SDGs 17の目標をソーシャルリスニングで分かりやすく読み解く:Goal1貧困をなくそう( No Poverty )
2030年までに達成目標のSDGs 17の世界的目標をソーシャルリスニングをSNSでのどのようにつぶやかれているのかを分かりやすく読み解く。前回のSDGs全体の分析に続き、今回から1つ1つの目標についての書き込みを見ていきたいと思う。
今回は、Goal1「貧困をなくそう( No Poverty )」である。
SDGsとは?
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。
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SDGs 17の目標をソーシャルリスニングで分かりやすく読み解く:Goal1貧困をなくそう( No Poverty )
著者:gram 福田 さやか
公開日:2021年8月5日
SDGsのトータルメンションとユニークオーサー
2020年7月1日から2021年6月31日までの1年間の書き込みは8,127件。ユニークオーサー(同じ人が書き込んでいるものを排除して何人総勢書き込んだか)は4,311人。
書き込みの推移は以下の通り。
山のきっかけは何か?
2回大きな山があるが、特に何かあったわけではなく、特定の書き込みがバズったことによるもの。
3月26日ごろバズったものはこちらの書き込み:
5月29日あたりはこちら:
同じ人によるものである。この方のツイートが色々な人にリツイートされて伸びている。
それ以外の書き込みについて傾向をワードクラウドで見ると以下である。
ワードクラウドで見てみる
一番大きいワード「貧困」を含む書き込みから目立つものを取り上げる。
芸能人による問題喚起:
「貧困をなくそう」が軽視されているというもの:
豊かな人が言っても説得力がないというもの:
企業による活動:
書き込みを見ると、関心を持っている人たちの問題意識は高く、SDGsの1丁目1番地が貧困をなくそう、なのに、ジェンダー平等や環境問題ばかりが取りざたされる現状を憂うものが目に付く。
もちろん、SDGsの目標は等しく重要なものであるが、解決されないことによる不利益が基本的人権を脅かすようなこの1番目の目標などは優先度が高いといえるのではないだろうか?
次回からは、2つ目の目標以降についてもみていく。
ソーシャルリスニングとは?
「ソーシャル」を「リスニング」=傾聴する、ということ。
ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディア(SNS)などの投稿から情報を収集し、分析することで課題に役立てる、SNS時代の新しいマーケティング施策。これからの企業マーケターにとって絶対的スタンダードとなっていくマーケティング施策です。