香港・中国 : FTSE Russellが指数から中国企業を除外 / JD傘下のヘルスケア部門が12月8日に正式上場 / 香港の今年度の財政収支赤字が過去最高水準
香港 ・中国 PICK UPニュース 2020.12.14
著者:Adrian Poon
公開日:2020年12月14日
米中貿易戦争の激化を受け、12月4日の米国株式市場の終了後、FTSE Russellは「中国軍事関連企業」8社をFTSE Russell世界株式指数及びFTSEに含まれる中国A株の指数から除外した。
今回除外された企業はハイクビジョン、中国鉄建、中国衛星、中国交通建設、中国核建、中国中車、中科曙光、中國化學の8社で、時価総額は30~660億米ドル程度。
中国大手EC企業JD.comのヘルスケア部門、JD Health International(京東健康)が12月8日に上場。今回のIPOには約84.6万人が応募、抽選倍率は421倍で、IPO価格は上限の70.58香港ドルとなった。
JD Internationalの累計User数は1.5億人で、うちアクティブユーザーは7,250万人。また、加盟POP(Platform Open Plan)企業は9,000社で、中国200都市をカバーしている。2020年上半期の売上高は88億元(約1,400億円)、純利益は3.7億元(約59億円)。
香港特区政府財政司長陳茂波氏によると、香港の今年度の財政赤字が3,000億香港ドル(約4兆円)に達し、史上最大の赤字になる。香港の財政備蓄の消耗が速く、1年以内に計画当初の政府支出23カ月分から14カ月分になった。昨年から始まった中国・香港の政治問題や今年の新型コロナ、また米中関係の悪化などにより、経済や金融市場が影響を受けている。香港経済は下落傾向となり、経済的圧力を緩和するため、政府は積極的な財政政策を維持する方針。そのため、2021~22年も財政赤字になる予想となっている。
<参考元>
http://www.etnet.com.hk/www/tc/news/special_news_detail
https://inews.hket.com/article/2812867/
https://chinanews.sina.com/bg/2020-12-06/doc-ihaentfi5993178.shtml
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