SDGs17の目標をソーシャルリスニングで分かりやすく読み解く:Goal12 つくる責任、つかう責任(Responsible Consumption and Production)
2030年までの達成目標であるSDGs17の世界的目標が、SNSでどのようにつぶやかれているのかをソーシャルリスニングの手法を使い、分かりやすく読み解く。
前回までのSDGs1~11番の目標の分析に続き、今回は12番目の目標についての書き込みを見ていく。
12番目の目標は、「つくる責任、つかう責任」である。
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Goal1:貧困をなくそう( No Poverty )
Goal2:飢餓をゼロに ( Zero Hunger )
Goal3:すべての人に健康と福祉を ( Good health and well-being )
Goal4:質の高い教育をみんなに (Quality Education)
Goal5:ジェンダー平等を実現しよう(Gender Equality)
Goal6:安全な水とトイレを世界中に(Clean Water and Sanitation)
Goal7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに(Affordable and Clean Energy)
Goal8:働きがいも経済成長も(Decent work and economic growth)
Goal9:産業と技術革新の基盤を作ろう(Industry, Innovation, and Infrastructure)
Goal10:人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequalities)
SDGs 17の目標をソーシャルリスニングで分かりやすく読み解く:Goal12 つくる責任、つかう責任(Responsible Consumption and Production)
著者:gram 福田 さやか
公開日:2022年2月3日
SDGsのトータルメンションとユニークオーサー
2021年1月1日から2022年1月13日までの約1年間の書き込みは16,500件、ユニークオーサー(同じ人が書き込んでいるものを排除して総勢何人書き込んだか)数は5,475人。歴代の書き込み件数を整理すると以下の通りで、3番目の目標を超えて1位に躍り出た。
No. | 目標 | 書き込み件数 | ユニークオーサー |
1 | 貧困をなくそう | 8,127 | 4,311 |
2 | 飢餓をゼロに | 7,222 | 4,794 |
3 | すべての人に健康と福祉を | 12,000 | 5,691 |
4 | 質の高い教育をみんなに | 6,470 | 1,767 |
5 | ジェンダー平等を実現しよう | 7,472 | 3,528 |
6 | 安全な水とトイレを世界中に | 2,715 | 1,082 |
7 | エネルギーをみんなにそしてクリーンに | 4,729 | 1,265 |
8 | 働きがいも経済成長も | 8,698 | 1,949 |
9 | 産業と技術革新の基盤をつくろう | 1,074 | 742 |
10 | 人や国の不平等をなくそう | 4,656 | 1,736 |
11 | 住み続けられるまちづくりを | 8,802 | 1,584 |
12 | つくる責任、つかう責任 | 16,500 | 5,475 |
書き込みの推移は以下の通り。
盛り上がっている地点がいくつかある。3月下旬は以下で、ミャンマーに絡めた投稿。
6月頭はNHK。
11月半ばは湖池屋とNHK。
ワードクラウドで見てみる
傾向をワードクラウドで見ると以下である。
一番大きいワード「つくる」を含む書き込みから個人の目立つ書き込みを取り上げる。
自らが作る側に立つ女将の和菓子についてなどのつぶやき、東京オリンピックに対するフードロスの問題、ファッションに対する目線など、多様な意見が寄せられている。身近な話題であることもあってか、書き込みも多く、関心の高さがうかがわれる。
次回以降、引き続き13番目の目標以降もみていく。
ソーシャルリスニングとは?
「ソーシャル」を「リスニング」=傾聴する、ということ。
ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディア(SNS)などの投稿から情報を収集し、分析することで課題に役立てる、SNS時代の新しいマーケティング施策。これからの企業マーケターにとって絶対的スタンダードとなっていくマーケティング施策です。