世界で一つのデザイン!廃棄物で作ったリサイクルバッグ「フライターグ」が韓国で大人気!

東アジア

韓国ではMZ世代を中心に、自然環境や野生動物にやさしい製品を購入する「価値のある消費」が広がっています。いつも若者でにぎわうホンデでも新しくビーガンレストランができたり、カフェやファストフード店では紙ストローが積極的に使用されています。

今回は、今韓国の若者の間で大人気なフライターグのリサイクルバッグについて記事にしました。

世界で一つのデザイン!廃棄物で作ったリサイクルバッグ「フライターグ」が韓国で大人気!

   著者:韓国gramフェロー 田中 桃子
公開日:2023年1月30日

フライターグのリサイクルバック

最近韓国では、スイスのリサイクルバッグブランド「フライターグ」が大人気です。日本ではまだあまり馴染みのないブランドですが、今韓国の街を歩けば必ずと言っていいほどフライターグのバッグを持っている若者を目にします。

フライターグのバッグは古い貨物用トラックの防水シートと自転車用ゴムチューブを利用して作られていて、雨の日でもバッグが濡れることはありません。ショルダーストラップはシートベルトでできていて非常に頑丈なバッグです。

フライターグは現在世界10ヵ国に直営店を持ち、2019年の売上高は約700億ウォン(約70億円)でした。フライターグにはバッグ、カードケース、財布など80以上のアイテムがあります。価格は人気のショルダーバッグが約10万ウォン~30万ウォン(約1万円~3万円)、大きいサイズのリュックサックは日本円で5万円を超える商品も多くあります。

(引用元:환경&패션 다 잡은 친환경 의류 브랜드…프라이탁부터 파타고니아까지 https://www.mhns.co.kr/news/articleView.html?idxno=546932

MZ世代の心を掴んだフライターグ

それでは1点数万円もするフライターグのバッグの人気の理由はいったい何なのでしょうか?大きく3つに分けて紹介します。

1 価値のある消費をするMZ世代
韓国のMZ世代はものを購入する際、商品の質よりも自分が商品を購入することで社会にどのような影響を及ぼすかを考える「価値のある消費」を重要視します。廃棄をすれば高額な費用がかかり、環境にも影響を及ぼす工業用品を再利用して作られたフライターグのバッグは、彼らの思考と絶妙にマッチしています。

2 希少価値を好むMZ世代
MZ世代は限定品や希少価値がある商品を好む傾向にあります。廃棄物で作られたフライターグのバッグは一つ一つのデザインがすべて異なり、世界に一つだけのデザインというところが彼らの心をつかみました。さらに、長年使われてきた防水シートの傷がそのまま残っており、それらもまたデザインとして好まれています。

3 頑丈な素材
その頑丈さも人気の理由の一つです。バッグに使用されている防水シート、シートベルト、自転車用ゴムチューブはすべて防水性があり、非常に頑丈な素材です。そのため破れや、水漏れの心配がなく10年以上使用することができます。

韓国人の友人も8年前に購入したフライターグのバッグを使い続けています。実際に触ってみると8年間使っているとは思えない程しっかりしていて、よく見るとバッグ側面の防水シートには擦れたような傷がありました(上からコーティングされているので傷の凸凹はない)。

ただ、バッグに何も入れていない状態でも普通のバッグよりもかなり重いので長時間持つと肩がつかれるような印象を受けました。

(引用元:그 자체로 ‘지속 가능한’, 세상에 하나밖에 없는 메신저백, ‘프라이탁’ < 비즈니스 사례 < 기사본문 - 사례뉴스 (casenews.co.kr)
http://www.casenews.co.kr/news/articleView.html?idxno=3983

フライターグの店舗に潜入!

ソウルにはホンデ、梨泰院、狎鴎亭などにフライターグの店舗が数店あります。筆者も実際に商品を見るために店舗に行ってみました。店内はコンクリート倉庫のような質素な作りで、ビビッドカラーの華やかなバッグが多く並んでいました。店舗にいる客層は20~30代とやはり若者層が多くを占めており、人気のショルダーバッグコーナーは多くの人が集まり、順番待ちをしている人もいました。

まとめ

韓国のMZ世代に大人気なフライターグのリサイクルバッグ。人気の理由は頑丈な質、世界に一つだけのデザイン、自然環境や野生動物に配慮した「価値のある消費」を重要視するMZ世代の考えと絶妙にマッチしたことでした。

韓国でフライターグの売上は年々上がっており、今後もその人気は続いていきそうです。これから韓国旅行に来る方はぜひ一度店舗を訪れてみて欲しいです。

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