観光客 東南アジアで最多|マレーシア
パンデミック終了後、世界中の多くの人々が再び旅行をしようとしていて、国際観光は再びピークに近づいています。
昨年、東南アジアを訪れた外国人観光客の数も、1年前よりもはるかに多くなっています。
昨年の11月までの東南アジアにやってくる国際観光客の人数で、マレーシアがトップになっているようです。
本記事では、この最新のニュースとマレーシアの観光の特徴について解説します。
観光客 東南アジアで最多|マレーシア
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2024年3月7日
11月までで2,600万人
東南アジア諸国に関する統計を伝えるメディア「seasia.stats」によると、2023年1月から11月にかけて、 マレーシアへの国際観光客数が2,600万人を記録したことが明らかになりました。
以下、2位はタイで2,460万人、3位はシンガポールの1,130万人、4位はベトナムで1,120万人、そして5位がインドネシアの990万人でした。
各国の観光がパンデミックによって大きな影響を受けましたが、心強い復調の兆しが見えはじめています。
2019年には過去最高を記録
パンデミック前の2019年、マレーシアを訪れる外国人観光客数は2610万人と、過去最高を記録しています。
シンガポール人の観光客が最も多く1,016万人で、次がインドネシア人の362万人、日本からの旅行客は42万4694人で8位でした。
観光収入は過去最高の86,143.5万リンギット(約2,645億円)でした。
一人あたりの出費額は3,300リンギット(約10.1万円)で、内訳で最も多いのが買い物で33.6%、以下は宿泊費(24%)、飲食代(13.3%)となっています。
マレーシア観光の人気の理由
東南アジアの国の人々を中心に、なぜマレーシアが選ばれるのでしょうか?
旅行先として人気の理由に以下があげられます。
・リーズナブルな価格
・英語が通じる
・文化遺産から遊園地に至るまで、多様な観光スポットがある
・独特の文化
・美しい自然、穏やかな気候
マレーシアは熱帯雨林気候にあるものの、比較的穏やかな気候に恵まれ、ビーチや高山など美しい自然景観が豊富です。
さらに、マレー系、華人系、インド系の文化が融合して多様な文化と歴史があり、それぞれの独自性が色濃く残っています。
各民族の歴史的な遺跡や建造物が数多く現存し、観光客は文化的な体験を楽しむことができます。
加えて、各民族の独特な文化が影響する非常に多様な食文化があり、いずれも美味で安価で楽しめることは非常に魅力的です。
親しみやすい人々
マレーシア最大の特徴と言われるのが、人々が非常に親しみやすく穏やかな人が多いということです。
観光で訪れても生活していても、不快な気分になることはめったにないと思います。
また、マレーシア人の多くが非常に親日であることは、日本人の旅行先、移住先として人気がある大きな理由です。
中国人にビザなしで滞在許可
先日マレーシアのアンワル首相が、中国人は今年からビザなしで最大30日間滞在できるようになると発表しました。
これは、中国がマレーシアのパスポート保持者に対し、最長15日間ビザなし入国を認めたことを受けてのことです。
これによって中国人観光客がマレーシアに訪問する意欲が高まると予測されます。
また、2026年には念願のシンガポールとジョホールバル間の鉄道が完成し運行開始される予定なので、シンガポールからのバカンスがさらに増えると予想されています。
観光はマレーシアにおいて非常に重要な産業ですが、今後ますますその重要性が高まっていきそうです。