日本のジーンズブランドが欧州ファッション最先端の街に進出!
ベルギーのファッション最先端の街、アントワープに日本のジーンズブランド「エドウィン」が進出。日本産のジーンズの価格は日本での価格の2倍となっており、シーンズが人気のベルギーで日本産の高価なジーンズを手軽に入手するための課題もある。
今後、エドウィンはどのように日本産ジーンズの魅力をアピールし、ヨーロッパでの人気を確立していくのか気になるポイントをレポート。
日本のジーンズブランドが欧州ファッション最先端の街に進出!
著者:ベルギーgram fellow 仲真アン
公開日:2023年4月12日
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日本人なら誰もが知っている「エドウィン」。
日本人なら誰もが耳にしたことがある。もしくは、今まさに身につけているかもしれない。
日本のファッションブランド「エドウィン」。
2021年に創業60年を迎え、ここベルギーの第2の都市であるアントワープに進出してきたことがベルギー国内でも話題になっている。
ベルギーといえばダイヤモンド。小便小僧のいる都市ブリュッセル。これらの「名物」に並ぶほど、アントワープは「ファッションの最先端の街」として世界的に知られている。
(参考文献: https://edwin.co.jp/company/history/)
(参考文献: https://www.belgium-ex.com/blog/item/12419.html)
ベルギーではジーンズが人気?
ヨーロッパの街並みから、皆どのような服装をしているか想像できるだろうか。
日本に来るインバウンド(訪日外国人)が「日本には忍者がいる」「日本人は皆着物を着ている」と思ってしまうように、筆者もベルギーに初めて来る前には「ヨーロッパ=貴族」、ベルサイユの薔薇を頭に浮かべたりしていた。そんな想像を覆すように、ベルギーで見かける若者はスケートボード片手にサイズオーバーした幅の広いジーンズをこよなく愛しているように見える。
Made in Japanを浸透させるには
日本から欧州への2022年度の輸出量を見てみると、オランダとドイツに並ぶ3番目にベルギーが来る。そのうち衣類の輸出量がどれくらいかを見てみる。ベルギーへの輸出量はとても低く、衣類での上位はフランスやイタリアであった。
一般市民が「Made in Japan」が手軽に入手するためには、いくつかの課題があるように見える。
簡単に手に入らないからこそ、ふと進出してくる衣類やブランドに人気が集まるのだろうか。
(参考文献: https://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm)
やはり気になる、高価な日本産
ベルギーではジーンズ1本は€130から。これは日本円にして¥18,720(現時点144円換算)である。日本ではエドウィンのジーンズは1万円以下で購入できる。
価格高騰が続く中、日本産を買うには人々の財布の紐は硬い。
(参考文献: https://estore.jeansmate.co.jp/collections/edwin)
まとめ
ファッションの最先端として知られるこの街、アントワープに開店した日本産ブランド「エドウィン」。ジーンズ好きなら店を見てすぐに「日本のブランドだ」とわかるだろう。
そうでない客層をいかに店内へと足を運ばせるか、とても気になるところだ。
少なくともこの店の付近では、日本語のように聞こえる店名を持つ店がいくつか並んでいる。また、「日本」と聞くと、その日本愛を熱く語ってくれる住人も多い街だ。
日本への憧れが溢れんばかりのベルギー在住者はたくさんいるように思う。日本の歴史あるファッションブランドの、今後の店舗拡大に注目していきたい。