シンガポール航空が「世界の航空会社ランキング」で2位
英国の航空調査会社の「スカイトラックス」による最新の「2024年版世界最高の航空会社ランキング」が発表され、シンガポール航空は2023年の1位から2位に後退したことが明らかになりました。トップに躍り出たのは昨年2位のカタール航空でした。
今回の記事では、シンガポール航空の強さの要因について深掘りしようと思います。
シンガポール航空が「世界の航空会社ランキング」で2位
著者:シンガポールgramフェロー Malay Dragon
公開日:2028年 8月24日
- シンガポールを拠点とするリゾートホテルグループ 日本初進出
- 月餅をお供えして神に感謝する「中秋節」 |中国
- シンガポール 「超熟練」家事労働者の賃金が増加
- 新鉄道開通で2300億円損失?シンガポール小売業界の危機と対策
客室乗務員部門では首位を堅持
昨年の首位からはランクダウンしたものの、シンガポール航空は相変わらず各部門でトップの評価を得ています。
特に客室乗務員部門では首位を堅持し、「世界最高の客室乗務員」と評価されています。
また、シンガポール航空は以下の数々の賞を受賞しました。
- アジア最高の航空会社
- 世界最高のファーストクラス
- 世界最高のファーストクラスシート
- アジア最高のビジネスクラス
- アジア最高のビジネスクラス機内食
- アジア最高の客室乗務員
- アジア最高のファーストクラス航空会社
- アジア最高のファーストクラス機内ケータリング
- アジアで最も家族に優しい航空会社
- アジア最高のビジネスクラスラウンジ
- アジア最高のファーストクラス航空会社ラウンジ
さすがシンガポール航空ですね。
傘下の格安航空会社スクートも受賞
シンガポール航空の姉妹会社である「スクート」も、世界第2位の格安航空会社となり、「世界最高の長距離格安航空会社」を受賞しました。
格安航空では、総合評価ではお隣マレーシアの「エアアジア」が15年連続で「世界最高のLCC」のタイトルを獲得しています。
アジアの航空会社が上位を独占
今回のランキングの発表では、全日空(第4位)や日本航空(第6位)、香港のキャセイパシフィック航空(第5位)、台湾のエバー航空(第8位)など、アジアの航空会社が上位にランクインしており、「清潔さ」と「安全性」の部門では上位を独占しています。
これは、コロナ禍以降、航空会社を選ぶときにポイントが「清潔さ」や「安全性」にシフトしていることを示しています。
シンガポール航空の秀逸さ
では、なぜシンガポール航空は常に世界でトップの評価を獲得し続けているのでしょうか?
以下の理由があげられます。
➀ サービスの質
やはり何といっても、サービスの質が際立っていることが評価の要因でしょう。
シンガポール航空の客室乗務員は、客室乗務員の訓練とサービスにおいて約4ヶ月の厳しい訓練を受け、国際標準のエチケット、異文化理解、言語スキル、緊急対応などを習得します。
また、シンガポール航空は国際的に著名なシェフと提携して食の質を向上させ、特にビジネスクラスとファーストクラスでは世界の高級レストランと同等の食事を提供しています。
② 最新鋭の機材
シンガポール航空は常に最新の航空機を導入しており、特に燃費効率が高く環境に優しい機材を積極的に採用しています。2023年のデータでシンガポール航空の機材の平均年齢は約6.5年と、業界内でもトップクラスです。
座席の快適さも際立っており、ビジネスクラスやファーストクラスには独自のシートデザインを採用していて、フルフラットシートや個別のプライバシーを確保したスイートで人気を博しています。
③ グローバルネットワーク
シンガポール航空は世界最大の航空連合であるスターアライアンスのメンバーです。これにより乗り継ぎ便や提携航空会社の利用が容易になり、顧客はより多くの目的地にアクセスでき、利便性が向上しています。
高い顧客満足度
このような理由でシンガポール航空の顧客の再利用率は非常に高く、75%以上とされています。顧客満足度調査でも常に高評価を受けており、今回のランキング以外でも、数多くの評価や調査で世界最高峰の評価を受け続けています。