シンガポール:美しいアニメーションと素早い動きが魅力!『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』大盛況
アニメ映画『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が世界的に大ヒットし、シンガポールでも人気を博している。
アニメのストーリーを知らなくても楽しめる映画だが、海外でも人気を博した理由は、美しいアニメーション、素早い動き、日本文化などにあるとされるワールドツアーの一環として、シンガポールでも先日から一般公開されましたが、それに先立ち2023年2月から3月にかけてファンスクリーニングが開催されました。
世界的なヒットとなっている「鬼滅の刃」のシンガポールでの人気について紹介します。
シンガポール:美しいアニメーションと素早い動きが魅力!『鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』大盛況
著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon
公開日:2023年4月30日
「無限列車編」
日本では2020年10月に公開された『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』が、コロナ禍にもかかわらず、国内歴代興行収入1位となる約400億円を記録する大ヒットになりました。
シンガポールでは「暴力的なシーンがあるため、16歳未満は視聴不可」でしたが、大変な人気で、その後編集版が公開されています。キャラクターのコスプレもいまやほかのアニメを越えて人気の的になっていて、モールなどでコスプレ大会があると、必ず数組が「鬼滅」のコスプレをするようになりました。
「DEMON SLAYER」
では、「鬼滅の刃」で使われている独特の言葉はどのように英訳されているのでしょうか?日本の子供でさえ少し難しい言葉が多いのですが…。
「鬼滅の刃」というタイトルは「DEMON SLAYER」と英訳されています。「demon」は、悪魔や鬼を意味しており、「slayer」は「退治する人」の意味です。
では、さまざまな場面で登場してすっかり有名となった名セリフ「全集中の呼吸」はどのように訳されているのでしょう?英語版では「total concentration breathing 」つまり、”完全な集中の呼吸”と訳されています。また、「全集中」と略して言うときには、英語でも「total concentration」と短くなっています。
アニメの続編
劇場版「鬼滅の刃」はもともとは本編の続編としての位置づけであり、アニメのストーリーを見ていることが前提になっている映画です。しかし、海外ではアニメでのストーリーを知っている人はほとんどいないでしょう。
以前と違って動画配信サービスが世界的に普及しており、それを利用してすでに知っている人もいたでしょうが、コメントなどを見ている限り、劇場版で「鬼滅の刃」を知った人がほとんどという印象です。
なぜ、世界的に流行ったのでしょうか?
ではなぜ「鬼滅の刃」は世界的な大ヒットとなったのでしょうか?
もちろん日本のアニメは世界的にも人気があり評価が高いコンテンツで、憧れの的にもなっていますが、それを考慮しても「鬼滅の刃」の人気ぶりは突出しています。
上映後のSNS上では、
「アニメーションがめちゃめちゃかっこいい!」
「素早い動きが非常に美しく表現されている」
「古い日本が美しい」
「ストーリーがわかりやすく主人公へ感情移入しやすい」
などのコメントが多く見られます。
水と火の演出が素晴らしくかっこよく、特に水の演出は葛飾北斎の浮世絵師をそのままアニメにしたようで、本当に美しいです。日本好き・日本通の外国人には相当うけると思います。
まとめ
美しいデザイン、色彩、まばゆさ、かっこよさ……すべてがコスプレにしやすく、表現が容易で、しかも役柄になり切りやすいのがこの「鬼滅の刃」だと感じます。
共感を得るには決して言葉は必要ない、ということが実感できる瞬間でした。
日本のアニメのヒット作が増えれば増えるほど、日本のアニメを見て感動した世界の若者達が日本のファンになってくれる可能性が拡がることは間違いないでしょう。