持続可能な暮らし:スペイン コスタ・デル・ソルのゴミ管理事情
世界中どこであれ、人間が生活していく上でゴミは必ず出るものです。初回と2回目、私が住んでいる地域をご紹介しましたが、今回はそのコスタ・デル・ソルのマラガとフエンヒローラでのゴミ出しや収集についての異色のレポートをお届けします。
スペイン コスタ・デル・ソルのゴミ事情
著者:スペインgramフェロー SPAIN YaYa
公開日:2023年10月4日
ゴミコンテナはどんな形?
マラガ市と私が住んでいるフエンヒローラ市では公共のゴミコンテナの形が違います。以下画像ご覧ください。ゴミ出しの種類も合わせて説明します。
こちらはマラガ市内に置かれているゴミコンテナです。ゴミの種類別に色がわけてあります。プラスチックはピンク、紙類は隣のダークブルー、生ゴミ及び普通ゴミはグレー、ビン類はグリーンです。
こちらはフエンヒローラに設置されているゴミコンテナです。マラガの大型コンテナより、ずっとスマートな形状をしています。蓋にゴミの種類が書いてありますが、黄色はプラスチック・緑はビン類・青は紙類でミックスカラーは生ゴミ及び普通ゴミ用です。
ゴミコンテナの数と出る量は?
スペイン全土でゴミコンテナは388,174 個あり、マラガは12,200 個、その内普通ゴミ用の灰色コンテナは7,700 個あります。フエンヒローラはトータルで1,180個、この内生ゴミ用が523個で、住民137人につき1個のコンテナを共有する計算となるとのことです。
2022年にマラガで回収されたゴミの量は37,258トンとなり、この量は前年比10%増となりました。フエンヒローラにおいては1,068トンのゴミが回収されました。
ゴミの出し方は?
マラガ市におけるゴミ出しの時間は、秋冬(10/1~3/31)は18時~23時、春夏(4/1~9/30)は20時~23時となっています。これ以外の時間帯にゴミを出すと、最初は警告がなされ、改善されない場合は最大で750€までの罰金が課せられます。
フエンヒローラでは生ゴミ等の有機性廃棄物は20時~深夜0時となっていて、生ゴミ以外の紙類・ガラス・プラスチック・梱包材などのリサイクル用廃棄物は、時間に制約がなく一日中いつでも捨てることが可能とされています。
大型家具などの粗大ゴミや家電に関しては、前もって電話で予約をすれば、自宅まで回収に来てくれます。お金は一切かかりません。
ゴミの収集方法
マラガもフエンヒローラもゴミの収集はセンター区域では原則として23時過ぎ、その他人口密度が低い地域では早朝に行われています。
(画像出典元: https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=C5zK7P612g8)
道路に配置されている(大体200m置きくらい)ゴミコンテナの下に↑のように、更に大きなコンテナが設置されていて、ゴミ収集車はこの大型コンテナの中のゴミを、トラックに回収して廃棄場に運んで行きます。
2023年サンフアン祭りの後のゴミ
毎年6月24日には、ビーチで行われる「Noche de Sunjuan/サンファンの火祭り」があります。カトリックにちなんだ宗教行事ですが、人々は飲食物を持ち寄って、浜辺で焚き火をして深夜になったらその火を跨いで願いごとをします。
こちらは祭りが終わった後の砂浜です。マラゲータ海岸でこの祭りの後に出たゴミは、なんと780トンもありました。マラガ市当局は早朝6時からゴミ収集車と清掃員を派遣して、その日に海水浴を楽しむ人々のために完璧な清掃を行いました。
まとめ
ちょっと異色のレポート、「コスタ・デル・ソルのゴミ事情」お届けいたしました。恥ずかしながら私自身いろいろ調べて知らなかったこともあり、ゴミ出しを規則通りやっておりませんでした。同様に周囲の人々のゴミ出しを見ても、きちんと守ってはいないようですし、行政もあまり注意深く見てはいない、というのが現状です。いずれにせよ、きちんとルールを守ってきれいな町に住みたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆様のビジネスや移住に関して少しでもお役に立てれば幸いです。