交通便利な生活と多彩なカルチャー 広がる多文化都市|マラガ/フエンヒローラ

スペイン

スペインのマラガ県に位置するフエンヒローラは、アンダルシア州の魅力的な街です。その広大なスペイン内で、その存在感を示す術が見当たりませんが、この街は異なる国々から集まる多彩なコミュニティと交通便の良さ、そして不可欠なタパスとガスパッチョが魅力です。ビジネスと生活の新しい選択肢を探している方におすすめです。

もう少し詳しくマラガ/フエンヒローラのご紹介

   著者:スペインgramフェロー SPAIN YaYa
公開日:2023年9月25日

スペインアンダルシア州マラガ県の地方都市、フエンヒローラ在住のSPAIN YaYaです。前回初めての寄稿でコスタ・デル・ソルについてご紹介しましたが、もう少し詳しくフエンヒローラについてご案内したいと思います。

フエンヒローラの広さと人口

スペインはフラメンコを始め日本人にかなり人気がありますが、私が住んでいるフエンヒローラはアンダルシア州のマラガ県にある地方都市です。マドリードやバルセロナのような大都市に比べ、もっと小さい規模の都市になります。

スペイン全土は505,990K㎡、マラガ県は7,275K㎡、マラガ市395K㎡に対し、フエンヒローラ市は10.36K㎡です。人口はスペイン全土で約4,742万人、マラガ市は約27万人で国内で5番目の規模の都市になります。

2022年「juntadeandalucia」の統計によると、フエンヒローラの人口は83,226人でそのうち外国人は31,252人で全体の37,55%を占めています。人種のるつぼといわれる米国ニューヨークも顔負けするほどの、何と140以上の国籍の人々が住んでいます。一番多いイギリス人に次いで、フィンランド人、モロッコ人、スウェーデン人、ドイツ人となっています。

フエンヒローラの交通

交通網が発達している大都市の中心部を除いて、スペインは車が必要なところが多いのですが、ここフエンヒローラは私のように車を運転しない者でも、便利に生活ができるところです。Renfe電車とバスの発着地になっていて、フエンヒローラ-マラガ間は20分おきに電車が運行され、市内バスは早朝から深夜まで15分おきに出ています。またコロナ禍以降、住民は申請すれば無料パスカードが取得することができるようになりました。

(画像出典元:Renfe https://es.wikipedia.org/wiki/”>(画像出典元:車内 https://www.eldiariomontanes.es/cantabria/urge-renfe-solucion-20211217155925-nt.html

ここから、南へマルベーヤ・エステポナ・ジブラルタル、内地へグラナダ・コルドバ・セビージャ・マドリッドなどにも大型バスが運行しています。

FGバス

(画像出典元:FGバス https://www.fuengirola.es/

フエンヒローラのお祭り

アンダルシア地方は年に一度、各地でフェリアと呼ばれる地域のお祭りがあります。フエンヒローラは10月の地域祭りの他に、春の「Feria de los pueblos」と呼ばれるインターナショナルフェリアが有名です。地域に数多く住んでいる外国人が5日間にわたり、お国自慢の料理や踊りを披露するお祭りです。近隣都市からも多くの人々が訪れる大きな行事となっています。

初日と最終日には国別の衣装をまとった人々が踊りながら通りを練り歩くパレードが人気です。日本の浴衣を着た方も、毎年ではありませんが数年に一度は参加しています。ちなみに2023年の参加は36ヶ国でした。フェリア用のカセタ(小屋)で午後1時から翌朝4時までそれぞれの国の料理や飲み物が売られ、人々は食べて飲んで踊って楽しみます。

フェリア

人気のミハス 白い村

フエンヒローラから山間部に向かって車で20分のところに、白い村として有名なミハスがあります。日本人にとても人気があり、毎日2回日本人を乗せた観光バスが他の都市からやってきます。ミハスは以前は何もない、この付近では一番貧しい村でしたが、ロバタクシーをはじめとした観光誘致をするようになってからは多くの観光客が訪れ、とても裕福な村になりました。

Mijas

(画像出典元:Rudolfvonrheinfelden at wikivoyage shared
https://en.wikipedia.org/wiki/Mijas_Pueblo#/media/File:Town_Mijas_in_Andalucia.jpg

展望台から景色を見て、細い通りにずらっと並んでいる可愛いお店を1時間ほどで見て回れるぐらいの小さな村ですが、コスタ・デル・ソルを訪れる日本人のほとんどが行ってみたい場所として名前をあげています。

みんな大好きタパスとガスパッチョ

この地域独自の食べ物にタパスがあります。いわゆる小皿料理で、昔はドリンクを頼むと必ず1品タパスが出てきました。日本のお通しのようなものですが、お酒に限らずコーヒーにもついてきたそうです。最近はドリンクとは別に頼まないといけませんが、お値段は2~4€で、小腹がすいたときにはとても便利です。

タパス

(画像出典元:タパス https://pixabay.com/

ガスパッチョはアンダルシア発祥の冷製スープです。特に夏の暑い時期、食欲のない時に好んで飲まれる、トマト・きゅうり・にんにく・パンなどをすり潰して冷たいまま飲む、この地方特有のスープです。昔は貧しい地域で家にある野菜だけで作る簡単なスープとして重宝していました。ガスパッチョの語源はアラビア語とラテン語がミックスされた「びしゃびしゃしたパンのかけら」を意味するそうです。

ガスパッチョ

(画像出典元:ガスパッチョ https://pixabay.com/

まとめ

初回に続き、フエンヒロ-ラのもう少し詳しい情報をお届けしました。東京の人の多さがイヤでこの地を選んだ私ですが、シーズンの今はこちらも人で溢れています。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆様のビジネスや移住に関して少しでもお役に立てれば幸いです。

関連記事一覧