”Try before you buy” 買う前にためそう!

アメリカ

今回は、新しいビジネスモデル、”Try before you buy”のご紹介です。以前の記事でスマホ世代ともよばれるZ世代のお話をしました。彼らがスマホで完結できる買いものを好んでいるなら、Amazonの様な大規模eコマースサイトのひとり勝ちでは?と考えられたビジネスオーナーの方もいらっしゃるかもしれません。安心してください。
あるデータでは、Z世代の37%しか大規模eコマースサイトに依存していないといわれています。
Z世代の72%もの人々がソーシャルメディアでフォローしているブランドから商品を購入していて、企業広告をみるのはわずか15%という結果でした。

”Try before you buy” 買う前にためそう!

    著者:シアトルgram fellow 土師 恵
公開日:2022年5月xx日

Try before you buy

eコマースは2022年には6兆円もの売り上げが見込まれている活況な業界ですが、画面越しに商品を購入する不安は必ずしもゼロではありません。
そこで人気があるのが【Try before you buy】という、購入前にある一定期間商品を試せるというサービスです。気に入ったらそのまま購入できて、気に入らなかったら返品という流れです。
洋服、ベッドマットレス、メガネ、ジュエリーなど、さまざまな企業がこの【Try before you buy】を行っています。いくつか具体的なブランドをご紹介します。

Gemist

Gemistは、ロサンゼルスを拠点とするジュエリーブランドで、価格帯は200ドルから2000ドル(約2万円から20万円)です。ネックレス、イヤリング等のさまざまな商品を扱っていますが、指輪のみ2週間の試用期間で【Try before you buy】を行っています。
一部のブランドは全ての商品を購入前の試用オプションとして【Try before you buy】を行っていますが、Gemistは指輪限定です。これはオンラインショッピングでの指輪のサイズ選定が1番難しいというお客様の声がある為です。
利用者は45ドル(約5000円)の預かり金で最大3つのスタイルを2週間試すことができます。商品を気に入らなかった場合、その返品後に預かり金が全額返金されます。
Gemistは製品カテゴリーを指輪に限定し、このビジネスモデルを管理しやすくしています。
オンラインで指輪を買いたいけどサイズが分からない。試せたら良いのに・・・。という顧客の興味があるサービスを把握し顧客のニーズを満たすことに成功しています。
Gemistは「お客様を喜ばせることはもちろん、会社の最善の利益にも役立つ戦略を見つけることも大事にしている。」とメディアで語っています。
Gemistはリスク管理としてTry before you buy商品を選定する事で販売側と顧客の丁度良いバランスを見つけました。

Warby Parker

WarbyParkerは面白い仕組みのメガネ屋さんです。アメリカ中に実地店があり、オンライン完結でもメガネを買うことができます。
ステップとしては、まずWarbyParkerのウェブサイトで5組のメガネフレームを選びます。これらは無料で家に送られてきます。
そして利用者は好きなフレームを選んで代金を支払い、残りのフレームを送り返します。
価格帯は95ドルから195ドル(約1万円から2万円)です。

サイトはシンプルかつ簡単にデザインされていて、欲しいメガネを選んですぐに購入することもできますし、WarbyParkerのメガネに関する簡単な質問答えて、オススメを表示してもらってそれを購入することもできます。
利用者がしなければいけないのは、メガネに必要な処方箋をアップロードすることだけです。
アメリカではメガネやコンタクトレンズを作る時、眼科に行って処方箋をもらいます。そしてわざわざメガネ屋さんに出向いて購入するというのが一般的です。
Warby Parkerのウェブサイトは素晴らしいデザインとわかりやすいキャッチコピーのおかげで、買いもの客がお目当ての商品をすばやく見つけることができます。
筆者も実際に利用しましたが、ウェブサイトは使いやすく、質問も簡単でわかりやすかったです。
Warby Parkerは製品またはサービスをシームレスに販売することを大切にしています。

Casper

Casperは、ベッドマットレスの会社です。枕やシーツなど小物も扱っていますが、主力商品のマットレスは1000ドル以上(約10万円以上)のお値段です。安くはない買いものをオンラインでする時、試しておきたい顧客の気持ちは分かりますよね?
ですのでCasperでは、購入を確定する前に、最大100夜分の【Try before you buy】ができます。さらにすべてのマットレスに送料無料、返品可能、オプションで10年間保証といったサービスを提供しています。
Casperは数種類のマットレスタイプとサイズを用意していて、【Try before you buy】を終えた後、製品を購入するか返品するかを決定できます。
利用者がマットレスに満足しない場合は全額返金、しかも無料で返送できます。これほどまでに長い無料トライアルはアメリカでも特殊なものです。
Casperいわく、利用者が新しいマットレスに慣れるのには30日以上かかるということで、この長さにしたそうです。
「一度Casperのマットレスを数か月使ったら別のマットレスに戻れない。」といいきるくらいなので、100晩分もの長い期間で貸し出しても返品されない、自社商品の品質に絶対の自信があるということなのです。

まとめ

【Try before you buy】は、お客様の希望を反映したサービスでもありますが、企業側の良い宣伝にもなります。今はSNSですぐにレビューが広まるからです。eコマースは2022年には6兆円もの売り上げが見込まれている活況な業界です。【Try before you buy】をとおして最高の買いもの経験をお客様に提供してみてはいかがでしょうか。御社のアメリカでのビジネスのヒントになれば幸いです。

 

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