中に入って見えてきた面白くて意外なスペイン人気質
スペインアンダルシア州マラガ県の地方都市、フエンヒローラ在住のSPAIN YaYaです。以前の2記事で私が住んでいるところをご紹介しましたが、今回は中にいるからこそ見えてきた、面白くて意外なスペイン人の気質について書いてみたいと思います。
中に入って見えてきた面白くて意外なスペイン人気質
著者:スペインgramフェロー SPAIN YaYa
公開日:2023年11月4日
意外なスペイン気質
スペイン人と聞くと、イメージとして皆さんはどんなことが思い浮かぶでしょうか。私がこちらに来る前に想像していたのは、フラメンコや闘牛などから黒い瞳・情熱的・マッチョな男性・明るいラテン気質などでした。23年前最初に他国の都市からマラガ行きの飛行機に乗り換えたときに、周囲を見回すと男性も女性も皆一様に濃い顔の人ばかりだったのが印象的でした。
なおELEMINISTによる2023年のヨーロッパの人口統計では、イギリス6770万人・フランス6480万人・イタリア5890万人・スペインは4750万人で西欧諸国では4位となっています。
スペインはヨーロッパのラテンともいわれている国ですが、住み始めてスペイン人のいろいろな面を発見しました。私が観察して見えてきたスペイン人気質をひとつずつ説明していきます。
意外に忍耐強いスペイン人
こちらに住む前はスペイン人は短気というイメージがありましたが、意外にも待つのは平気なようなのです。スペインでは年間通してほぼ毎月どこかで、様々な宗教イベントやお祭りがあります。それらのイベントではだいたいパレードがあって街を練り歩きます。人々は2時間くらい前から場所取りをしてパレードの開始を待ちます。友人や仲間とその場で座っておしゃべりをしながらゆっくり待つのです。
知り合いの小規模なタコ焼きレストランの日本人オーナーシェフ。調理時間がかかりイギリス人や年配のお客様などは痺れをきらして催促するケースでも、スペイン人は文句を言うこともなくゆったりと待ってくれるそうです。
おしゃべり大好きスペイン人
スペイン人は男性も女性も、話すのが大好きな人が多いです。仲間内で別れて帰るときに「サヨナラ」の挨拶をしてから実際に別れるまで、大体15分はかかるのが普通です。日本人同士だと「サヨナラ」と言ったら、すぐそのまま別れていきますよね。それがスペイン人の場合はほぼ90%以上の人が、そこから話し始めるので、私は大抵その場で何分かかるかな?と思いながらいつも待っています。
たまに寡黙な男性もいることはいますが、男女関係なくおしゃべりが大好きという印象です。どこかへ車で移動する際にも運転しながらおしゃべりします。時には手振り交えてということもあるので、ハラハラすることもあります。
スペイン女性は強し!
どちらかというとスペイン人はマッチョで亭主関白かと思っていましたが、実際は女性の方が圧倒的に強いのには驚きました。それは私の周囲のダンスカップルだけに限らず、全般的に見ていわゆる「カカア天下」のカップルが多いです。
何十年も前、フランコ独裁政権下では男性が権力を握っていたようですが、その後民主政治に変わると共に急速に女性がどんどん強くなっていったのだそうです。私の周りでも同年代カップルでは男性の方が女性に従っている感じがします。でも最近の若いカップルを見ると、男女双方とも同等の力配分がされているようで、それはとても良いことだと思います。
明日にしよう
graphtchart.comの統計によるとスペインでの自殺死亡率は、人口10万人当たり7.70で90位となっていて、日本の25位と比べたらそれほど高くはありません。ラテン系の国らしく「ケ・セラ・セラ」の言葉とおり、人生なるようになるさで、明日は明日の風が吹くと思っている人が多いです。私自身スペイン人の「いいじゃない、面倒くさいことは明日にしようよ!」という、そんなお気楽な考え方や生き方がとても気に入っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。もちろんこれらの気質がすべてのスペイン人にあてはまるわけではありませんが、こんな感じの人が多いのは事実です。そして私はそんなスペイン人の考え方が好きで、ここに住んでいるとも言えます。