マレーシアはリタイヤ後に安全・安価に生活できる国でトップ
ナスダック(NASDAQ)がこのほど発表した「リタイヤ後に、月2,000ドル(約28.3万円)以下で最も安全に生活できる場所ランキング」で、マレーシアがアジア内で1位となりました。
以前この記事で「クアラルンプールは世界で175番目に物価の高い都市」と紹介しましたが、安価なうえに安全であることが評価されました。
そこで今回は「なぜマレーシアがリタイア後に移住するのに最適な国なのか」について紹介します。
マレーシアはリタイヤ後に安全・安価に生活できる国でトップ
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2023年11月11日
世界平和指数では15位
ナスダックは、マレーシアは世界平和指数も高く、1カ月の平均生活費は1,066ドル(約15万円)で、退職後の居住先として検討するには最適な場所であると評価しました。
2位はクウェート、3位はモンゴル、4位はベトナムで5位はインドネシアの順となっています。
オーストラリアが拠点の国際的なシンクタンク「経済平和研究所」が毎年発表している「世界平和度指数」のランキングでは、マレーシアは2023年は15位にランクインしています。アジアの他の国では、シンガポールが6位、日本が9位と上位にランクインしています。
14年連続で1位
マレーシアは、ロングステイ財団が調査している「日本人の住みたい国ランキング」で14年連続で1位となり、テレビなどのメディアでも多く特集され、人気が続いています。
しかし、コロナ禍で日本に「本帰国」する方が増え、以前この記事でも紹介したように「MM2H」というセカンド・ホーム移住者専用ビザが、改訂され条件の厳格化が行われたため、更新する方も減少傾向にあります。
母子留学・教育
有名インターナショナルスクールへ子どもを入学させるため、母子でマレーシアに留学する方が増加しています。
また、事業の投資先としても依然として期待されており、事業の進出先や新規事業を検討する方の移住も多くなりつつあります。
マレーシアが移住先に選ばれる理由
では、なぜマレーシアは移住先として人気があるのでしょうか。
物価が安い、安全であるということ以外のメリットについて確認してみましょう。
➀インフラが整っている
マレーシアは先進国と同等レベルのインフラが整っています。
交通機関である電車の路線数は、少ないですが「Grab」をはじめとする配車アプリがいち早く整えられ、それを利用する事が常習化しています。
道路は他の東南アジア諸国よりもかなり整備されており、駐在員が自分で車の運転するのにも全く問題はありません。
インターネットも広く整備されており、街中のフリーのWi-Fiはむしろ日本以上に利用できます。
②英語が通じる
マレーシアは多民族国家で、マレー系、中華系、インド系の民族が混在していますが、広く英語が使われます。英語でやり取りできる事は非常に助かり、ストレスなく生活や仕事ができます。
③親日国である
「ルック・イースト政策」のおかげもあり、マレーシア人は古くから親日的です。また日本人はリスペクトされているため、差別を受けるようなこともなく、強く信頼されています。
④食べ物が日本人好み
中華系の料理をはじめ、日本人にの口に合う料理が多く、日本食レストランも数多くあるので、食事の面で困る事は少ないです。
物価は上昇中
物価が安かったマレーシアですが、コロナ禍とウクライナ戦争により、この2~3年は一気に物価が上昇しています。
また、経済成長率も高く維持しているので、物価の上昇はこれからも続いていくでしょう。
しかし、その平和的かつ穏やか、老人を敬う心根を強く持った民族性がある限り、マレーシアはこれからも生活するのに快適な国であり続けるでしょう。