インドネシア:パティンバン港、初の自動車の大規模な輸出を実現 / ヒュンダイのインドネシア支社、電気自動車の製造を開始する見込み / Fiabci社幹部職にインドネシア人経営者らが就任

インドネシア

インドネシア PICKUPニュース 2021.12.22

著者:gramフェロー
公開日:2021年12月22日


1. パティンバン港、初の自動車の大規模な輸出を実現 (Patimban Port Marks First Large-Scale Car Export Shipment )

西ジャワ州のスバンにあるパティンバン港は金曜日、1,209台の自動車をフィリピンに輸出し、新たな節目を迎えた。港の開港1周年記念日を3日後に控えたこの日に、港の新しい運営企業への引渡式が行われた。パティンバン港は国営海運会社ペリンドが運営していたが、現在はペラブハン・パティンバン・インターナショナル(PPI)と日本の自動車大手トヨタ自動車の貿易部門である豊田通商が共同で経営を行っている。Budi Karya Sumadi運輸大臣は「これはインドネシアと日本の協力関係を象徴するものです。PPIと豊田通商の協力により、将来的に自動車の輸出入におけるサービスがより良くなり、競争力が高まることが期待されます」と、引渡式で述べた。さらにBudi運輸大臣は、この新しい輸出入の玄関口が、地域レベルでインドネシアの物流産業における競争力を高め、インドネシアをアジア最大の自動車輸出拠点のひとつにすることに貢献するとも述べた。パティンバン港は、ジャカルタの東約140kmに位置し、北ジャカルタで最も混雑するタンジュンプリオック港に代わる港である。近隣のブカシ県やカラワン県に本社を置く大手自動車メーカーや自動車部品メーカーへのアクセスも容易だ。政府は、パティンバン地区とその周辺地区に新たな産業拠点と都市生活を築くことを目指しており、この港だけでも今後15年以内に430万人の雇用が創出されると見込まれている。2020年12月20日に大統領がパティンバン港を落成させた際、政府は建設費が約30億ドルであることを明らかにした。その時の初輸出貨物は、ブルネイ・ダルサラーム向けのトヨタとダイハツの車140台だった。政府は現在、パティンバンの産業ハブの完成には2027年までかかるとし、新港に向かう有料道路は2023年の完成を目指すとしている。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/patimban-port-marks-first-largescale-car-export-shipment

2. ヒュンダイのインドネシア支社、電気自動車の製造を開始する見込み (Hyundai’s Indonesian Plant to Build Electric Cars in March)

ヒュンダイは2022年3月にインドネシアで電気自動車の生産を開始する予定だが、地元の購入者にはなじみのないセグメントに参入するということで大きな賭けとなると予測されている。同韓国企業は、今年初めに西ジャワの町、チカランに15億ドルの組立工場の建設を完了し、5月に生産を開始した。工場では現在、内燃機関(ICE)を搭載した従来のガソリン車の2つのモデルを開発している。ヒュンダイ自動車アジア太平洋地域の最高執行責任者Lee Kang Hyun氏は、インドネシアで電気自動車を販売するのは簡単ではないが、挑戦する準備ができていると言う。さらに「インドネシアで最も一般的な車は2億ルピアから3億ルピアの車だが、電気自動車は1台あたり6億ルピア以上と非常に高価です。そのため、市場規模は非常に小さいのです」とLee氏は述べた。厳しい状況にもかかわらず、ヒュンダイ・インドネシアはこれまでに韓国から輸入されたコナとイオニックの電気自動車を500台以上販売することができた、と同氏は付け加えた。 ヒュンダイ自動車は、インドネシアでの電気自動車の生産が始まる来年、電気自動車市場を拡大するためにインドネシア政府からの支援が必要であるとしている。「我々は、政府から今後も引き続き支援があれば、来年はより多くの電気自動車を販売できると確信している。例えば、政府関係者の車から電気自動車に変更していくことなどの支援が必要です」と述べた。チカラン工場は、ICE車と電気自動車を1つの生産ラインで製造できるように設計されているとLee氏は言う。「政府の全面的な支援により、パンデミックにもかかわらず、わずか1年半で工場を完成させることができたのです」と同氏は述べている。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/hyundais-indonesian-plant-to-build-electric-cars-in-march

3. Fiabci社幹部職にインドネシア人経営者らが就任(Indonesian Executives to Hold Fiabci’s Top Positions)

インドネシア最大の不動産グループであるチプトラ・グループのマネージング・ディレクターBudiarsa Sastrawinata氏が、1951年にパリで設立され不動産業界に関わるすべてのプロフェッショナルのための世界的なビジネスネットワーク組織である国際不動産連盟(FIABCI)の次期会長に選出された。彼はこの組織のトップの座に就く3番目のインドネシア人となった。1人目はチプトラ・グループの創業者であるCiputra氏で1989年から1990年まで在任し、その5年後、バドミントンの世界チャンピオンから不動産業に転身したFerry Sonneville氏が2人目のインドネシア人としてFIABCIの世界会長に就任した。それ以来、インドネシア人がトップに返り咲くまで、25年間の空白があった。3人目となるBudiarsa氏は来年から世界会長に就任する予定だ。FIABCIは、現在72カ国に会員を擁している。FIABCIアジア太平洋地域会長には、Real Estate Indonesia(REI)の対外関係担当副会長であるRusmin Lawin氏も同期間に選出されている。アジア太平洋地域とは、アセアン諸国と中国、香港、マカオ、日本、韓国、モンゴル、インド、台湾、オーストラリア、ニュージーランドを指す。Rusmin氏は、インドネシア人幹部らがFIABCIの任期を最大限に活用し、インドネシアの不動産業界に外国人投資家を呼び込むことを目指すと述べた。「これからは72カ国に広がるFiabciの国際ネットワークを通じて、海外からの直接投資を強化するため、インドネシアの不動産分野の成長促進に注力する」とRusmin氏は述べている。
ソース:Jakarta Globe
https://jakartaglobe.id/business/indonesian-executives-to-hold-fiabcis-top-positions

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