2,亞太區最差 – 經濟通 ET Net
《神州能源》國家能源局力推生物質能產業非電利用政策 – 經濟通 ET Net