サンデーマーケット in ブータン
南アジアのブータンは山に囲まれた小さな国である。首都ティンプーには週末だけ開催される市場がありサンデーマーケットと呼ばれている。市場では衣類や仏具が中心で民族衣装であるゴやキラも購入することができる。規模はかなり小規模で購入できる物も限られているがブータン人の生活が垣間見える場所である。
サンデーマーケット in ブータン
著者:ブータンgramフェロー よう
公開日:2023年6月17日
サンデーマーケットとは?
首都ティンプーでは週末サンデーマーケットと呼ばれる市場が開く。場所は国内最大級の野菜市場の近くの橋を渡ったところにある。土曜日と日曜日のみの開催で、仏具や服、おもちゃ等が売られている。街中のお店と比べると低価格でお得に買えるので多くの人が訪れる。観光客の姿はあまりなく、地元民で賑わっている。
写真のようにひとつひとつのお店はかなり小さいが、その中には所狭しと商品が並べられている。靴のみ、仏具のみ、といったようにひとつの商品だけを扱う店もあるが、ほとんどの店は色々な商品を取り揃えていて、商品のラインナップが似ているお店が多い。お店の人達はフレンドリーで、お昼を食べたり店の中に子供を寝かせたり、自由に働く姿もブータンらしくて魅力的だ。
コピー品の規制が緩いブータンでは、有名ブランドや有名アニメのキャラクターモチーフの服が多い。街中の若者たちはよく日本のアニメキャラクターのTシャツを着ている。
ブータンの伝統衣装であるゴ(男性)やキラ(女性)も購入することができる。種類がかなり豊富で山積みの中から好みのものを探すのは大変だが楽しさもある。商品は統一されておらず、既に縫製がされておりサイズごとに分かれているレディメイドと呼ばれるものもあれば、布で売られていて自分でテーラーに持ちこみ縫製をお願いしなければいけないものもある。夏用のキラに見えてもキラではなくただのスカートの場合もあるので、お店の人によく確認することをお勧めする。また、時折商品に不備があることもあるので注意してほしい。
ブータンのサンデーマーケットはかなり小規模で、店舗数は50にも満たない。取り扱われる商品のほとんどが衣類で、他国のマーケットのように花や雑貨等さまざまな種類があるわけではない。飲食店もなく、本当に生活に必要なものを安く手に入れるために地元の人々が訪れる場所なのである。だからこそ私にとってはブータンの生活に親しむことができる、お気に入りの場所だ。ぜひ時間があれば訪れてほしい。