香港:TikTokをめぐる状況、Klook社がトヨタレンタカーと提携、中国の対豪州投資が半減

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著者:Adrian Poon
公開日:2020年9月21日

地域概要情報 香港(Hong Kong)

1.「TikTok」が米マイクロソフトからの買収提案を拒否
「TikTok」を運営する中国のバイトダンス社は、米国事業の売却についてマイクロソフト社からの買収提案を拒否すると発表した。また、同社は「TikTok」のアルゴリズムは売り渡さないと報じられている。買収を提案したマイクロソフト社以外にもオラクル社が買収の意向を表明している。 米国のトランプ大統領は、同国の国家安全保障上の利益を守ることを理由として、バイトダンス社に対し、米国事業を9月15日までに米国内企業に売却することを命じており、売却しない場合は米国市場におけるTikTok事業を禁止する。

2. 「TikTok」が欧州で採用強化
TikTokは今年の夏、欧州における人材採用を6割程度拡大した。
2020年6月時点では、欧州に1,000名の従業員がおり、うち800名が英国とアイスランド在住であったが、現時点では欧州に1,600名、うち1,300名が英国とアイスランド在住となっている。

3. 香港系企業Klook社がトヨタレンタカーと提携
旅行予約サイトのKlook社がトヨタ自動車のレンタカーサービスと提携すると発表。Klookのサイト内での旅行とレンタカーの予約を狙う。また、レンタカー事業を展開するPark24の子会社タイムズモビリティとも連携する。
Klook社は2014年に創業、世界約140ヶ国で観光サービスを提供している。ユーザーの年齢層は主に20~30代で、スマートフォンで簡単に旅行の予約ができる仕組み。同社は2017年に日本法人を設立、2019年にソフトバンク・ビジョン・ファンドやSequoia Capital、Matrix Partnersなど多数の投資ファンドから資金を調達した。

4. 中国の対豪州投資が半減
オーストラリア国立大学によると、2019年の豪州に対する中国の投資は半分程度にまで減少した。2019年の対豪州投資金額は25億オーストラリアドル(AUD)と、2018年の48億AUDから47%程度減少。対豪州投資額がピークを迎えた2016年の158億AUDから3年連続の減少となった。
業界別では、鉱業や住宅用不動産、商業用不動産、製造業、農業などへの投資が減少傾向にある一方で、建設、教育、金融などへの投資は増加した。
KPMG及びシドニー大学によれば、今後もコロナの影響や中豪間の政治問題などにより、中国の対豪投資は引き続き減少すると予想される。

【参考元】
https://www.theguardian.com/
https://www2.hkej.com/
https://prtimes.jp/
https://www2.hkej.com/

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