シンガポール:人気のオシャレ系ベーカリーParis Baguette

シンガポール

シンガポールはその国土の大きさの割にベーカリーの数が多い。
1つのモールに3~4軒のベーカリーがあり、どの店にも固定ファンがついていてにぎわっています。
街角には古くから住民に愛されるベーカリーが、繁華街にはブレックファーストやブランチ、ちょっとハイな気分でお茶を楽しむことができるオシャレなベーカリーカフェが、そこここにあります。

今回の記事では、シンガポールで人気のオシャレ系ベーカリーカフェ「Paris Baguette(パリバゲット)」について紹介します。

シンガポールのオシャレ系ベーカリー

   著者:マレーシアgramフェロー Malay Dragon 
公開日:2023年1月10日

韓国発のベーカリー

パリバゲットは1988年に韓国で創業した老舗ベーカリーチェーンで、韓国では3,000店舗以上を誇る最もメジャーなベーカリーです。パリバゲットを運営するのは韓国最大の製菓・製パン会社であるSPCグループ。

パリバゲットは2004年9月中国上海に店舗を出して海外市場にその第一歩を踏み出した後、米国、ベトナム、シンガポールに進出し、現在はシンガポールでは12店舗を運営しています。

ベーカリー&ケーキ屋&カフェ

パリバゲットの特徴の1つとして、パンだけではなく、ケーキやお菓子・カフェ(軽食)と提供商品やサービスが豊富なことが挙げられます。
日本では、パン屋、ケーキ屋、カフェはそれぞれ独立していることが多く、それぞれの店が専門性をもっているのが特徴で、品質的にも非常に優れていると思います。
その点、パリバゲットは全てそろったお店で、この点はとても便利で利用しやすいと感じます。

豊富な種類

パリバゲットの店内に入ると、美しいショーケースに並んだ美味しそうなパンが目に入ります。ハード系はバケットくらいで種類は多くなく、デニッシュ系のパンがたくさんあるのが特徴です。
また、サンドイッチは種類が豊富でボリュームがあり、単品でランチとしても十分満足できます。そのほか食事系のパンも豊富に揃っています。
デザートの種類も多く、ショーケースには華やかなデザートがずらりと並んでいて、スイーツ好きにはたまりません。
別途カフェメニューからオムレツやクロックマダムなどの卵料理をオーダーすることもできます。
また、ショーケースのパンやサンドイッチを選んでそのまま店内で食べてもいいです。

マレーシアに新工場

パリバゲットシンガポールは、2022年6月17日、マレーシアの南端のジョホール州に工場を建設し、イスラム教の戒律に従ったハラルのパンなどを生産すると発表しました。1億3,000万リンギ(約40億円)を投じて、東南アジアにある自社店舗に供給するとしています。
 新工場の建設場所は、ジョホールのヌサジャヤ・テックパーク内で、1万6,500平方メートルの敷地に建設します。今年9月までの着工、2023年6月の生産開始を予定しています。
約100人を雇用して、パンやケーキ、デザートなど100種を生産し、マレーシアのほか近隣のシンガポールやベトナム、カンボジア、インドネシアの店舗に供給する予定です。

イスラム圏向け

新工場は、イスラム圏向けにハラル認証を取得して、将来的には中東への輸出も検討するとしています。今回の投資は、SPCグループの東南アジア事業の拡大と、中東進出への基盤づくりを兼ねたもので、マレーシアで他にハラル認証の食品飲料工場を建設することも検討しており、2兆米ドルに上る世界のハラル市場に参入する考えだそうです。

世界市場を視野に

世界的なベーカリーチェーンといえば、日本でもおなじみの「メゾンカイザー」があります。
メゾンカイザーは、日本を含め世界20ヶ国、およそ150店舗を展開するフランスパン界のリーディングベーカリーです。フランスのパン文化を伝えることを戦略に世界に展開していますが、パリバゲットは、徹底的なローカライゼーションで世界市場を視野に拡大を続けています。今後の展開が興味深いですね。

シンガポール関連記事

関連記事一覧