シンガポール|世界でも有数の富裕国

シンガポール

英国の大手アドバイザリー会社であるヘンリー&パートナーズが発表した「世界主要都市の富裕層人口ランキング」で、シンガポールが世界5位にランキング入りしたことは、以前この記事でお伝えしました。

Forbes社が発表した「最も億万長者が多い都市 2023年」でも、シンガポールは9位にランクインされていました。

そこで、あらためてシンガポールの富の源泉について解説したいと思います。

シンガポール|世界でも有数の富裕国

   著者:シンガポールgramフェロー Malay Dragon 
公開日:2024年 2月22日

富裕層が移住

シンガポールはビジネスに適した環境で知られています。世界中から移住した人も含めて、現在億万長者が44人います。

その中には世界第4位の塗料メーカーで、日本ペイントホールディングスのオーナーであるゴー・チェン・リャン氏や、10年以上前にシンガポールに移住した、旧フェイスブックの共同創設者のエドゥアルド・サベリン氏などがいます。

フォーブス誌によると、シンガポール富裕層50人の資産額は、昨年の1,640億ドル(約2,372億円)から8%増えて1,770億ドル(約2,560億円)に増加しています。

東京は2位

「世界主要都市の富裕層人口ランキング」によると、1位はニューヨークで、富裕層人口は34万5,600人、2位は東京で30万4,900人、サンフランシスコが3位で27万6,400人、シンガポールの富裕層人口は24万9,800人でした。

シンガポールで保有資産額100万ドル(約1.4億円)以上の富裕層の割合は、2021年は7.5%でした。2025年には9.8%に、2030年には13.4%に上昇し、外国籍でシンガポールに移住する富裕層もさらに増加していくとみられています。

「東洋の宝石」

シンガポールは東京23区よりわずか大きい程度の面積で約564万人が居住している都市国家です。

1980年代の後半から急激な成長を遂げ、「東洋の宝石」あるいは「アジア4小龍」とも呼ばれて世界を驚かすほどの驚異的な発展を遂げました。

1960年代からの高度成長を達成した日本が「失われた20年」と言われている時代に、シンガポールは発展を遂げたのです。

狭い国土、少ない人口、さらに水も十分にないので農業生産ができず、非常に不利な条件が多いシンガポールが、なぜこんなにも目覚ましい経済発展が続けられているのでしょうか。

シンガポールが富んでいる要因

シンガポールが豊かな国になっている理由はいくつか考えられます。

地理的優位性:
シンガポールは古くから海上交通の要所であり、特に香辛料をアジアからヨーロッパに運ぶ港として、マラッカとともに栄えます。

自由貿易と効果的な政策:
イギリスが自由貿易を強く推し進める中、シンガポールは「ハブ」として自国の優位性を認識していました。市場の自由な経済的な成長を支えるため、公正な法制度や税制の優遇措置など、効果的な経済政策が発展を確実にしました。

教育重視:
「建国の父」リー初代首相など、先見の明のあるトップが強力なリーダーシップを発揮しました。政策を確実に実行するために必要な高度人材を育成するために、子どもの頃から徹底してエリート教育を施しています。国民の教育レベルを上げることを重視し、英語教育などを徹底して行ってきたことも、経済発展が続いている要因です。

これらの要因が組み合わさって現在の成功を勝ち取り、発展し続けていると考えられます。

強い自信

シンガポール人は一般的に非常に真面目で、学業や仕事に対して熱心で努力家であると言われています。責任感も強く、自分たちの行動を常に意識し続ける傾向にあります。

シンガポール人の性質を表す言葉に「kiasu」という言葉があります。

 もともとは福建語の方言で、負けたり損をしたりすることを嫌い、相手に劣っていたくない、という強い向上心を表す言葉ですが、この考え方がシンガポール人の原動力となっていると、彼らを見ていると強く感じます。

Malay Dragon

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マレーシア・シンガポール在住のgramフェロー 経済上から時事ネタ、現地のマナーまで幅広く執筆。

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